保育士未経験の私 年齢や経験の不安を取り除くためにすべき事
保育士の今出川麗子です。
このコンテンツでは下記の方が対象です。
- 未経験で転職を考えている保育士さん
対象者は続きをお読みください。
保育士未経験の人に向いている職種、規模数などその理由
保育士の求人はたくさんあるのに、保育士として未経験なのでどの園に就職したらよいか、いまいちピンとこない。
そんな悩める方を対象に数点の解説しますね。
まずは大規模の園と小規模の園の違いについてお話ししたいと思います。
未経験保育士さんは参考にしてください。
【未経験保育士が働く 大規模園編】
※ここで言う大規模園とはクラス数6クラス以上。また総園児数100名以上。
規模が大きいと言う事は、子どもの人数、職員の人数が多いと言う事です。
子どもの人数が多いと、 見落としがないように日々注意深く1人ひとりに気を配る必要があります。
職員の人数も多い分人間関係には細心の配慮をする必要があります。
そんな中でも、保守的過ぎると大人数の中に埋もれてしまう、上手に存在感をアピールしていく必要もあります。
保育士1人ひとりに、様々な保育の技やキャラがあるのでマンネリ化しにくく、参考になる事も多くなります。
大規模園という事は、園舎や園庭も広くなります。
施設が広いと、ホールや園庭など遊び場の広がりが生まれ、活動内容も充実してきます。
また園舎が大きく、人数も多い為、行事や催し物の数も多く盛大に行う事が所が多くなります。
行事は準備も多く業務の負担になるので、多ければ良いと言うものではありません。
ただ、行事を目標にしたり、達成感を味わえるので、 子どもにも保育者にも成長できるよい機会になります。
大規模園は大人数をまとめる為に、決まり事や書類が多く形式ばっています。
普段からちょっとした事でも書類を提出しなければならなかったり、話しを通すのにも役職順に通すなど、手間と時間がかかります。
面倒な反面、慣れてしまえば書類が証拠になったり、身を守ってくれる手段になる事もあるのです。
大規模園は、時間の流れが早く感じ、一日があっと言う間に過ぎ去っていくので、時間を持て余す事なんてなく、むしろ忙しくも充実した日々を過ごす事が出来ます。
【未経験保育士が働く 小規模園編】
※ここで言う小規模園とはクラス数6クラス以下。総園児数100名以下。
小規模園は子どもの人数も職員数も少なくなります。
その為、 子どもや保護者とも密に関わる事ができます。
覚える事も大規模園よりは少ないので、負担も少なくなり、無理せず自分のペースで働きやすくなります。
少ない人数ですので、職員との関係作りは慎重におこなった方が良いでしょう。
元々少ない人数の中に就職するので、保育士として未経験の職員でもその職場にとっては大事な戦力とされる事があります。
当番や係なども均等に割り振られる可能性もあるので、心の準備は必要です。
また、小規模園では園舎も小さく、園庭がない園もあります。
多少のマンネリ化や、狭さを感じる事もあるかもしれませんが、お散歩や近所の公園で遊ぶ時間が増えるので、活発に過ごす事ができるようになります。
あまり形式ばった所は少なく、 職員間での話し合いで事が決まったり、臨機応変に対応するのが小規模園です。
行事や日々の活動も、人数が少ない分盛り上がりに欠けるところはあるかもしれませんが、アットホームで和やかに行えるのが味です。ゆったりした雰囲気の中、子どもたちとじっくり関わる事ができるのも魅力です。
【就職先を選ぶポイント】
就職先を選ぶポイントとして、 大規模・小規模園の違いをしっかり理解しておく必要があります。
そして、自分がどのように働きたいか?をはっきりさせておくこと。
そうすれば、あとはどちらの園が自分の理想の働き方に合っているか選び、そこからさらにプラスαの条件で、より自分に合った園を選んでいくのです。
人間関係などは就職してみてからでは分かりませんが、そこが1番苦労する点にはなってきます。
年齢を重ねてから就職するとなれば、自分よりも年下の先輩保育士が増えるという事になります。
ある程度は割り切る必要がありますが、ベテランの先生が多い園の方が教わる事も多いし、自分が年齢的にも1番下になれば、円滑な人間関係を築けるようになります。
また、同期の存在も大きくなります。
同期は、同じ境遇に立つ事がある為、助け合ったり悩みなども分かち合える存在になります。
同期がいれば、職場の中で孤立する心配もなくなります。
大規模園なら職員の数は多くなるので、色々な先生がいます。
合わない人もいれば合う人もいるかもしれません。
若い先生が多い可能性も多くなります。
ただ、同期入社の同僚がいる可能性もその分増えます。
小規模園なら職員も少ないので、若い先生ばかり、ベテランばかり、なども 見た目ですぐ判断でき、ある程度の人間関係の予測はできます。
ただ、人数が少ない分、入社してみて合わなかった場合には、逃げ場がなくなる事も確かです。
保育士として未経験であっても志しの方向性で、大規模・小規模それぞれどっちが合っているか変わってきます。
転職の流れについては「初めてだから不安」な人でも保育士転職の流れがまるわかりをご覧ください。
※参考までに大規模、小規模、それぞれの職場に向いている人のタイプをリスト化しました。ご参考にしてみてください。
【大規模園に向いている人】
- 大勢の中でもまれて、多くの事を学びたい人
- 行事など盛大に行いたい、挑戦したいと思う人
- 刺激が多い方が好き、また好奇心旺盛
- 形式的な仕事が好き
- 大人数の前に立てる度胸がある人
- 声や身振り手振りが大きい人
- 大人数の中に埋もれない様に、発言力や行動力のある人
- 保育の腕を上げたい、ハングリー精神があり、努力家
- のんびりするよりは忙しい方が好きな人
- バリバリ仕事をしたい人
【小規模園に向いてる人】
- 1人ひとりとじっくり関わりたい人
- 臨機応変に対応でき、機転の利く人
- 責任感があり、自分の置かれてる立場に合った仕事ができる人
- 1人でも職場の中でやっていける人
- アットホームで和気あいあいとやる方が好き
- マイペースな人
- 周りに合わせられる人
- 下積みより即戦力になりたい人
- 忍耐力がある人
- プライベートよりも仕事を充実させたい人
未経験保育士が不安を取り除く為に就業までにしておいたほうが良いこと
未経験保育士が不安を取り除く為に就業までにしておいたほうが良いことがあります。
ここに、30代半ば未経験で保育士になられた方の体験談をご紹介します。
※上記は例文です。
就業までにしておくことは、次のようにまとめられます。
- 保育に関して熟知するとともに、子ども、特に乳幼児に慣れること
- 子どもの病気やけがの対処法については熟知すること
- 子どもを持つ若いお母さんの思いをできる限りつかむこと
- 保育園見学を積極的に行うこと
30代40代と若い保育士、同じ未経験ならどっちを採用する?
一般的には新卒の保育士さんを採用して育てることが一番です。大学で保育について勉強をして間もないのですから、これから園で教育して育てていきたいという思いが強いのです。
ところが、保育園によっては「同じ未経験保育士であるならば、ある程度の年齢(30代40代)でも、子育て経験のある方が欲しい」という園もあります。
この子育て経験は保育士にとって大きな武器になります。新卒の保育士さんにとっては、抱っこという動作だけでもたいへんです。(子どもを扱うということは慣れていればなんでもないことなのですが…)
さらに、30代、40代ともなれば、いろいろな人(ママ友も含めて)とのコミュニケーションを図ってきているというメリットもあります。
保育を学んでからブランクがあるかもしれませんが、前述の「未経験保育士が不安を取り除く為に就業までにしておいたほうが良いこと」を参考にされれば、未経験であっても保育園側にアピールできるポイントになってくるものです。
若い保育士さんにはないものを持っていますよ!と、自信を持って臨んでみてください。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。