保育士のエピソード記録のつけ方。気を付けるポイント

このコンテンツでは下記の方が対象です。

エピソード記録の書き方を知りたい保育士さん

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

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  • エピソード記録の書き方を知りたい保育士さん

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園長先生はどんな記録だしました?
プロテイン連続10杯飲んだかな
そりゃ、プロテイン嫌いになるわぁ~!!

保育士エピソード記録とは 

保育士が行うエピソード記録とは、一日の保育の中で、印象的な出来事についての様子を詳細に書くことです。

保育士が、感動したこと、嬉しかったこと、どう対応してよかったか悩んだことなど、出来事を中心に書き出すものです。

毎日付ける保育日誌とは、異なる性質をもちます。

保育日誌とエピソード記録の違い

保育日誌とは、どのような保育を行ったのかを記録で残すものです。

毎月決めている「保育のねらい」にそって、子どもたちの様子がどうだったのかなどを記載します。

毎日、一日の流れを把握できるように、記入していくものです。

クラス全体における日々の変化をみるために有効です。

一方、エピソード記録は、一日のある一場面を切り取った記録となります。

エピソード記録のほうが、保育日誌よりも、個々の子どもたちの様子をより詳しく記載するものになります。

深く子どもたちについて見ていく際に、有効な記録になります。

保育日誌の詳細は 保育日誌の考察や効率の良い書き方。保育園の日誌以外つける? をご覧ください。

保育につながる理由

エピソード記録は、子どもの様子を中心に細く書きます。

これをすることで、子ども一人一人について、じっくり観察をできるので、 子どもへの理解を深めることができます。

また、子ども同士、子どもと保育士のやりとりを深く見ていくことで、どう関わっていくことがいいのか、環境設定、保育士の関わり方などを改めて考え、改善することができます。

これが、よりよい保育につながると言われる点です。

保育士エピソード記録の付け方とポイント

エピソード記録を付ける際、一番気をつけたいことは、その場にいなかった人にもわかりやすいよう、詳細に書くことです。

また、事実に基づいた表現をすることが重要です。

このとき、伝わりやすいように、5W1H(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように)を意識するといいでしょう。

さらに、エピソードの多くは、相手がいることが多いので、誰と、を入れるといいです。

また、どのくらい、と時間や度合いなどの表現を入れることで、わかりやすさが増すでしょう。

子どもの会話を入れると場面がわかりやすいのでいいのですが、時間が経つと、子どもの言葉を正確に記載することが難しい場合もあります。

その場合は、会話なしでもいいでしょう。

会話文を入れるのか入れないのかなど、園によって、決まりがある場合があります。事前に、記録の付け方の決まりを確認しておきましょう。

また、自分の思ったこと、感じたことは、子どもたちの様子とは分けて書くとわかりやすくなります。

思ったことなどと共に、 自分がとった行動を合わせて書いておく といいでしょう。

記録をいざ書こうと思ったとき、時間が経つと、忘れていることも多くなるので、メモをとっておくこともおすすめです。

カモメになりながらメモを取りたい
疲れてますね

エピソード記録の事例

年長クラスでのことです。

イス取りゲームを5人でしていたとき、みかちゃんとゆいちゃんが、言い合いのケンカをしはじめました。

保育者は、ケンカが始まったところを見ていなかったため、二人に、何があったのかを聞きました。

イスの取り合いになり、みかちゃんが、ゆいちゃんの背中をグーにした手でたたき、イスにすわったそうです。

ゆいちゃんが、「いたいよ」と言っているのですが、みかちゃんは、イスに座ったままです。

そこで、保育者は、他のお友達にも、「どうしたらいいかな?」と問いかけました。すると、一緒に遊んでいたかなえちゃんが、「ごめんね、って仲直りして、遊んだらいい!」と言いました。

たたいたみかちゃんは、自分が悪いことと思いつつも、謝ることが嫌な様子です。

謝るなら、ひとりで遊ぶ、と言い出しました。

そのとき、保育者は、 「みかちゃんは、悪いときには、ちゃんと謝れる子がだと思ったのに、謝れないのは残念だな。」 と気持ちを伝えると、みかちゃんは、自分から「あやまる。」と言い、仲直りができました。

子ども同士で、どうしたらいいか考え、仲直りできたことは、嬉しく思いました。

ですが、 保育者の「謝れないのは残念だな」と言ったことは、本当によかったのだろうか、 と疑問が残るところです。

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エピソード記録の考察

事例で紹介したエピソード記録を他の保育士と話しあうことで、より子どもの想いを理解することができました。

このときは、ケンカを一方的に仲裁するのではなく、子どもたち自身に、どうしたらいいかを考えられる機会は、いい経験になったのではないかと、いう意見が多かったです。

子ども同士で、 トラブルを解決する力があるのだから、今後は、見守りながら、子供同士で解決できるように促していくことをするといいのではないか、という考えも出てきました。

また、保育士の気持ちを伝えることは、信頼関係があったから、みかちゃんの心を動かせたのではないか、という意見が出ました。

話し合うことで、それぞれの子どもへの想い、願いを知ることができました。

今後の子どもへの関わり方を保育士の都合ではなく、こどもを中心に考えられるいいきっかけになりました。

こういうことが、エピソード記録が、よりよい保育につながる理由だと改めて実感しました。

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※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。