【保育士直伝】休みをムダにしない方法○つ。休みもったいないあるある
保育士はとてもやりがいのある仕事です。
1年間、クラスの子ども達と関わっていくうちに、自分のクラスの子ども達には特に愛着がわき、行事の度に子ども達の成長を感じ、心を打たれることもしばしばです。
純粋で心優しい子ども達はとても可愛く、進級や卒園の時期になるとクラス替えを考えるだけでこちらが寂しくて泣いてしまうくらいです。
また、子ども達にとっても『担任の先生』は特別です。
- 先生に会いたいから保育園へ行く!
- 先生のために家で頑張ってお手紙を書く練習をする!
- 先生に見てもらいたくて苦手な野菜も頑張って食べる!…
子ども達にとって保育士は、大好きで憧れの存在なのです。
しかし、それでも保育士を離職する人や、転職を考える人は少なくありません。
むしろ保育士の人材不足が問題になり、潜在保育士の問題などもニュースになっていますね。
なぜ、こんなに素敵な職業なのに離職をする人が増えるのでしょうか。
それは、 保育士の労働時間が長いこと・休みの日も中々休めないことが挙げられます。
子ども達が登園する前から出勤し、掃除や保育の準備に追われ、保育では子ども達の状況を把握し大きなケガやトラブルに繋がらないよう配慮しなくてはなりません。
子ども達が降園しても掃除や、保護者との連絡、職員会議、行事の準備、月末にはお便り帳の集計(出席日数や身体測定の結果の記入等)もしなくてはいけません。
やることが多いからと言って園に遅くまで残って仕事をしていても、残業代が出るわけでもなく、休日は終わらなかった仕事を片付けたり、何も仕事がない時は1日何もせずに過ごしたりしているなんてこともありますね。
保育士のせっかくの休みが・・・休みもったいないあるある
休みなのに家で仕事してる
出来れば休みの日だけでも仕事から解放されたいと思う方も多いでしょうが、平日に園で仕事を進めていても保護者からの電話対応や全体の仕事、学年の仕事も進めなくてはならず中々自分の仕事に集中できません。
忙しい保育士にとって、休日に誰にも邪魔をされずに仕事を進められる方が捗るのです。
また、終わっていない仕事があると休みの日もその事が気になって精神的に休まりません。
「今日はゆっくり休もう」と思っていても、終わっていない仕事が気になって家で仕事を始めていたなんてこともよくあることです。
普段疲れすぎて寝て終わり
せっかく仕事が何もない休日も、疲れすぎて出掛ける気にもならず1日何もせずに終わってしまうこともよくあります。
目覚まし時計をセットせずに寝ていたら気付いたら夕方で、1日寝て終わってしまった。
友達から遊びの誘いがあっても「疲れすぎて何もしたくない。」と思い断ってしまう事も忙しい保育士にはよくありますね。
休みのタイミングで体調崩す
普段の緊張感からか、休みのタイミングで体調を崩したり、運動会や遠足の代休で安心して高熱が出たりということも多いですね。
保育がある日には中々休めないので「休みの日で良かった…」と不思議と安心してしまいます。
【保育士の休日を詳しく知る】
保育士の休日の取り方
保育士は基本、子ども達が登園する日には出勤しなくてはいけません。
日曜、祝日は休みで土曜日は園によって完全に休み、隔週で休み、土曜も保育がある園と様々です。
平日に高熱が出ても、担任を持っていればなおさら休めません。
担任が出勤できなくなると、代わりの保育士が保育を進めますが子ども達も違う保育士では落ち着きがなかったり、いつものやり方と異なると混乱したりします。
保育の時間帯だけでもどうにか出勤する保育士も少なくありません。
週休2日って土日休みじゃないの?
保育士の求人サイトなどでよく見にするのが『週休2日』と『完全週休2日』という言葉です。
どちらも同じかと思われがちですが、意味は全く異なります。
『週休2日』は1ヶ月に1回でも週に2日以上の休みがあるという事です。
幼稚園や保育園の多くでこれが適用される場合、日曜休みで第2・第4土曜は出勤。
つまり、第2週・第4週は日曜1日しか休みがないという事です。
『完全週休2日』は毎週必ず2日休みがあるという事です。
この園であれば、土日は必ず休みでさらに月曜や金曜が祝日の場合は3連休になりますね。
待遇が良い求人を探すには 保育士求人プロ をご覧ください。
月8日の休日(4週8休)の場合
4週8休はシフト制の仕事にある場合が多いです。
4週間のうち休みが8日取れるというものなので、第1・第3週は週3日休み、第2・第4週が週1休みや月の初めに8日休んで残りの日は出勤という事も認められるのです。
有給休暇は取れる?
保育士は基本的に有給休暇を取りにくいと思っていた方がいいでしょう。
冠婚葬祭は休みが取れるところが多いですが、やはり担任を持っていると中々休みにくいというのが現状です。
特に結婚式は土日に執り行われることが多いですが、土曜に午前保育があって休めず、招待されても行けなかったという保育士もいます。
園によっては
- 「周りの保育士の目もあるから結婚式で休みなんて取りにくい…」
と思ってしまう保育士も多いです。
周りの先輩保育士の話を聞いてみたりして「この園は有休を取りやすい園なのかな?」というのを事前に把握できると良いですね。
夏休み、お正月休みは?
夏休みやお正月休みは取れるところがほとんどですが期間は園によって様々です。
1学期の終業式が終わって子ども達は次の日から夏休みですが、保育士は暫く出勤する日が続きます。
『夏季保育』として夏休みの最初の数日は、午前中だけの保育がある園もあるでしょう。
保育士は1学期のクラスのまとめや、2学期の準備、秋の運動会の準備もこの頃から始まります。
その他にも保育士の研修会や、夏休みも預かり保育を行っている園やプール登園がある園は交代で出勤しなければなりません。
しかし、通常保育よりも時間は短く早くに退勤出来る園がほとんどです。
お正月休みも同様、子ども達が休みに入って数日は保育士だけの出勤日があります。
そして、夏休み・正月休み共に始業式の数日前から保育士だけの出勤日があり、そこで新学期の準備が始まります。
園によっては1ヶ月近く休みが取れるところや、お盆休みでしか取れないところと様々なので事前に確認しておきたいですね。
妊娠後は退職する人が多数派?
妊娠後は退職する保育士が多いです。
安定期に入るまでは、保育をしていても子ども達に強くぶつかられないか、と常に意識をしていなくてはならないし、重いものを持ったり子どもを抱っこしたりする事も難しいですよね。
つわりがあれば休まなければならないし、朝から晩までの仕事は妊婦にはとても辛いです。
保育士の多くは結婚しても仕事を続けている間は子どもを作らずにいる場合もあります。
また、妊娠を考えている場合はその年度は担任から外れるなど周りに気を使うことも多いです。
出産後も、家庭を持ちながら子育てと保育の両立が厳しく、子育てが落ち着くまでは復帰を考える保育士がいることも現状です。
保育士の妊娠事情の詳細は 保育士が妊娠。報告のタイミング。これを機に産休する辞める? をご覧ください。
参考: 社会福祉施設等に勤務していない保育士の推計(年齢階級別)
上記の資料からも、25歳~30歳の保育士登録者の多くが現場を離れていることが分かります。
大学や短大、専門学校を卒業し数年保育士として働きますが、結婚や妊娠を機に退職。
その後、子どもが大きくなるまで復帰できず、 35最頃~徐々に復帰する保育士が増えています。
休日出勤って多い?代休とれる?
休日出勤は強制されて行くことは少ないでしょう。
運動会や、お遊戯会は日曜や祝日に行われる場合もありますが、その時は代休として園が休みになることがほとんどです。
しかし中には、代休の日に片付けをするために保育士だけ出勤させられる園もあります。
休日に園へ行くのが個人の仕事(壁面制作やピアノの練習、指導案などの資料作成等)の場合、それは出勤扱いにはならないので代休もありません。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。