保育士2,3,4,5年目のそれぞれの悩みと持つべき目標
保育士の今出川麗子です。
このコンテンツでは下記の方が対象です。
- こんな悩んでいるの私だけ、、、と感じている保育士さん
対象者は続きをお読みください。
保育士2,3,4,5年目ではそれぞれ悩みも違いますし目標も変化していきます。
保育士が2,3,4年目の年度を経過していく上での立場上の役割とは?
2年目…新人保育士から2年目を迎えると保育園全体の中での役割が与えられます。
新人の時には、2歳児や3歳児などの副担任として保育にあたっていたのが、4歳児ぐらいの担任を任されるようになります。
3年目…間違いなく5歳児の担任でしょう。
保育園によって多少は違うでしょうが、3年目ともなると小学校に上がる前の子どもの保育というものを一度経験して、これからのその園を引っ張っていくような保育士になってほしいという園長先生の思いもあるのです。
4年目…保育園では中堅と言えます。
1年目から3年目の保育士への指導をする役割が与えられます。
適切な指導ということは難しいものです。
あなたが1年目から、先輩から学んだことをしっかりと自分のものにしておく必要があります。
4年目までにしっかりと学んで適切な指導ができないと、あなたの評価は下がり、後輩に追い越されてしまうことになってしまいます。
5年目…例えば運動会の中心として活躍するという役割が与えられます。
場合によっては、5年目でも主任として○歳児を任されることになります。
生活発表会の司会進行や、保育園に対して寄せられる保護者対応なども任されることになります。
このように、年度を経過していく上での立場上の役割は変わりますが、あなたがその年度にしっかりと次の年度のことを考えて学んでおかなければ、このようにはスムーズにいきません。
社会では、どんな職業でも積み重ねて人は成長していきます。
積み重ねるときにいい加減なことをしていると成長はありません。
勤務年数での悩みと目標 体験談
2年目の悩みと持つべき目標
保育士として2年目に入いると、1年目で行事や保育のやり方などを一通り経験しているので、多少は業務に余裕が出てきます。
しかし、それでもスムーズに業務を進める事は難しいでしょう。
ただ、そうは言っても2年目という事で上司や同僚から「1度経験があるのだから、上手くやれるだろう」と色々と頼まれます。
これは期待も込めて頼んでいるのでしょうが、想像以上に色々頼まれます。
「自分は2年目だから!」と思って、頼まれ事を断らずに、どんどん引き受けていくと業務量に追われて上手くいかなくなってしまい思い悩んでしまいます。
私の体験談
※上記は例文です。
この時は普段の業務に加えて、お遊戯会の小道具の制作を一手に引き受けてしまい完全にオーバーワークにも関わらず、その事に全く気が付いていませんでした。
間に合ったから良かった物の、先輩や同僚には多大な迷惑を掛けてしまいました。
この時に、私は自分のやれる範囲で仕事を引き受ける事の重要性に気が付きました。
2年目といっても、まだまだ新米です。
何でもできるわけでは無いので、自分の出来る範囲で上手く業務を引き受ける事が大切です。
2年目に持つべき目標は
- 園児の安全を確保しつつ、一緒に遊ぶことができる
- 保護者とコミュニケーションが取れる
- その日の仕事はその日のうちに終わらせる
- 自分の上手くやれる業務量を見極める
- 上司や先輩からの指示を受けて、上手く行事などの業務を進めていける
などでしょう。
3年目の悩みと持つべき目標
保育士として3年目に入ると、2年目以上に余裕が出てくるので日々の業務や行事に追われる事も少なくなります。
余裕が出てくるに従って、今までは先輩に任せっきりだった子供の保育の仕方についても考える様になります。
あの子はこうだからこうした方が良い、この子はこうだからここを伸ばせるよにしよう、と構想は膨らむのですが、現実ではできる事とできない事があります。
保育の理想と現実の壁の狭間に入り込み「もっと子供の為に、こうした方が良いのに!何でみんな気にしないの?」と思い悩む事になるでしょう。
私の体験談
※上記は例文です。
私は子供たちに公平に接しているつもりでしたが、やはり障害があるという事もあり〇〇君を目で追い色々と世話を焼いていました。
そして、その事は思わぬ形で指摘されました。
何と他の受け持っている子供の保護者から「私は〇〇君にばかり構って、他の子に気を配っていない!」とご指摘を受けたのです。
今思い起こせば、その時の私の行動は〇〇君中心になっていて、他の子供たちの事は二の次になっていたのです。
この指摘に、ハッと気がつき、その後は他の子供たちと分け隔てないように努めて接する様にしました。
保護者対応については保育士の保護者対応での失敗!保護者との接し方はどうすれば?をご覧ください。
3年目に持つべき目標は
- 一人一人の園児の個性を把握し、個に応じた保育ができる
- 保護者の相談に乗ることができる
- 先輩の指導を受けて確実に仕事をこなす。
- 日々の業務や行事をそつなくこなす
です。
3年目にもなると業務や行事の段取りについて大まかに分かるようになります。
上司や先輩からの指示を待つだけでなく、自分から段取りを進めて問題が起こらない様にできる様になれば職場での信頼感も高まります。
4年目の悩みと持つべき目標
保育士として4年目になると、もう日々の業務や行事はそつなくこなせる様になり、もう普段の仕事で困る事は殆ど無くなるでしょう。
この頃になると子供の保育について先輩や上司から相談を受けるでしょう。
細かい方針は園によって異なりますが、大概は日々の業務や子供たちに支障なく、新人の同僚や先輩と連携して、問題のある子に対して上手く保育を実施をする事を求められます。
周りの子供や同僚に気を配り、それでいて目的の保育を実施していくのは非常に気を使うので、日々思い悩む事でしょう。
私の体験談
※上記は例文です。
保育はチームプレイなので、同僚の理解が得られないと上手く保育をやっていくことは難しいです。
何度も根気強く説明をして説得に成功しましたが、保育の方針は人によっても異なりますし、正しい方法はこれだ!とハッキリ分かることは少ないです。
後輩が言っている事も分かるのですが、全体を見渡すと、それではいけない事もあります。
その辺りを上手く説明して協力して目的に向かってやっていくしかないのですが、この頃になると人間関係に起因する悩みが本当に増えてきます。
4年目に持つべき目標は
- 後輩が行う園児の保育について指導ができる
- 周りの理解を得ながら、園の方針に沿った保育を実現する
です。
この頃になると人間関係の問題が多くなり苦労もありますが、上手く説得できて、みんなの考えがまとまり一丸となって目的とする保育を行えるようになれば、見違える様な素晴らしい保育ができるので、やりがいを感じます。
人間関係についてはあなたがこれを知らないと保育士の人間関係は悪くなるばかりをご覧ください。
5年目の悩みと持つべき目標
保育士として5年目になると、4年目に求められる園の保育の方針の実現をより一層高める事が求められます。
その為に、自ずと後輩の指導に重きが置かれていきます。
指導に力が入れば「こうした方が良い」「これはやめた方が良い」などの言い辛い事も言わなければならなくなり、それに伴う反発に思い悩む事になるでしょう。
私の体験談
私が保育士として5年目の頃に、園長先生から後輩が私とは仕事がやり辛いと相談してきた事を伝えられました。
※上記は例文です。
5年目に持つべき目標は
- 園の年中行事に積極的にかかわる
- 園の方針を推進し、後輩を尊重しつつ成長を促す
です。
5年目にもなると、自分が業務を追行できるのは当たり前になってきます。
そこを踏まえて更に周りにも良い影響を与える事が求められます。
人に何かをお願いするのは反発を受ける事もあるので大変ですが、ここを乗り越える事で保育士としても人間としても大きくなれ、園の中で大きな存在になる事ができるでしょう。
1年目の新人との気持ちや心情の変化
新人で保育士になって、「辞めたいなあ」や「わー感激!」など紆余曲折の1年目を乗り越えると精神的にたまったものや体力的に耐えられないものがない限り、3,4,5年…と過ぎていくものです。
何といっても保育士には、子どもという宝物と毎日接することができるのです。
そして、大きな感動が数多く味わうことができるのです。
保育士としてやり抜く決意を新人の時に持っていれば、その初心は変わりません。仕事量は増えていくものですが、それに耐えられるあなたの成長も確実にあります。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。
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