保育士の転職。離職率を気にしていたら職場が見つからない?
保育士の今出川麗子です。
このコンテンツでは下記の方が対象です。
- 転職先の離職率が高いのが気になる保育士さん
対象者は続きをお読みください。
保育士の離職率は本当に高いのか?
一般的に新卒で就職し、3年の離職率を見るのでそれで比較します。
まず、全体で見ると驚くべき事に一般企業の場合 3人に1人は新卒の職場を3年以内に離職しています。
パーセンテージにすると約15%です。
対して保育士だけに絞った場合の新卒3年以内の離職率は、約14.9%、ほぼ15%で一般企業に就職した人達と離職率は変わりません。
保育士の待遇改善運動などが活発に行われ、劣悪な環境を訴える場が増えた事で新卒での離職率が高いだろうと感じられているのかもしれません。
引用元
根付かない新人保育士とその理由
人間関係
保育士は人間関係が劣悪である事がよく挙げられますが、あながち間違えではありません。
昼ドラも真っ青な程人間関係は複雑で、信じられないでしょうが保育士同士のいじめも頻繁に起こります。(園によります)
新人保育士が何かミスをすると、「〇先生この仕事向いてないんじゃない?」など普通に大声でいう場合もあります。
目の前で大きな溜息を吐いて「使えない」と態度で示される事もあります。
自分の派閥以外の新人保育士が困っていても知らんふりは当たり前、酷い時には嘘の情報を教えて怒られるように仕向ける事もあるのです。
保育士は狭い世界で激務、そしてストレスも溜まりやすい職業ですから、自然とストレス発散が自分よりも弱い存在である新人保育士に向きがちになりやすいでしょう。
技術を教える暇がない
保育士は一瞬たりとも気が抜けない仕事です。
子どもは0歳であればどこに行くか目が離せませんし、1歳になると噛み付きが始まります。
噛み付きは痣になったり、痕が残ってしまう場合があるので親も非常に嫌います。
どこの保育園も多めに人数を配置出来れば余裕のある保育が出来ますが、経営上そんな事が出来る園はごく稀です。
いつも人数ぎりぎりで規定人数一杯の子どもを保育士は見ているのです。
そんな時に新人保育士の指導が同時に出来るでしょうか?
保育の技術は愚か、 一日の流れもイライラから怒鳴りながらの指示になってしまうベテラン保育士も少なくない筈です。
そこで新人保育士はどんどん自信を無くし、保育の技術向上も期待できない為に辞めていってしまうのです。
持ち帰りの仕事が多い
保育士はとにかく持ち帰りの仕事が多いです。
保育室の壁面は最低でも1ヶ月に1回は変えなければいけない保育園が殆どですし、1ヶ月に1回必ずクラス全員分の様子やその様子を踏まえての保育指導計画を書かなければなりません。
設定保育の指導計画も書かなければなりません。
それが終われば今度はその設定保育についての反省を書かなければなりません。
設定保育で使う教材作りもありますし、研修に行けば研修報告書を提出する事を求められます。
とにかく家に帰っても持ち帰りの仕事が多いのが、保育士の辛い所です。
残業が多くプライベートな時間が持てない
掃除に関しても掃除専門の人を雇う余裕はありません。
勿論行うのは全て保育士です。
先輩保育士が何か残って作業をしていれば、先に上がる事なんて出来ません。
自分が早出だからなんて関係なく、残って手伝うしかありません。
大体毎日1~3時間の残業があり、行事前は午前様を過ぎる事だって珍しくはありません。
保育園はパート保育士が多いので、正規担任の新人保育士にその分の仕事が行ってしまうのです。
新人保育士はほぼ毎日残業で、家に帰って寝たらすぐに出勤…自分の時間など殆ど取れません。
そういったプライベートとの両立が無理、そして激務過ぎる事も新人保育士が離職する原因となっています。
保育士は離職内容を気にしていたら満足な職場は見つからない?
ある程度妥協した考えも、保育士の転職には必要となってきます。
例えば、お給料は前の園よりも安くなってしまうけれど、業務は軽減される…。人間関係が原因で辞めた人は、人間関係は良いけど、何かしら前の園よりも条件が劣ってしまうなどという場合でも、自分が退職する程悩まされた人間関係が解消されるなら良いと割り切りましょう。
自分は転職する先の園に何を求めるのか明確な物1点を決めておくと、スムーズに転職活動をする事が出来るでしょう。
全て自分の条件に当てはまっていないと転職しない!となると、次の一歩がなかなか踏み出せずに結局転職できず我慢の日々になってしまいます。
環境がよい保育所の特徴と探し方
園の周りが綺麗に整頓されている
やはり園の外観は大切です。
綺麗にプランターや植物は管理されているか、見える遊具は整備されているか、門扉や柵が汚れていないかなど外観をしっかりと確認しましょう。
きちんとした園であれば、保護者が必ず目にする外観にはかなりの気を配ります。
そういった園は保育理念もしっかりし、子どもの事故などを起こさないように保育士を徹底し、お給料もきっちりと額面通り渡してくれる傾向にあります。
保育士求人サイトのエージェントから勧められる
保育士求人サイトのエージェントの人から勧められる求人は、確実に人間関係もお給料や福利厚生も良い所である場合が多いです。
保育士求人サイトは紹介した人がすぐに辞めてしまうと保育園側からクレームを受け、最悪サイトの存続にも関わってきます。
環境が劣悪な園を紹介して紹介者がすぐに辞職しないように、条件や環境が良く仕事が続きやすい園しか紹介しません。
よりよし職場に転職を考えている人は 保育士求人プロ をご覧ください。
施設の場合ボランティアに参加する
施設の探し方です。
施設は大体の所が、地域と交流するような行事を行っています。
文化祭や夏祭り、その他清掃活動など様々です。
その ボランティアに実際に参加して、自分で園の雰囲気や職員の人の声掛けの仕方、そして職員同士の様子を観察してみましょう。
自分で出向く事で、自分なりの発見や譲れない部分がまた見つかるかもしれません。
転職したい・・・なら保育士求人転職プロへ※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。