保育士の大変なこと。年齢が高い悩み。男性保育士の悩み

このコンテンツでは下記の方が対象です。

男性保育士、年齢が高い保育士さんの悩み

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

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保育士として大変なこと。年齢が高いからこそ大変なこととその対処

ある保育園で以下に示します保育士経歴の3人が働いています。

それぞれにたいへんなことがあるでしょう。

A保育士
22歳
新卒
B保育士
39歳
転職回数2回(自己都合退職、結婚退職あり。経験年数15年、現在主任)
C保育士
52歳
転職回数1回(結婚退職30歳後、48歳で再就職。経験年数10年)

保育園は、保育士の年齢や経験年数、バランスなどを考えて 採用します。

ですから、それぞれの保育士がその役割を果たすことができていれば、スムーズな保育を行うことができ、園としてはありがたいことなのです。

また、 保育士が悩む人間関係 についても、年齢差、経験差があることによって、そんなにややこしくなることもなく毎日が過ぎて行くものです。

A保育士のような新人は、一生懸命保育に取り組んでいくでしょう。

また、B、C保育士のようなベテランから素直に指導を受けていれば問題ありません。

しかし、新人にとっては、 要領も分からず、分からないことばかりで残業や持ち帰りの仕事が増えてしまいます。

また、新人ですから気を遣う場面も多くなるでしょうし、いわゆる雑用にも悩むでしょう。

焦る。男性保育士、年齢が高い保育士

B保育士は中堅といえる立場になります。

保育についても園の様子についても熟知して、いわゆる脂に乗っているといえます。

主任という立場の保育士も多いでしょうから、A保育士にとっては指導者という立場になります。

ただ、園や仕事のことを分かっているからこそ「手を抜く」場面や「要領よくする」場面が多く見られ、新人のA保育士にはいい影響を与えないこともあります。

C保育士のように年齢が高い保育士はどうでしょう。

年齢が高いとはいえ、経験年数はB保育士と変わりません。

民間企業では、年齢が高くても経験が浅ければ下に見られるものです。

保育士の場合は、それ程ではないですが、この例のようにB保育士は主任という立場ですから、年上のC保育士の指導する立場にあるのです。

このように、 年齢が高い保育士でもその経験年数によって大きく変わるものなのです。

年齢が高い転職は難しい? 保育士の転職。年齢を考慮せずに動き出すと実は大失敗する? をご覧ください。

年齢が高い方が大変なこと

健康面の不安

保育士というと、激務でしょう。

保育園では年齢が高いからといって「無理をしないでくださいね。」という 声かけはありません。

保育士としてお給料をもらっている以上は他の保育士さんと同じように勤務しなければならないのです。

もちろん早朝や夜勤のあるところでしたら、シフトで不規則な勤務にもなってしまうのですから、年齢独特の健康状態の異常が出てくるかもしれません。

対処法

健康診断を受けることは当然のことですが、日々の健康管理は欠かせません。

年齢が高い人が健康管理でしているウォーキングやジム通いなどはぜひやるべきでしょう。

若い新人の保育士にも負けない体作りを心がけてください。

年齢が高いからこそ休めない

健康面とも関わってきますが、年齢が高いからこそ休めないという状況になります。

保育園ではほんとうに多様な仕事があります。

それを保育士同士が、それぞれの得意分野や年齢などのことを考えて役割分担しています。

ですから若手にできること、高齢の保育士ができることと考えた時に普段から若手の保育士に頼っていること(重い荷物運びや細かい仕事など)が多いので、その分休んでなんかいられないということです。

対処法

健康管理と関わってきますが、健康面はクリアできたとしても、年齢が高いと何かと私用も増えるものです。

親や孫への関わりです。

高齢になっているご両親のことですから、施設に入っているにしても呼び出しがかかることもあるでしょう。

また、お孫さんが急な病気で、面倒を見なければならないことも考えられます。

「私は年齢が高くても保育士をしたいんだ」ということを家族にもしっかりと伝えておかなければなりません。

よっぽどのことがない限り休めないということをしっかりと伝えておきましょう。

もし、そんなことがたびたびあり、休みがちになってしまうと、園長先生あたりから指導が入り、退職ということも考えなければなりません。

キャリアは高く評価されてしまう

年齢が高い方は、その経験年数に関わらず「保育士としてのキャリア」という点では 高く評価 されてしまいます。

何でも知っていると思われてしまうということです。

若手からいろいろと聞かれるたびに「私、経験はあまりないので・・・」とばかりは言っていられません。

そういうことを繰り返していると、あなたは頼りない人という評価が園内で評判になります。

そうなると退職という二文字がよぎってきますね。

対処法

今までにどれぐらい保育というものについて勉強してきたかにもよりますが、保育関係の本は、しっかりと読み、 学び続ける ことです。

若手がそうしているようにしてください。

20年前と保育そのものも時代とともに変わっています。

アナログ時代からデジタル時代になっているのです。

例えばパソコンについてもワードやエクセルなどを使って仕事ができなければならないということです。

必要なスキルについては 保育士に必要なスキル。保育現場、事務作業(パソコン)のスキル をご覧ください。

保育士として大変なこと。男性保育士だからこそ大変なことその対処

男性保育士の数は厚生省の統計調査によりますと、約7%になっています。

参考元:厚生省・保育士等に関する関係資料

肩身の狭い立場として働いているのが男性保育士だといえます。

そんな状況の中で、多くの悩みを抱えているのです。

保育園で働く男性保育士が働く環境はこれでいいのかという悩みや怒りを持たれている方がおられます。

上述のように、男性保育士は、保育士の15人に一人という職場構成になっています。

ただ、男性保育士が 社会的に認められるようになったのは十数年 くらいなのです。

以下、男性保育士だからこそ大変なこととともに、その対処法についてご紹介します。

たいへんな環境

昔、保育士は保母さんと言われたほど女性の仕事だったのです。

今では保育士という名前が一般化されましたが、職場環境という点では、まだまだ男性が働く場所でないような園もあるのです。

施設によっては、トイレや更衣室の問題が起こっている園があります。

職員トイレが男女兼用 という園もあるのです。

また、男性保育士が採用されたときに、

「申し訳ないですが、男性の更衣室がないので、談話室が空いていたら使ってもらって、空いてない時には教材室を使ってね。そのうち改修するから。」

と園長先生に言われた保育士がいます。

新人ですからいやだとも言えず それに従ったのです。

貴重品のことも、サッと着替えなければならない時のことなども考えてくれず、たいへんな思いで勤務することになったのです。

このように、男性保育士を軽視する園は減ってはきていますが、まだまだ気になるところはあるものです。ストレスや悩みになってしまいますね。

対処法

こういう問題では、園長先生に自分の思い、できれば案を言うことです。

男だからどこで着替えてもいいわという考えは間違っています。

この問題は、園にとっては外にオープンにして欲しくない課題なのです。

もしこういう問題のある園ならば、だまっていることなく、早急に対応しなければいけません。

保育観

保育への思いという点でも男性保育士は悩みを抱えるでしょう。

男性ならではの発想で提案したことが、女性保育士に受け入れられないということです。

例えば耐寒かけ足をして、園児の体力づくりをしてはどうかという提案をしても、

「年中行事が多い中で今までない行事を増やすのは反対!」

という意見が女性保育士みんなが言うでしょう。

また、園として決議するときにも男性が女性の意見を受け入れなければならない状況になるものです。

対処法

まず園長先生に相談をすることです。

保育園はトップダウンの世界ではありませんが、園長先生は理事長ともつながっています。

もし 男性の意見や提案であっても納得させれば、受け入れられる方向で考えていただけるもの です。
(園長先生が主任の保育士などに根回しをするなど)

ただ、しっかりとした提案や意見でなければなりません。

案としてまとめた文章を提示するようにしましょう。

泣いてしまう園児がいる

園児が男性保育士に なつかない というケースが多いのです。

子どもさんの育ち方にもよりますが、男性を怖がる場合もあるのです。

もちろん個人差はあり、一緒に遊んでくれる男の先生が大好きな子もいます。

ただ保育園としては園児が泣くと困りますので、最初は担任をはずして○歳児付きとして慣れるまでは担任にしないという場合はあります。

対処法

時間が経てばだいじょうぶです。

というよりも時間が経たないと解決できないものです。

近寄っても抱っこしても大喜びの園児たちの姿が思い浮かびます。

ただ服装や体臭など、男性特有の匂いはNGですよ。

女の子に接するときには注意が要るでしょう。

1~3歳ぐらいならいいですが、5歳を超えると抱っこやお着替えなどの場合に配慮が必要になります。

ご紹介しましたように、年齢の高い保育士にしても男性保育士にしても現実に大変なことが多く、肩身が狭い思いをしているという点では共通しているところはあります。

心細く感じてしまうときもあるでしょう。

でも 園児の笑顔を心の支えとしてがんばっていただきたい と思います。

※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。