保育士の合同説明会。転職フェア参加までの流れやメリット
保育士の今出川麗子です。
このコンテンツでは下記の方が対象です。
- 転職フェアに参加しようと思っている学生と保育士さん
対象者は続きをお読みください。
保育士新卒が就職活動を行う上で説明会に行く人も多いかと思います。
保育士を目指す学生達の中には『合同説明会』や『転職フェア』へ参加する方も多いと思います。
特に就職活動の時期になると、このような説明会が色々な場所で行われ、学校などで開催のお知らせが掲示されているところもありますね。
保育士を目指す学生にとって、どこへ就職するかはとても大きな問題です。
近年、保育士は長時間労働、低賃金、休日出勤、サービス残業など問題も多く取り上げられています。
子どもの憧れの職業としてよく選ばれる保育士。
しかし、子どもの頃からの夢を叶えて保育士になったものの、職場の環境の悪さに精神的にも体力的にも限界を迎え、退職や転職をせざるを得ない人も少なくありません。
この合同説明会では1日にたくさんの園を知ることの出来るとても良い機会です。
保育士の合同説明会、転職フェアとは?
保育士の合同説明会、転職フェアとは求人や人材派遣などを行う会社が企画することが多く、そこへ色々な園が集まり自分たちの園の特色などを説明する会です。
ここでは多くの園が集まり、中には自分の園のブースに来た学生を採用する園も少なくありません。
参加費は無料で、中には特典(くじを引いて当たればディズニーペアチケット等)がもらえるところなどもあります。
保育士合同説明会のメリット
保育士の合同説明会では色々な園が一度に集まるので、自分の興味のある話を1日に複数聞くことが出来ます。
また、実際に園見学へ行っても保育士は保育中で直接話を聞くことが出来ませんが、ここでは実際に現役保育士から話を聞くことが出来ます。
ここに参加する園は、自分の園に良い人材が来て欲しいという思いで参加をします。
なので、他の園と比べて自分の園の良いところなどを全面に説明してくれます。
園のホームページや、インターネットで調べたこと以外にも写真やパンフレット、資料を用いて説明してくれるのでとても分かりやすいです。
学生側も、1日で色々な園の雰囲気を比較できるのが良いですね。
合同説明会参加の流れと準備するもの
当日までの流れ
学校の掲示板でも掲載されることもありますが、まずはインターネット等で調べてみましょう。
幾つかの保育士説明会やフェアが出てくるので興味のあるものを申し込みましょう。
人気のあるものは定員がいっぱいになってしまうこともあるので、なるべく早く申し込みをするのが良いでしょう。
当日まで下調べをしましょう。
当日はかなり多くの園が参加します。
時間がなくて全ての園のブースに行けなかったということもあるので参加園が分かる場合はその園を事前に調べておきましょう。
参加園が分からなくても自分の興味のある園をいくつかピックアップしておきましょう。
当日、その園が参加していればブースに行って必ず話を聞きましょう。
説明会が近くなったら会場の場所や行き方を確認しておきましょう。
当日は電車の遅延等も考慮し、少し早めに着くようにしましょう。
人気のある園は資料等がなくなったら説明会終了時間前でも撤収作業を始めてしまうところもあります。
引用元: 東京保育フェア
当日の流れ
受付を済ませます。
ここで参加園が書かれた資料等が配布されるので、はじめに自分が話を聞きたい園をチェックしておきましょう。
色々なブースを回って話を聞きましょう。
調べていなかった園やあまり人が集まっていないブースでも、自分が興味のある園があれば進んで話を聞きましょう。
就職活動では『積極性』がとても重要視されます。
最後はアンケートを記入しましょう。
簡単なアンケートを記入し、帰りに保育雑誌やお菓子、抽選が行われるところなどもあります。
会場を出ても誰がどこで見ているか分かりません。
開放感から会場を出てすぐに喫煙していたところを見られた、食べ歩きをしているのを見られたという人もいますので、帰るまで気を抜かないようにしましょう。
準備するもの
筆記用具とメモは必ず持って行きましょう。
当日は色々な園の話を聞くのでどこの園のブースでなんの話を聞いたかを忘れがちです。
また、 メモをきちんと取っている学生は「真剣に話を聞いてくれているんだな」と園側からも良い印象を持たれます。
また、事前に調べた園の名前をメモしたものも忘れずに持って行きましょう。
どんな服装で参加するの?
スーツで参加するのが好ましいです。
一般企業と違い、保育士の説明会ではスーツでなくてもよい場合が多いです。
就職試験を受ける時にも「スーツではなく私服で来て下さい」と言われるところもあります。
しかし、 服装について何も記載がない場合、もしくは『服装自由』と書かれていた場合でもスーツが良いでしょう。
また、当日は資料などをたくさんもらうので大きめの鞄や手提げ袋を持って行くことをお勧めします。
体験談
合同説明会に参加した感想
雰囲気は?
実際に説明会に参加するときはとても緊張するものです。
しかし、保育の説明会はとても和やかでそれぞれのブースでは資料が可愛らしく展示されていたり、 現役保育士が手遊びをしてくれたりとすぐに緊張が和らぎます。
印象に残っていること
私が合同説明会に参加したのは、気になっていた園がその説明会に参加するという事を知って私も申し込みをしました。
実際に行ってみると、ホームページだけでは分からなかった保育士同士の仲の良さや職員への待遇の良さ、色々なことが分かりました。
説明が終わってもその ブースで話を聞いていると園長先生から「良かったらうちの園に来てみない?まずは見学だけでも。」と声をかけて頂けました。
合同説明会の園に就職した?
私自身、そこの園の教育理論やカリキュラムが気に入り「ここなら自分のやりたい保育が出来る!」と思い採用試験を受けたところ、合格し春からその園で働くことが出来ました。
きっと合同説明会に参加していなければここまで就職活動に意欲的にならなかったのではないかなと思います。
実際に現役保育士の方々とお話をすることで、私のモチベーションも上がり「ここの園で働きたい!!」という強い思いで採用試験に臨むことが出来ました。
園選びのポイント
保育園を選ぶポイントは 自分の得意・不得意をきちんと把握することが大事です。
中には
- 「ピアノが全く弾けないけど、音楽教育に力を入れている園に就職してしまった。」
- 「裁縫が苦手なのに、お遊戯会の衣装は保育士が全て手作りする園に就職してしまった。」
という人もいます。
説明会などでは「ピアノが苦手で…」と相談しても、 保育士側は「では、うちの園は無理だね。」とは言えません。
「練習すれば大丈夫だよ!」と言われ実際に就職してみたものの、多忙な保育士はピアノや裁縫を練習している暇などなく、結局自分には合わないと転職を考える保育士もいます。
ピアノが苦手な学生でもスポーツが得意であれば、体操などを取り入れている園の方がその人には合っていると言えます。
どんなに雰囲気や待遇が良い園でも「自分がしたい保育が出来るか」という事を考えて話を聞けると良いですね。
合同説明会に参加している企業は参加者のココを見ている!
ここからは企業側は保育士合同説明会で参加者のどこをみているかを解説します。
笑顔
緊張するとどうしても表情が強張ってしまいますよね。
しかし、明るくて優しい笑顔の学生はどの園でも気に入ってもらえます。
第一印象が怖い顔の先生より、笑顔の先生の方が保護者も子どもも安心するように、ここでは保育士も笑顔の学生を見て「この人と一緒に働きたい」と思うのです。
挨拶・返事
現役の保育士は特にここを見ています。
子ども達に普段から挨拶や返事をすることを教えている保育士は、職業柄とても敏感です。
挨拶をしていても声が小さかったり、覇気がなかったり、返事も出来ないような学生を見ると
- 「この人やる気あるのかな?」
- 「これでは現場に出られないのでは?」
積極性
先にもお話しましたが、 就職活動では『積極性』が重要です。
興味のある園のブースに行っても話を聞くだけでは大勢の学生の中の一人になってしまいます。
質問したい事が見つからなくても「○○園の~なところがいいと思っていて…」と積極的に現役保育士に話し掛けましょう。
中々、自分からは行けない!という人も展示物やパンフレットを見ていると保育士の方から話し掛けてくれることもありますよ。
「ここの園で働きたい!!」と思ったら、まずは 「今度、園を見学させてもらっても良いですか?」とその場で見学のお願いをするのも良いですね。
色々な園が集まる説明会。
- 「せっかく行ったのにゆっくり話が聞けなかった…。」
ということにならないように、事前準備もしっかりして説明会に参加しましょう。
就職活動の詳細は 保育士の就職。地元、上京する場合の探し方。活動の時期や服装 をご覧ください。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。