保育士の本音。親、給料、仕事の事ぶっちゃけてもらいました

このコンテンツでは下記の方が対象です。

保育士の本音を聞きたい方

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

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  • 保育士の本音を聞きたい方

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ここでは保育士にインタビューしています。顔出しは内容が内容なのでできていませんが、保育士の生の声です。

ここでは保育士が普段感じている本音をお話ししてもらいました。

保育士が親、保護者について思う本音

Q 保護者について思うことはどんなことがありますか?

困る親

細かいことを言ってくる親は、ニーズがわかり、いい場合もあるのですが、 こちらの事情も考えずに言いたいことだけ、言ってこられると、本当に困ります。

そのうえ、ニーズに頑張って答えているのに、やってもらえて当たり前、と思っている親、これも本当に、やるせない気持ちになります。

子どもたちは、かわいいけれど・・・親がいなければ、もっと楽しい仕事になるのに、と思わずにはいられないこともあります。

よい親

何よりも、ねぎらい、感謝の気持ちを示してくれる親御さんは、貴重な存在です。

また、一緒に園を盛り上げていこう、よりよくしていこう、という気持ちをお持ちの協力的な親御さんも、大変ありがたいです。

わかってくださるのだと思うと、 保育士と言っても人間なので、えこひいきではないですが、親しくなっていきます。

すると、自然とコミュニケーションをとる時間も増えます。

また、日々のことなどを何気ない、おうちでの様子を話してくださったり、週明けには、週末に行ったところや過ごした様子を話してくださったりすると、こどもたちとの会話も弾みますし、体調の変化などがあった際の貴重な情報になり助かります。

保護者の対応の詳細は 保育士の保護者対応での失敗!保護者との接し方はどうすれば? をご覧ください。

三世代家族26

Q 自分が保護者の場合、自分の園に子供を預けたいですか?

今、勤めている園であれば、預けたいと思います。

小規模なので、アットホームな雰囲気と子どもにじっくりと向き合ってくれる環境なのが、安心だからです。

以前、 勤めていた園で、絶対預けたくない、というところもありました。

保育士同士の仲が悪く、ギスギスした関係が子どもにも影響しているのではないかと思う園がありました。

こういうところにわが子を入れても、大人の顔色を見るようになって、健やかに成長はできそうにないと心配になるので、絶対預けたくないです。

保育士をしていることで、 保育園選びには、自信がありますが、実際の雰囲気は、見学だけでは、わからないことも多いな、と思うこともあります。

園の見学に関することは サクっとわかる保育園見学メリット・マナー・見るポイント等 をご覧ください。

保育士が給料について思う本音

Q 給料が低いことは周知の事実ですが、やはり低いと感じますか?

やはり低いです。

都内では、一人暮らしをするのは、正直、とても厳しいです。

正職員でないときは、週末にバイトをしていたこともあります。

ですが、寝不足にならないように心がけていました。というのも、寝不足により、注意散漫になった結果、事故につながったらと思うからです。

やはり、 大切なお子様の命を預かる仕事ですので、それくらい責任は、重く感じています。

責任の度合いから考えると安すぎると思っています。

子どもが好きで、子どもの笑顔のため、そんな善意の気持ちがないとできない仕事ではないでしょうか。

早く、適切な給料になることを切に願います。

Q 他、お金にまつわることはありますか?

以前、勤務していた園でのことですが、残業しても、残業代をつけにくい環境でした。

というのも、自主的に残業する人が多い職場だったからです。

みなさん、 残業代をつけないために、タイムカードを押してからも、しばらく仕事をされていました。

こういう環境だと、時間ぴったりにあがりにくいうえ、きっちり残業代をもらおうとするのが、ダメな人間のように思えてきました。

残業代もそうですが、休憩時間も、しっかり休める環境ではないのに、その時間は無給といのも納得がいきません。

給与面からだけではなく、子どもたちと常にいい状態で接するためにも、休憩時間は、しっかり取れる環境になるといいな、と思います。

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保育士が仕事内容について思う本音

子どもたちの成長を感じられ、毎日楽しいです。

ですが、最近は、子どもの成長を考えるだけではなく、親支援というのが大きなボリュームを占めてきました。

親御さんも、いろいろなタイプの方がいらっしゃるので、精神的に辛いときもあります。

また、実は、肉体労働だったりします。

低月齢のクラスの担任をするときは、腰痛などに悩まされることもありました。

肉体的なことだけではなく、感情職業と呼ばれるため、精神的なダメージも受けやすいです。

本当に、子どもと遊んでいて、楽しそうよね、なんて言われることもありますが、意外と過酷な仕事です。

そのうえ、ここまでやったら終わり、ということがないので、やろうと思えば、どんどんやることが湧いてきます。

その落としどころをどう捉えていくかも、悩ましいところです。

体力の事は 体力がない保育士のダメな習慣。ついついやっている3つのこと をご覧ください。

男性保育士の本音

小学校1年生では、男性の担任の先生も結構おられるのに、幼・保育園の5歳児に男性が担任になるケースは少ないですね。(そもそも保育園での男性保育士の割合は少ない)

でもそんな中でもがんばっている男性保育士さんがいます。

圧倒的に女性が多い保育園で働く男性保育士の本音はどんなものでしょうか。

メリットとデメリットをあげながらご紹介します。

メリット

男性保育士は、イメージ的にも体育会系ですね。

乳・幼児を我が子に持つ世のお父さんを思い浮かべればわかりますが、遊び方が激しく、それでもって感情的にはならず子どもと接します。

ですから保護者の方からも、 男性保育士と触れ合うわんぱくな我が子を見て嬉しく思い、保護者や園児から人気が高いのです。

よく、担任と副担任で一方が男性の場合、男性保育士の方に園児が集まり遊ぶことを好みますね。

また、男性保育士は人数が少ないですから、保育現場で男性保育士が自分一人ということもあります。

仕事の悩みを相談する人がいないことをデメリットに捉えがちですが、 保育園では男性を貴重な存在(力仕事や園児への指導で) ですから、その人の人柄にもよりますがたいていの場合、気軽に話しかけてくれる女性保育士が多く、男性保育士が溶け込みやすい雰囲気になっているようです。

デメリット

デメリットの部分ですが、ある保育園で3年間働いている男性保育士、Aさんの体験談をご紹介します。

「職員からかわいがってもらえますよ。」という採用時の園長の話もあり、やる気も出てきて、がんばっていたのですが、保育園の世界にも先輩、後輩がはっきりしているので悩みも多いです。

「自分よりも園児に人気がある」ということでしょうか、園児が私にまとわりついてくると、すぐに「次の保育で使うから○○用意しといてね。」と言ってきます。

1回や2回なら感じませんでしたが、 嫉妬 です。

嫌がらせというまでには行きませんが、必ず 大勢の園児が私の回りによってくると用事を言いつけてくる のです。

3年目になる今でもありますが、嫉妬だなとわかっていても「はい、わかりました!」と言って勤務しています。

私はこんな性格ですから、陰湿な人にも耐えていますが、男性保育士さんによっては、かなりの悩みになっているかもしれませんね。

もう一つの悩みは、 「男性保育士はロリコンだ」という先入観を持つ保護者の方がおられること です。

保育園の配慮でしょうか、私はまだおむつ交換をしたことがないのですが、こんなことがありました。

お迎えの時間が迫ってきて、女子園児とうんていで遊んでいて、抱っこして下ろしている場面を保護者が見られて「いくら5歳と言ってもそんなところ(おしり)を持たないでくださいね。」といわれてしまったのです。

なんにも考えずに日々すごしていた私にとってはショックでした。

男性保育士が行うことに対して、そんな思いを持っている保護者がいるのかという思いです。

お迎えの時に親しく母親と話をしていて、先輩女性保育士から注意を受けたこともあります。

なぜ?そんな風に思われるの?

でも男性である以上、 これがデメリットなんだとしっかりと受け止めながらも、今ではあまり意識せず、自然に保育に取り組んでいます。』

偏見の目で見られる、という男性保育士ならではのデメリットについては、男性ならだれでも仕方のないこと、自然に乗り越えるしかないのですね。

我慢強さも必要ということになります。

また、 園児や保護者との信頼関係を築くことさえできれば偏見の目も少なくなるということ です。

こんなことで悩みをかかえ、保育にも影響が出たら、園児が可愛そうですよ。

潜在保育士の本音

Q 潜在保育士は60万人程度いるといわれています。これはなぜだと思いますか?

責任の重さ、長時間労働、休みがとりづらかったり、残業が多かったり、理由は、いろいろあると思います。

数年、保育士をしたけれども、別の仕事についているという方に、よく会います。

その多くの方は、大変な仕事の割に、給与が安いという理由で、離れたとのことでした。

それ以外には、親御さん対応に疲れた・・・、腰を悪くした、などの理由もありました。

また、こどもが好きで保育士になった方が多いので、出産後、自分で育てたいと思う方も多いようです。

そのため、退職されるケースが多いそうです。

こどもが大きくなったら、復帰すればいいな、と思うのですが、 若い保育士さんが多く、うまくやっていけるか、保育のスタイルも昔とは異なるのではないかという不安から、復帰することをためらうケースが多いようです。

実際、私が、その立場に立ったら、同じことを思うかもしれません。

ブランクがあっても、働きやすい環境、人間関係があれば、復帰しやすいのではないかな、と思います。

ブランクの詳細は 保育士として復職。ブランク不安の解消法を実際に聞きました をご覧ください。

保育士さんに本音を話していただきました。

これは特に保育士だけに限らず良い面もあれば悪い面もあるということでしょう。

それを理解したうえで自分に合った職場を探しましょう。

※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。