保育教諭とは?給料や求人、仕事内容 特例処置とは?

このコンテンツでは下記の方が対象です。

保育教諭のことをあまり知らないが興味がある保育士さん

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

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保育教諭をご存知ですか?保育士免許を持っていても、保育教諭の存在を知っている人は少ないのではないでしょうか。 今回はそんな知られざる 保育教諭の仕事内容 や、薄給と嘆かれる保育士が一番気にする 給与 、そして どうやったらなれるのかの方法 を紹介していきます。 勿論資格を持っていても働ける場所が無ければ意味はありませんから、 求人状況 も一緒に探っていきます。 「保育教諭のことをよく聞くけど保育士の私でもなれるのかな」

保育教諭とは。仕事内容

保育教諭とは、 保育士免許と幼稚園教諭の免許の二つを持っている人の事 です。

短大、専門学校、専科を出れば二つ手にしている人が多いですが、心理学科などに所属する人は幼稚園教諭を別に通信教育などで取らなければなりません。 平成24年の改正認定こども園法 が始まった際に、 認定子ども園で働くには保育士免許と幼稚園教諭の免許両方が必要 となりました。

仕事内容は、保育に欠ける子ども達の保育を担う保育士の仕事に加えて、就学に向けて学習面でも子ども達に指導を行う事が求められます。

また、生活のルールなどの社会的な面も教えていかなければならないので、保育士とはそういった点で大きく変わってきます。

保育教諭の年収

保育士教諭の給与ですが、一体どれくらいなのでしょうか。

まずはそれぞれ通常の幼稚園教諭と保育士の年収を見ていきましょう。

幼稚園教諭 231万4,000円
保育士 216万1,000円

引用元:「保育士等に関する関係資料 厚生労働省」 幼稚園教諭と保育士の間でも 約20万の年収に差 がついています。 保育士の処遇改善は今まで何度も言われていましたが、なかなか実現していないのが現状です。 潜在保育士も非常に多く、これからの処遇改善が期待されます。 では、気になる保育教諭の給料を見ていきましょう。 なんと 保育教諭の給料は、はっきりと平均はまだ出されていません。

理由としては以下の物があります。

  • 保育教諭の管轄は、文部科学省(※幼稚園教諭の管轄)と厚生労働省(※保育士の管轄)の二つで共有されている為。
  • 認定子ども園は子どもを幼稚園児として通わせるか否かで就労補助金が支給されるかどうかが分かれる為。
  • 認定子ども園はそれぞれの園で保育料が違う為。
求人情報を探す際には給与面をしっかりと確認しておく事が大切です。

どうやったらなれる?特例処置って?

保育教諭になるには、 保育士免許・幼稚園教諭免許両方を取得する必要があります。

どちらかしか持っていない人は、もう片方の免許を取得しなければなりません。 改正認定こども園法が施行されるにあたって、どちらか片方の免許しか持たない人が、 特例措置で免許が通常よりも簡単に取れるのです。 しかし、誰でも取れては子ども達の保育をしっかり行えるか、適性があるかは勿論見られます。 特例措置の条件は以下の通りです。(平成26年から始まっています)

【幼稚園教諭資格が欲しい場合】

  • 3年以上の勤務経験(時間換算して4,320時間の勤務時間が必要)
  • 保育士資格を有する
  • 大学等で8単位の取得(教職の意義及び教員の役割、教員の職務内容(研修、服務及び身分保障等を含む。)、教育に関する社会的、制度的又は経営的事項 、教育課程の意義及び編成の方法 、保育内容の指導法・教育の方法及び技術 、幼児理解の理論及び方法)

【保育士資格が欲しい場合】

  • 3年以上の勤務経験(時間換算して4,320時間の勤務時間が必要)
  • 大学等で8単位履修(福祉と養護、保健と食と栄養、乳児保育、相談支援)
    • 上記以外の方法を取りたい場合は、教育原理、保育の心理学、保育実習理論〔特例による免除〕の三教科を覗く六教科+実技試験を受ける事

引用元:「認定こども園法改正に伴う幼稚園教諭免許状及び保育士資格の取得の特例について文部科学省」

求人状況

保育教諭の需要は果たして高いのでしょうか?
就職の強い味方であるハローワークでは、 求人は実際に行われています。幼保連携型認定こども園 という名前で検索をかければかなり出てきます。 条件や給与面でも保育士よりも良い求人が多い印象を受けるのも保育教諭の特徴です。 私が働いていた園で、一時期幼保連携型認定こども園に移行しようとする動きが見られました。

しかし、なかなか認可保育園が幼保連携型認定こども園になろうとしても条件が厳しい事や、ほとんど補助金額などが変わらない事で難しいと諦めた事があります。

しかし、この流れを受けて、どちらか一つの免許しか持たない人は、特例を利用してもう一方の免許を取得しようとしています。 将来的に選択肢が広がるという視点から見ると、 幼稚園教諭・保育士免許の両方を取得していた方がいいと思います。

※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。