保育園で母の日父の日がなくなった?行われた場合の配慮方法

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母父の日が行われた時に片親の園児に対する配慮を考えている保育士さん

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

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  • 母父の日が行われた時に片親の園児に対する配慮を考えている保育士さん

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最近では保育園で母の日や父の日がしなくなっている園が増えているそうです。

現代の事情から考えての配慮だそうです。

母の日の思い出は?
8カラットのダイヤをプレゼントしたことです
ハっ、ハっ、8カラット????
麗子先生の家、お金持ちだからねぇ~。。。

保育園で母の日父の日がなくなった?理由と変わりの行事

保育園での母の日、父の日といえば、似顔絵を描く、というイメージがあることでしょう。

ですが、この母の日、父の日のイベントがなくなりつつあります。

というのも、最近、ひとり親家庭が増えてきたという背景があります。

また、ひとり親家庭だけでなく、離婚調停中など、複雑な家庭環境にいる子どもも増えています。

そのため、このような家庭環境の子どもに、辛い思いをさせたくないという理由から、母の日、父の日のイベントをしない保育園が増えてきました。

なくなる経緯は、保育園側の配慮というケースもあれば、保護者からの要望で、なくしたケースもあります。

一方、母の日、父の日は、大人が無理やり感謝させている、大人のエゴだという考え方もあります。

そこで、母の日、父の日に変わって、「家族」にフォーカスされたイベントをするようになってきました。

例えば、ファミリーデーを設けたり、勤労感謝の日に、感謝を込めて手作りのプレゼントを渡したりもされています。

母の日父の日を行っている保育園で保育士の配慮方法

保育園の母の日、父の日は、ひとり親家庭の子ども、複雑な家庭環境の子どもに配慮する必要があります。

両親ともにいる子どもにとって、どちらかの親がいないことは、不思議なことです。

悪気なく、「どうして、お母さんがいないの?」などと聞くこともあります。

この発言で、傷つく子どもがいるかもしれません。

ですが、片方の親しかいないことは、事実です。

子ども同士のやりとりは、どんなに気をつけても防ぐことができません。

母親、父親が揃っていることを前提にしないで、いない子もいるのだ、ということを自然と受け入れられる環境を作ることが大切でしょう。

大前提として、クラスの子どもたちの家庭環境をしっかり知ることが大切です。

園の方針により異なるかもしれませんが、ひとり親の保護者の話を聞いてみるのもいいでしょう。

そのうえで、園の中だけでなく、 保護者への理解と協力を得られるように、園だよりでお伝えすることも一つです。

また、絵本を通して、子どもたちに伝えられることもあるでしょう。

なによりも、保育士が、 ひとり親家庭の子を気にしすぎず、特別扱いしないことです。 配慮しすぎることが、逆効果になり、母親、父親がいない子はかわいそうと思う雰囲気を作ってしまいます。

ひとり親の子どもが一番辛いのは、母親、父親がいないことではなく、それをかわいそうだと同情されることではないでしょうか。

子どもたちは、保育士の気持ちを敏感に感じるとるものです。

はれものに触るように接するのではなく、ありのままの子どもを受け入れていくことを心がけたいものです。

【体験談】 私の母の日父の日

私が勤務していた園では、母の日、父の日がありました。

ですが、 似顔絵を描く、カードを書くなど対象がいないと描きづらいことはしませんでした。

代わりに、母親、父親、もしくはおばあちゃんなど、家族の誰に渡しても大丈夫なような制作にするようにしていました。

制作に関しては、形として残るものがいいのか、残らないものがいいのか、という議論がありました。

残らない方が、ひとり親の子どものためではないか、という意見があったからです。

ですが、 せっかく作るので、持ち帰っても、家で使えるような制作をすることになりました。

例えば、ペン立てやレターラック、コースターなどです。

ペン立ては、トイレットペーパーの芯を使いました。

そのままですと味気ないので、画用紙を貼るなど、デコレーションしました。

大きいクラスでは、マーブリングやはじき絵をした紙を貼りました。

小さいクラスでは、画用紙になぐり描きをし、シールを貼るなどした紙を保育士が貼りました。

そして、マスキングテープや、リボンを仕上げに使うと、さらに素敵になります。

レターラックは、ティッシュペーパーの箱が使いやすいです。

ペン立てのように、箱に紙やシールを貼りました。

また、折り紙をちぎって、のりではり、ちぎり絵風にしたものは、可愛かったです。

 

引用元:高瀬ひまわり子ども園

コースターは、厚紙などに、スタンプを押したり、ステンシルをしたりしました。素材をコルクなどにすると、ぐっとプレゼントらしくなります。

このような制作ですと、保護者の方も喜んでくださいました。

私が接してきたなかで感じたことは、シングルマザーの方は、それほどひとり親家庭であることへの配慮を望んでいらっしゃらないのだな、ということです。

また、父親と子どもが合っているケースもあるので、シングルマザーの子どもでも、母親しかいない、という感じをもっていない子どももいました。

ひとり親の子どもだから、ということではなく、クラスの子どもたちの背景を考えて、母の日、父の日イベントに取り組むことが大切なのだな、と感じました。

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※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。