保育士のSNS。こんな使い方はトラブルの元!あてはまる人注意
保育士の今出川麗子です。
このコンテンツでは下記の方が対象です。
- SNSでトラブルになったことがある保育士さん
対象者は続きをお読みください。
保育士のSNSで保護者が気にすること
現在、多くの人がFacebookやInstagramやTwitterなどのSNSを日常的に使用をしています。
そのため、中には保育士をしながらこれらのSNSを利用しているという方も少なくないはずです。
しかし、保育士がSNSを使用する際は、 保育士という職業に就いている以上いくつかの注意点に気を付けながら利用しなければなりません。
勝手に園児や園の写真を公開するということは絶対にやめましょう。
子どもたちがSNSを利用していなくても、子どもたちの保護者がSNSを利用している場合は多くあります。
もちろん中には理解のある保護者もいるでしょう。
しかし、多くの方は自分の子どもの担任の保育士が、無断で子どもの写真などをSNSに掲載しているということを知るとプライバシーの侵害だと感じ不信感を抱きます。
はっきりとした子どもの顔写真などが掲載されていなくても、 園の写真や子どもの作品などが掲載されているのを見て不快に感じる保護者もいます。
また、保育中に私用の携帯電話などで子どもや園の写真を撮影し、それをSNSに掲載しているのではという風に誤解を招いてしまう恐れもあります。
そのため、保育士の方がSNSを利用する場合は、絶対に子どもの写真などは掲載せず、園の写真などもできる限り掲載しないようにすることをおすすめします。
保育士は個人情報やプライバシーなどを守るということも立派な仕事の1つです。
職場を離れたプライベートな時間だからと言って職務を破るのではなく、しっかりとプライベートの時間も保育士の仕事に責任を持ってSNSを利用するようにしましょう。
尚、保育士がSNSなどを利用する場合はできるだけ 公開レベルを友達のみなどに限定するようにしましょう。
初期設定のまま誰でも見ることができるようにしていると、興味本位で検索をした保護者に見られてしまう恐れがあります。
保護者に友達申請はしないようにしましょう。
保育士がSNSをしていると、本名で登録をしている場合安易に知り合いを利用者の中から探し出すことが可能です。
そのため、保育士として働いている人の中には興味本位でクラスの保護者を検索してみようと考えた人もいるかもしれません。
もちろん、SNS上で友達がたくさんいれば色々な情報や知識を得るきっかけになるかもしれません。
でも、だからと言って 保育士は保護者に自ら友達申請をするということは控えるようにして下さい。
中には、友達のように保育士と付き合って行きたいと考えている保護者もいます。
しかし、あくまでも保護者と保育士は友達ではなく、子どもの成長を共に支え合うパートナーのような存在です。
子どものことで保護者の方に協力をして欲しいことが今後あるかもしれません。
子どもの成長発達を援助するためには、保護者と保育士との信頼関係が何よりも必要です。
そのため、SNS上で友達申請などをして慣れ合いの関係になってしまったり、信頼関係を崩してしまったりする恐れがあるため、保護者に友達申請をすることなどはしないようにしましょう。
信頼関係の詳細は 【子供・保護者】保育士の信頼関係の築き方 私だけ築けない・・・ をご覧ください。
位置情報サービスはオフにしましょう
最近のSNSには位置情報サービス機能が備えられています。
記事を投稿したときにいた場所がどこなのかを、すぐに記事を見て判別することができます。
そのため、保護者はその位置情報を見て興味本位でその場所に足を運ぶ恐れもあります。
園外でばったり保護者に出会うことを避けるためにも、SNSに投稿をする際は位置情報サービスをできるだけオフ機能に設定しておくようにしましょう。
プライベートのSNSでのNG投稿
保育士の人がSNSを利用する際は、投稿前にいくつか見直し、気をつけるべきことがあります。
気をつけないと様々なトラブルを引き起こしてしまう恐れがあるので、細心の注意を払うようにして下さい。
職場の同僚の悪口を書く
職場の同僚に腹が立ったりして、イライラした気持ちをぶつけたくなりSNSについ衝動的に投稿したくなる気持ちは分かります。
しかし、実名を詳しく書いていないとしても、職場環境を知っている人がその投稿を見たら大体誰のことを言っているのが分かる上、その人のイメージを一気に下げてしまう恐れがあります。
また、悪口を投稿することで、あなた自身のイメージも下げてしまいがちです。
いくら腹が立ったとしても、絶対にSNS上に悪口を投稿することは避けて下さい。
(トラブルの例)
- 悪口を書かれた先生に関する悪い噂が保護者の間で回り、その先生へ多くの保護者が不信感を抱く
- 悪口を投稿した先生に対して「同僚と協力し合えない協調性のない人」というイメージを保護者が抱き、今後その先生に担任になってもらいたくないというクレームが園に入る
職場での愚痴を書く
保育士の仕事というのは、どうしてもサービス残業が多く自宅に帰ってからも作業に追われるという場合がよくあります。
そのため、中には園に対して不満を抱いている保育士も少なくないのではないでしょうか。
しかし、だからと言ってその不満をSNSに投稿するということは絶対にやめましょう。
SNSは、誰がいつどこでどのようにして見ているかがわかりません。
そのため、 安易に投稿した内容を違った捉え方をする人いたり投稿内容を鵜呑みにしてしまう人もいたりします。
園に不満などがある場合は直接園長や理事長などに申し出るようにして、SNS上に投稿するなどと言った卑怯なことはしないようにしましょう。
(トラブルの例)
- 「残業ばっかりでしんどい」「安月給」などと園への不満をSNS上に投稿しているものを入園を検討していた保護者が見て、園へ不信感を抱き入園希望を取りやめる
- 「園の方針に反対」などと不満を掲載しているのを保護者が発見し、園長に直接保護者が報告。その後、園長より退職処分を命じられる
彼氏や彼女との写真やデート内容を書く
保育士をしている人の中には、彼氏や彼女とのデートの様子をSNSに投稿したいと感じている方もいるかもしれません。
しかし、友達相手に限定で公開をするのであれば構いませんが、保護者が保育士のそのようなプライベートな投稿を見て、良い気はしません。
(トラブルの例)
- 彼氏との写真をたくさん投稿しているのを保護者が見つけて、「自分の子どもをこの先生には今後任せたくない」と園長に訴え、年度途中で担任を外される
- 「○○先生は彼氏をとっかえひっかえしている」などと、ありもしない噂が園内に回り保護者から陰口を言われたり信用してもらえなくなったりする
派手な服装や化粧やネイル、高価なブランド品などの写真
保育士という仕事は、どうしても家庭的なイメージがあります。
そのため、そのようなイメージの保育士が派手な服装なネイルなどをして、高価なブランド品を持った写真などを投稿をしたものを保護者が見ると、これまで培ってきた信頼を一気に崩し、信用を失ってしまう恐れがあります。
保育士はもちろん芸能人ではありませんが、ある程度の 保護者からのイメージを守ることも保育士の仕事としては大切な職務の1つです。
保育士という仕事は保護者との信頼関係の元で成り立っている、子どもの大切な命を預かる仕事です。
保育士としてふさわしい服装やネイルなどを常に心がけるようにしましょう。
保育士の服装の詳細は 保育士の服装はオシャレにしたらダメ?おしゃれジャージコーデ をご覧ください。
(トラブルの例)
- 派手で露出の多い服装をした写真が投稿されており、「保育士としてふさわしくない」というクレームが園に入る
- 高価なブランド品ばかりを身につけている写真が投稿されているのを普段ブランド品などを購入できない保護者が見て、「若いくせに生意気だ」とクレームを受ける
飲酒やたばこなど
保育士という仕事は、子どもの大切な命を預かる仕事です。
そのため、保護者にとって信用のできる先生でいる必要があります。
未成年ではないので飲酒もたばこも法律的には違反ではないですし、もちろん個人の自由です。
しかし、どうしても悪印象を与えがちなので、 できるだけ飲酒やたばこに関する内容の投稿はしないようにしましょう。
(トラブルの例)
- 風邪で欠勤をしているのに、普段飲酒していることがわかるような投稿を多くしていたため「今日は○○先生二日酔いらしいよ」と、でたらめの噂が園内に回って信用を失ってしまう
- たばこを吸っていることがわかるような投稿を以前にしていたため「自分の子どもの衣服に匂いがつくので、喫煙者の担任の先生はやめてください」などと要望がでる
保育士がSNSを使うときのこころがけ
現代社会において、SNSは多くの方の楽しみの1つでしょう。
そのため、保育士だからと言ってSNSの利用を禁止する必要はありません。
しかし、自分は保育士であるという自覚をしっかりと持った上で保育士の方はSNSを利用する際、十分に注意を払った上で利用するようにしましょう。
- 公開範囲を友達限定にする
- 子どもや園の写真など、プライバシー侵害になるような写真などを投稿しない
- プライベートでも、保護者が万が一見た際に不快だと感じるような投稿は避ける
- 位置情報確認サービスなどの利用は控える