保育士の退職願の書き方やQ&A。受け取れないと言われたら?

このコンテンツでは下記の方が対象です。

退職願の書き方を知りたい保育士さん

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

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  • 退職願の書き方を知りたい保育士さん

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退職願って聞いたことはあるけれど、実際のところ、

  • 「どうやって書けばいい?」
  • 「誰に、いつ渡せばいい?」

そのような疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。

そのような保育士さんの参考になればと思います。

退職金については 保育士の退職金事情と定年後。相場や計算方法貰。貰うまでの流れ をご覧ください。

保育士の退職願の書き方

どんな用紙?何で書く?

従来からの 基本としては、白地の縦書きの便せんに、黒インクの万年筆かサインペンで書くものなのです。

ただし、今では万年筆を使う機会も減っていますので、黒ボールペンでいいでしょう。

また、今ではパソコンで作成するという方法もあります。

手書きの場合には、消しゴムで消すことができるような筆記具は使用してはいけません。

保育士の対象願い書き方の注意点や必ず書くこと

表題として「退職願」から書き始めます。

縦書きの場合、1行目のほぼ中央に少し大きめに書きます。

本文の最初の書きだしは「私事」か「私儀」です。

表題から1行あけた行の一番下に書きます。

そして次の行の頭から退職理由を書き始めます。

いくらお世話になった保育園だといっても

「一身上の都合により」とだけ記入するのが常識 です。

具体的な理由については退職願で書く必要はありません。

本文の次の行に「退職日」を書きます。

引用元:知らないと損する転職術

この日は、一般的には園長先生との話し合いで決めた日になります。

年度末なら3月31日ということになります。

届け出年月日を書きましょう。

この退職願を届け出る日になります。

そして、バランスを考えて署名、押印をします。

署名では、「○○保育園 ○○ ○○」というように書きます。

最終行にはあて名を書きます。

「○○保育園 園長 ○○ ○○ 様」ですね。

園長先生の名前は自分より少し上になるようにします。

封筒は?

封筒(白地・縦長)中央に「退職願」と少し大きめに書きます。

裏には部署名と氏名をていねいに書くようにします。

例文

退職願

私事 この度、一身上の都合により、来る平成○年○月○日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。

平成○年○月○日 ○○保育園 ○○ ○○ ○○保育園 園長 ○○ ○○ 様

※上記は例文です。

保育士退職願のQ&A

退職願と退職届の違いは?

退職願は「申し出」退職届は「最終的な意思表示」ということを知っておいてください。

退職願は、労働契約の解約をお願いするというもので、園長先生や理事長に対して退職を申し込むという意味があります。

ですから園側がこれを受け付ける(園長先生等がOKすることにより退職になります。)退職願を出したからといってすぐに退職になりません。

こんな場合もあります。

悩んで悩んで退職願を出したが、園長先生とじっくりと話し合う中で思いが変わり、取り消す(返してもらう)こともできるのです。

園長先生はあなたにやめてほしくないという思いがあり、あなたから出された退職願を保留にしておき、取り消しに持っていくというものです。

退職届は、保育園への最終的なあなたの意思表示になり、特別な事情がない限り撤回はできません。(退職届が受理されたときに退職)

この二つを比べてみますと、どんな事情があるにしても保育士(教育者)としての あなた自身のことも考え、退職願を提出して話し合いで退職に持っていくのがいいでしょう。

「私はいついつに辞めたいと考えていますのでよろしくお願いします。」

という意味の退職願ですから、園側に与える印象も、後々のことを考えると悪くありませんから。

退職願はいつ、だれに渡すべき?

誰に提出するのか?

提出先は園長先生か理事長ということになりますが、あなたのことを一番よく知っておられる園長先生がいいでしょう。

いつ提出するのか?

提出時期についてはいろいろです。

年度末にきちんとした退職ができれば、あなたにとっても園にとっても一番いいのです。

就業規程などでは退職する1ヶ月前程度とされているところも多いですが、「円満退職」という言葉もあるように、

できれば3ヶ月ほど前に「年度末を持って退職したいと思いますのでよろしくお願いします。」という退職願の書面を園長先生に提出するようにするのがいいでしょう。

受け取れないと言われたら?

退職願の本来の意味は、 あなたと園で十分話し合って退職を決めましょう ということも含んでいると考えてください。

ですから、園長先生や上司から強い引き止めがある場合もあります。

いろいろな事情で「私はもうやめると決心したんだ!」という強い思いを持たれている場合は仕方ありませんが、退職願を出してからでも十分な話し合いが行われて覆って残留になったというケースもあるのです。

あなたが退職に強い思いを持っているのに、園側から強い引き止めを受ける場合があります。「労働者が自分の思いで辞めたいと思ったときは、自由に退職することができる (参考: 厚生労働省 民法627条 )」万一受け取れないと言われたら、園側に拒否する権利ありませんので、この法に定められた期日(退職日の2週間以上前など)に、退職願を郵送(内容証明ができるもの)する方法でいいのです。

退職願って必ず必要なの?

ただ、法律上(民法上)は、退職の意思表示をすることの必要性はありますが、願も届も必要なく申し出は口頭でもよいことになります。

書面にして残すことは慣習ということになります。

しかし、人間関係を嫌っての自己都合退職の場合の申し出は、退職願を提出することがマナーなのです。

基本的には、まず 園長先生に口頭で退職の理由とともに申し出を行い、相談をして退職日を決め、退職願を提出するという流れがいい でしょう。

退職日をしっかりと決めておくことが大切です。

いきなり退職願を出すのってマナー違反?

マナーとして考えるなら、退職願は園長先生とよく相談して提出することです。

民間などで、事務員が大勢いる中で一人が辞めるという場合とは違います。

保育士の場合には、引継ぎだけでもかなりの労力がかかるものです。

さらには、保育士不足である現在、退職者の後を埋める人の募集をかけてもなかなか決まらない状況があります。

このような状況を考えますと、園側にいきなり退職願を出してもなかなか受理されないかもしれません。

「何とか次の人が決まるまではいてほしい」という園側の思惑がある のです。

腹が立つことがあって、退職願をたたきつけるような思いをすることもあるでしょうが、一度はお世話になった保育園ですから、 大人としての対応をする ほうがいいと思います。

保育士ならではの退職願などの体験談

私は保育士経験通算5年目になります。

新卒2年目で結婚退職し、子育てを経て30歳で復職しました。

今の保育園に採用されたのですが、ブランクが大きく2年間は無我夢中で働きました。

そんな中で迎えた3年目に、 主任という大役が回ってきて、心も体もボロボロになってしまいました。

年中行事や保育参観など、あらゆるところで「私」中心のお仕事があり、残業は当たり前(深夜になったこともあります)

休日も残務で出勤するなどのひどい勤務実態になりました。

そんな中で神経内科の医者にもいって、軽いうつ症状もあるという診断も下され、退職を考えるに至りました。

人間関係も特に悪いわけではなく、しいて言えば「私自身の潔癖症からくるもの」が原因だと思っていました。(とことん準備をしないと気が済まない等)

そこで、園長先生に退職願を提出しました。

理由は「一身上の都合」としたのです。

3日後、園長先生が、話があるということで、園長室で2時間も話し込みました。

冒頭、私の退職願を机の真ん中に置かれ「まだ受理していませんからね。」とおっしゃいました。

園長先生は「私が本園にとって貴重な戦力」という表現をしてくださり、その言葉に涙を流して しまったのですが、決心は固くなかなか取り消しますとも言えずにいました。

目の回るような忙しさにはもう耐えられないという思いが強かったのです。

結局私は3月末に退職したのですが、退職願という単なる紙切れを非常に大切にしてくださった園長先生には感謝です。

私の力(精神力)不足ということで、園に迷惑をかけてしまったことを今でも申し訳なく思っています。

参照元リクナビ

※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。