保育士の転職活動で見極めないと後悔する6つのポイント

このコンテンツでは下記の方が対象です。

転職を上手く生かしたい保育士さん

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

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  • 転職を上手く生かしたい保育士さん

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転職したけど思ってた職場と違う、そういった経験をする保育士の人は少なくありません。

そういった事を極力なくすためにも知っておいて方がよいことを解説します。

どんな園に転職するか、基準を見極める

保育園の転職では、いろいろな要素を考えて「長続きできる園」を選ぶことです。

「自分」という人間を見つめ直すことによって、 どんな要素にこだわるか、あるいは、どんな要素なら我慢できるかを見極めます。

それが職場選びの基準になり、明確にしておくことが大切です。

「お給料は我慢できるけど、帰りが遅くなった時のことを考えると勤務地は絶対に近いところがいい」などです。

この要素には条件面だけではなく、保育園そのものの特徴や職場の雰囲気なども関係してきます。

年中行事に特徴があって一つ一つが凝っている園の場合、残業が多いです。

帰りが遅くなることが我慢できるのならやりがいを持ってでき、長続きすることでしょう。

このように自分の基準をはっきりさせておくと、保育園の募集要項などを見て比べやすくなります。

それぞれの 園の情報をしっかり調べて自分の基準に合うところを探すことはたいへん重要です。

どんな園かを知りたい人は 保育士転職の選び方。経験者と未経験者の選び方4つの違い をご覧ください。

年齢と経験(勤続年数)のバランスを見極める

保育園側の事情によって、若い人が欲しいか、若手を指導できるようなベテランが欲しいのかが変わってきます。

例えば30代半ばで一度園勤務の経験がある場合は、 即戦力という捉え方をする でしょうから、そういう人を望んでいる園ならばOKです。

新卒の人は、社会を知らない、社会経験がないという点が不利になるのに対して、一度でも経験をしている人を採用したいと思っている園も多いです。

ただ、一度経験をしていたとしても経験そのものが浅い場合は、新卒同様の見方をされます。

未経験については 保育士未経験の私。大規模から小規模まで。どんな職場が良い? をご覧ください。

転職活動に注ぐ時間、情報量は十分か

今、 保育士の求人サイト には保育園の求人情報があふれています。

保育士不足の現実が如実に表れています。

転職をするにあたっては、その情報の中から「自分の規準に合った保育園」を探し出さなければなりません。

一般的な職探しでも、電話をかけた時点から、履歴書提出から面接(試験)、結果連絡まで2、3週間はかかります。

保育士の場合の面接では園長も関わりますからもっと長くかかるものです。

このように、 保育所の転職では、準備期間を十分見ておかなければならない ということが言えます。

面接の詳細は 【転職コンサル直伝】保育士の面接攻略法①質問、回答の具体例 をご覧ください。

求人内容を見極める

一つの求人情報を見てみましょう。

○○区の認可保育園

条件

  • 初心者歓迎
  • ブランクあり歓迎
  • 社会保険完備
  • 4月入職OK
  • 駅近
勤務地 ○○区
雇用形態 正社員
最寄駅 ○○駅徒歩2分
施設形態 認可保育園
職種 保育士

仕事内容

クラスに配属、担任としてクラス運営業務

  • 書類
    おたより帳、クラス便り、月案、週案、日案等
  • 保護者対応
  • クラス運営全般
  • 排泄介助、食事介助
  • 給与:月給:235,000円~
転職の際によく耳にするのが、保育園とのミスマッチです。

せっかく採用されてがんばろうと思っていたら、実際に勤務すると「 こんなはずではない。私の考えていたことと違う! 」ということになってしまうのです。

さて、上記の求人情報で、駅近くて便利だという点が目に留まります。

ですが、安易な理由で決めてはいけません。

また、他と比べてお給料がいいと決めてもいけません。

クラスに配属、担任としてクラス運営業務 」という部分に目を向けた方はやる気満々の方ですね。

一度保育士経験がおありなら、担任ができることがどれだけ楽しいか、反面どれだけしんどいかもわかっておられることでしょう。

ただ、環境や雰囲気というものは、この求人情報からは見えてきません。そこで、

  • 園の周りの環境も含めて、園内を見学させてもらう
  • できれば実習を希望してみる
  • 園長先生だけではなく、担任をされている先生の話を聞く

など、 実際に目で見て耳で聞いて心で感じて求人内容を見極めることが重要です。

事前情報をしっかりと調べることは、転職してからのギャップをなくしてくれるものです。

自分の基準を納得のいくまで見ること、 時間はかかりますが、転職活動のためには重要です。

この事前情報の時間を短縮してくれるのが保育士の転職エージェントです。

転職エージェントは出来る限り、ミスマッチをなくすように努めるのが仕事になります。

ハローワークや普通の求人誌では分からない事を転職希望者に提供していきます。

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転職が持つ一般的なリスクを見極める

30代半ばでの転職を考えて見ましょう。

給与面でのリスク

保育士の求人情報を見れば分かりますが、給与面では過去に経験があったとしても、 採用にあたっては実績という面では評価されますが、お給料のアップということにはならないということです。

職場に馴染むのに時間がかかるというリスク

30代半ばという年齢なら、どうしても 「新卒と変わらない」扱いを受けることもあります。

長い経歴を持っていて、主任級の仕事ができるのなら別ですが、短い期間の経験は評価の対象にはなりません。

理想とのギャップによるリスク

働いている保育園が合わないから保育士の転職をしたいと考える方は多いですが、なかなか自分の持っている基準や理想の通りの園はないものです。

また、 実際に転職をしても「理想とのギャップ」を感じる人も少なくありません。

勤務についてのリスク

勤務についてはどうか(お給料に見合っているか)は、一年を過ごしてみないと分かりません。

面接で「ご経験があるのならだいじょうぶですよ。」と言われて、 いざ働き出すと、前職に比べてかなり激務の毎日になったということもあります。

本当に辞めるべきか、続けるという選択肢はないか

保育士をはじめ、教育に関わる仕事は特殊です。

というのは、保護者の方からお預かりした子どもさんの教育をするからです。

命を預かる仕事なのです。

言いすぎかもしれませんが、採用され働き始めた際には「何があってもこの子どもたちの命は守る」という決意でいるものです。

保育士の転職の理由が

  • 「職場が合わない」
  • 「人間関係がうまくいかない」
  • 「厳しい先輩が嫌だ」

など一般職にありがちな理由なら、 「続ける」という選択も考えてください。

「子どもあっての保育園です。日々勤務をする中で、「職場が合わない」ことが、 園児の教育に影響しているのならば転職を考える のもいいでしょう。

転職先の園見学ってできる?

保育園にもよりますが、基本的に見学をすることができます。

保育士の就職、転職サイトなどに掲載されている場合は、応募者全員を集めての見学となります。

そのような場合に必要なことは

  • 「見る視点」
  • 「聞く視点」

をしっかりとノート等に書いて行くことです。

そして、他の応募者は無視するような気持ちで、遠慮なく見聞きすることです。

(あまりきょろきょろするのはだめですが) この見学の機会が「求人内容を見極める」瞬間 なのですから、その園を希望するにしても、そうでなくても真剣モードです。

見学については サクっとわかる保育園見学メリット・マナー・見るポイント等 をご覧ください。

まとめポイント

「求人内容を見極める」ことが何よりも大切なことがお分かりいただけたでしょうか。

やむを得ない転職、でもまだまだ子どもと関わりたい、という強い思いをお持ちなら、ぜひ続けてください。

もう若くもないという年齢でも、経験が十分でないと思う気持ちも、転職活動に十分時間をかけて、 今度こそ「長く続ける決意」を持って 望んでください。

※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。