保育士の面接後に出すお礼状。絶対に必要なの?良いお礼状の書き方

このコンテンツでは下記の方が対象です。

面接後のお礼状のことを知りたい学生

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

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面接後にお礼状を出す人と出さない人がいますね。 別に出す必要はありませんが、採用者側の立場に立てば印象は変わります。 選考ラインにもう1人いた場合に 差がつくくらい変わってくる ものです。 お礼状を出すか迷っていた人はこのコンテンツを読んで 必ず出す ようにしましょう。

保育士の面接後に出すお礼状は絶対に必要?

そもそもお礼状って何

意を決して転職活動をするのであれば、誰もがぜひとも成功させたいと思うのが当然ではないでしょうか。
色々な園を視察し自分の希望する就職先が決まれば、履歴書を送り面接など必要な試験などを受けます。 保育士として転職 を成功させるためには、もちろん履歴書の書き方を工夫したり、面接や試験で合格点を得られるように事前に準備をしたりすることが大切です。 履歴書の詳細は 保育士の履歴書。職歴や自己PRの書き方は上手く書かくな!! をご覧ください。 しかし、面接や試験が終わり就職希望先から合否の結果が送られてくるまでの間に、実はまだできることがあります。 それが、保育士が面接後お礼状を送るということです。
様々な業務で忙しい中、面接などの対応をして下さった先生方や採用担当者の職員の方に、感謝の気持ちを伝える手紙です。 また、面接中に伝えきれなかった気持ちや思いなどを伝えることができるものです。

【採用側の本音】お礼状は面接後か、内定後か

保育士が送るお礼状は、面接後に送るのでも内定後に送るのでも構いません。
しかし、面接で言い足りないことがあったり、面接のために時間を割いて下さった 先生方に感謝の気持ちを伝えたいという場合は、面接後に送ることをおすすめします。 お礼状を受け取って嫌な気持ちになる職員はいません。 そのため、感謝の気持ちを伝えたいという場合は、心を込めて送ることをおすすめします。
その後、もし内定通知を受け取ることができたのであれば、面接後のお礼状に続けて内定後に今後の意気込みなどを書いたお礼状を送ると良いでしょう。

お礼状は合否に関係ある?有利に働くことってあるの?

お礼状を送ったからと言って、必ず合格できるという訳でもなく、お礼状の有無は合否にはほとんど関係ありません。
しかし 実際に園長が就職希望者を選ぶ際に面接者のお礼状があったかどうかで、合格者を決める際に参考にしていたという園もあります。 少人数の採用しかできない場合、優秀な2名の内から1名を選ばなければならないという場合、お礼状の有無は大きく影響を与えていました。 お礼状を送っているということで合格することができる確率が少しはアップするということは言えます。

お礼状はどのような点が評価される?

保育士が面接後にお礼状を出すことで、やはり 「律儀で丁寧な人」 という印象を与えることができます。
丁寧な文字で心のこもったお礼状が届くと、その人の働きたいという意志が強く感じられると同時に、面接官や担当者への配慮の気持ちを感じることができます。 保育士という仕事は、子どもへの対応はもちろん保護者へのきめ細やかな対応や配慮ができなければなりません。

そのため、保育士として面接後のお礼状を送ることで

  • 「この人は、子どもたちや保護者へも丁寧に関わることができる人なのだろう」
  • 「この人は、人に感謝の気持ちを丁寧に伝えることができる人なのだろう」

という風に評価してもらうことができます。 保護者対応については 保育士の保護者対応での失敗!保護者との接し方はどうすれば? をご覧ください。

採用担当者に好印象を与えるコツ

面接後のお礼状はいつ出せばいいの?

ナイスなタイミング

基本的に、 面接後すぐに出すのがベストタイミング です。
お礼状を送る方法にもよりますが、手紙であれば1日~2日かかる場合もあります。 そのため、できるだけ面接を行った当日中にお礼状を出すようにしましょう。 もし、 メールや電話をする場合は先方が忙しくないような時間を選んで連絡することをおすすめします。 せっかくのお礼状です。
面接後すぐ、面接時の熱意や気持ちが冷めていない状態で書くことで、より心のこもった文章を書くことができます。

なるべく早く書くようにしましょう。

バッドなタイミング

面接が終わったあと 3日後以降に送るのはあまりおすすめできません。
面接が終わって日が経ってから先方にお礼状を出しても、送り主が誰なのかピンと来なかったり、早いところでは合否が既に決定している場合もあります。 また、日が経てば経つほど熱意も冷め、心のこもった手紙に仕上がりません。 面接後のお礼状はせっかく相手に好印象を抱いてもらうことのできるチャンスなので、送るタイミングを誤らないようにしましょう。 また、電話やメールでお礼を伝える場合は、先方の迷惑になるようなタイミングは避けるようにして下さい。 面接当日にどうしてもお礼を伝えたいからと言って、夜遅くや明け方などの連絡は迷惑になるので、避けましょう。
お礼状を活用し好印象を与えるポイントは送るタイミングが大きな割合を占めていることを知っておきましょう。

面接のお礼を伝える手段は?

手紙

良い点、気を付ける点

手紙で面接のお礼を伝えるというのは、感謝の気持ちや熱意などを相手に1番伝えやすい方法です。
自分の文字で心を込めて書くことで、よりダイレクトに自分の気持ちを相手の方に伝えることができます。 また、手紙は相手の都合の良い時に開封し読むことができる上、何度でも読み返すことが可能です。 さらに、面接官などが複数の場合は職員で順番にお礼状を読むこともできます。 そのため、 子どもの数も職員の数も多く日々様々な業務に忙しい大規模園に送るのであれば、大変おすすめです。 一方、手紙を送る際は配達に数日かかる場合があります。 そのため、面接後にのんびりとして送るのが遅くなってしまうと、園にお礼状が届くのがだいぶ先になってしまいます。 手紙でお礼状を送る際はできるだけ面接が終わった後すぐに送るようにすることをおすすめします。

メール

良い点、気を付ける点

メールは、手紙と違って送信ボタンを押せばすぐに相手のところにメッセージを送ることができます。
そのため、即効性があり感謝の気持ちをすぐに伝えたいという場合にはとっても有効的です。 また、手紙のように便箋や切手などを用意する手間もなく手軽に相手に送ることができるという点も良い点です。 しかし、メールはどうしても活字で相手に届いてしまうため、なかなかこちらの気持ちが相手に伝わりきりません。 いくら感謝の気持ちを心を込めて打ったとしても、100%相手に伝えるということは難しいでしょう。 実際、郵送とメールで面接時のお礼状が園に送られたことがありますが、どうしても郵送の方が温かみがあり感謝の気持ちがダイレクトに届いていました。
さらに、 メールの場合は園によって画面を開かないという場合もあります。
せっかく面接後にお礼状を送っていても実際に職員がメールを開いたのが面接後5日後ということも中にはあります。 メールで送る際はそのような点も配慮した上で送るようにしましょう。

電話

良い点、気を付ける点

電話で面接時のお礼を伝えるということは、相手に直接自分の声で気持ちを伝えることができるということです。
自分のために時間を割いてくれた職員の方への感謝の気持ちなどを心を込めて伝えたいという方には良いでしょう。 また、郵送やメールでは文章をあらかじめ練って書いたり打ったりする手間がありますが、電話であれば自分の言葉で自分の口から話すだけなので、比較的手間がかからないという点も良い点です。 しかし、電話はどうしてもその時に直接電話に出て対応をしてもらわなければならないので、相手に対応の手間をかけてしまう恐れがあります。 大規模園の中忙しく働いている先生方に再度時間を割いてもらって電話対応をしてもらわなければなりません。
また、電話口に出た相手にしか感謝の気持ちは伝えられないと同時に、余計なことは一切話している余裕さえありません。
電話でお礼を述べたいのであれば端的に感謝の気持ちだけを伝える必要があります。

手紙、メール、電話、どれを選べばいい?

面接後にお礼状を出すのであれば、手紙が1番おすすめです。
特に凝った文章を書かなくてはいけないという訳は一切なく、あくまでも感謝の気持ちを綴った文章を丁寧に書けばよいのです。 メールや電話では相手の都合なども考慮した上で連絡しなければなりませんが手紙であれば、相手の良いタイミングに読んでもらうことができます。

お礼状を出す際は、できるだけ手紙で送るようにすることをおすすめします。

宛名はどうすればいい?

面接官が複数いた場合

面接官が複数いた場合は、役職が上の人の名前を宛名に書くようにします。
保育所の場合、基本的に面接官の中に園長は必ず出席をしています。 宛名には園長の名前を書くようにすると良いでしょう。 担当者の名前がわからない、忘れてしまった
面接担当者や採用担当者の名前を忘れてしまった場合も、園長の名前を宛名に書くことをおすすめします。
最終的な合否の判断をするのは園長です。
そのため、担当者の名前がわからないなどという場合は、園長の名前を書くようにして下さい。

お礼状を書くときのポイントとマナー

良いお礼状のポイント

お礼状を書く際は、手書き・縦書き・黒の万年筆などで白い便せんか官製はがきに書くようにしましょう。
達筆ではなくても良いので、できるだけ丁寧な文字で書くようにして下さい。
丁寧な文字でお礼状を書くことで、より感謝の気持ちなどを相手の方に伝えることができます。
保育士という仕事は、指導案や月案などはもちろん保護者向けのおたよりやお帳面などに手書きで文章を書く機会が多いので、良いアピールポイントにもなります。

悪いお礼状の例

柄の描かれた横書きの便箋などに、カラーペンなどを使って書くことは避けましょう。
いくらイラストを描くのが得意だからと言ってお礼状に描くのはマナー違反です。 また、面接後すぐに出さなければならないからといって慌てた中で書いた乱雑な文字は、どうしても相手に悪い印象を与えてしまいがちです。 実際、園に届いたお礼状の1通に文字があまりにも乱雑すぎるものがあった際「形式的に出してきたのかな?」 と思われることがあります。 あまりに読みにくい文字だと「保護者へのおたよりもこのような文字で書くのかな?」と心配に感じたこともあります。

決して上手できれいではなくても良いのですが、1文字1文字心を込めて丁寧に書くことをおすすめします。

良いお礼状の書き方

手紙の場合 記入例・ポイント解説・文字の方向(縦書き、横書き)

友達への手紙であれば横書きの便箋でも構いません。
しかし、面接時のお礼を伝えるための手紙なのであれば、 必ず縦書きの便箋を使用して書くようにしましょう。

便箋は派手な装飾やイラストなどが描かれていない白い無地のものがおすすめです。

文頭からお礼の書き方

お礼状を書く際は、「拝啓→改行→1文字下げてから挨拶文」といった順に分等から書く必要があります。
お礼状は、 目上の人はもちろん年配の先生方も読む可能性 も多いにあります。 普段使う文章ではないため堅苦しいと思う方もいるかもしれませんが、きっちりとした挨拶文を書くことをおすすめします。

その後、面接をしていただいたことへの感謝の気持ちを書くようにします。

(例)

拝啓
貴園におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
先日はお忙しい中、採用試験のために貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。

内容

面接時に感じたことや思ったことなどを、具体的に書くようにします。また、面接を受けてより一層就職したいという気持ちが増したということを加えても良いでしょう。

(例)

面接の際、○○様より、子どもへの食育についての大変興味深いお話を頂戴することができました。特に、子どもたちが苦手だった野菜を自分たちで種まきのところから行い収穫・調理をしたことで苦手な野菜を克服することができたというお話は大変勉強になりました。
そのような環境の中で子どもたちと関わって行くことのできる貴園で、私もやはりぜひとも働かせていただきたいとより一層感じました。

結び

内容を書くことができたら、最後に結びの挨拶を一言書くようにします。締めの文章を書くことで、手紙全体が引き締まります。また、文頭で書いた「拝啓」とセットの「敬具」も忘れず書くようにしてください。

(例)

取り急ぎ、お礼を申し上げたく文書にて送らせていただきました。
末筆ながら、貴園のますますのご発展と先生方のご多幸をお祈りいたします。
敬具

日付、氏名、宛先

本文よりも少し下げて書くようにします。ポストに投函する日付を書いたらその次の行のできるだけ下の辺りから氏名を書きます。
その横に本文と同じ高さのところから宛名を書きます。宛名は自分の名前よりも上になるように書きましょう。

尚、住所などはもちろん法人名などの省略などはせず、正式名称で書くようにして下さい。

(例)

本文
二〇一六年一〇月一〇日
押尾ゆき
〒五五五-〇〇〇〇 東京都○○○○
△△保育園
園長 ○○様

メールの場合(記入例・ポイント解説・件名)

友人同士のメールでは件名を打たずに送ることもよくあるかもしれませんが、面接のお礼状として送るのであれば、 必ず件名 を入れるようにしましょう。
大規模園であればあるほど、パソコンに送られてくるメールの数は膨大です。その中から、読み忘れられないようにするためにも、一目で内容の分かるような件名を必ず付けるようにしましょう。

(例)

「先日の面接のお礼 山田太郎」
「10月1日の面接のお礼 山田花子」

文頭からお礼の書き方

手紙とは違うので、まずは相手の名前を書きます。その後、面接をして下さったことへの感謝の気持ちを書くようにします。

(例)

社会福祉法人 ○○園
園長 ○○様
山田太郎と申します。
この度は、お忙しい中私の採用面接のために、貴重なお時間を割いていただき誠にありがとうございました。」

内容

内容に関しては手紙の際と同様、面接時に感じたことや思ったこと等を自分の言葉で書くようにします。面接官の名前や面接時に話した内容など、具体的に書くことで、より相手にそのときの状況を思い浮かべてもらいながら読んでもらうことができます。

(例)

「面接では、○○様から理想の先生像についてのお話がありました。○○様のお話を伺って、改めて自分自身の理想の先生像について考えることができたと同時に、自分自身を見つめ直すことができました。」
「面接時に感じた思いを胸に、ぜひ貴園で職員として働かせていただきたいと思いました。」

結び

手紙と同様、文章の最後に締めの言葉を書きます。同時に相手の今後の発展などを祈る内容を加えておくと、より印象をアップさせることができるでしょう。

(例)

一言お礼を申し上げたく、メールを差し上げました。
末筆ながら貴園のますますのご発展と先生方のご多幸をお祈りいたします。

日付、氏名

メールの場合は、手紙のように最後に相手の宛名を書くのではなく自分の署名を書く必要があります。そのため、結びの言葉の後に数行改行をしたら、自分の氏名を漢字フルネームで書きます。

(例)

末筆ながら、貴園のますますのご発展と先生方のご多幸をお祈りいたします。
押尾ゆき

敬称の使い方

園長に宛てたお礼状を出す際に、迷いがちなのが敬称の使い方でしょう。 多く場合使用する「様」や「殿」は、園長先生宛に送る場合どのように表記するのが正しいのでしょうか。

~社会福祉法人 おひさま保育園の田中太郎園長先生にお礼状を出す際~

そもそも「園長先生」というのは、敬称です。
そのため、 園長先生と書く場合には、「様」「殿」などの敬称は、敬称を重ねることになるので不要です。
しかし、敬称を名前の前に持ってくる場合は肩書きということになるので、「様」「殿」の敬称が必要になります。

そのため、以下のどちらかを使用することをおすすめします。

  • 社会福祉法人 おひさま保育園 田中太郎園長先生
  • 社会福祉法人 おひさま保育園 園長 田中太郎園長様
お礼状には決して必ずこう書かなければならないというルールもなければ、必ず出さなければならないという訳でも決してありません。 しかし、せっかく見つけた転職希望先です。 転職を成功させるためにも、 マナーを守ったお礼状を心を込めて出して感謝の気持ちを伝えるようにしてみましょう。
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※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。