保育士の自己PRこう書くと悪印象。企業はどこまで重視する?
保育士の今出川麗子です。
このコンテンツでは下記の方が対象です。
- 自己PRを上手く書きたい保育士さん
対象者は続きをお読みください。
ここでは自己PRのポイントをお伝えします。 就職活動中、転職を考えている方は必見です。覚えていて望むのと知らない差は小さくないでしょう。
就職活動、転職活動する際に保育士としての自己PRは採用してもらう上で重要です。
【タイプ別】保育士の自己PR こう書くと悪印象
ここでは保育士の自己PRを紹介しその自己PRをより良くする為のポイントを解説しています。
【新卒の場合】
自己PR例1
私は2年間の大学生活で保育について勉強しました。保育は子どもの成長過程においてとても大切な時期だとわかりました。子どもの可能性を引き出すようにしていきたいと思います。
※上記は例文です。
ポイント
一般的に、このような自己PRが多いです。
自己PR例2
私は粘り強い性格で、何事も最後まであきらめない根性を持っています。もし、保育士として働けるようになったら、園児のために一生懸命取り組んで卒園するまでがんばりたいと思います。
※上記は例文です。
ポイント
「最後まであきらめない根性」をどう生かすのか、その性格を持って園児を卒園させる?よく、文の意味合いを知らない大学出の方がおられます。
自己PR例3
私が保育士を目指したきっかけは、たくさんの子の成長に関わって見守っていきたいと思っているからです。
子どもの成長や発達にしっかり寄り添っていける保育所だと思いますのでやりがいもあり、がんばりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
※上記は例文です。
ポイント
少し工夫をすれば、面接官は「おっ」と思うでしょう。
【再就職の場合】
自己PR例1
私は私立の保育園(園児数○○名)で6年間勤務をしておりました。
園長先生をはじめ職員の皆さんによくしてもらい、楽しく一生懸命仕事をさせていただきました。
一身上の都合で退職をしなければならなくなりましたが、もう一度保育士として働きたいと思うようになりました。
きっかけは、保育士不足という社会の現実を聞き、少しでもお役に立ちたいと思ったからです。
※上記は例文です。
ポイント
一度保育士で子どもたちと関わった経験は、保育園によっては貴重な即戦力となりますので待っておられるものです。
自己PR例2
結婚、出産で一旦保育園を退職しました。
自分の娘の送り迎えする中で、自分が関わった子供たちとのことを思い出し、あのころ以上にもっと深く関わってみたい、子どもたちの成長を手助けしたいと思うようになりました。
自分の子育ては絶対に活かせると思います。
※上記は例文です。
ポイント
転職の理由もきちんと書かれていますし、「自分の子育てが生かされる」という大きくなった自分のアピールもできています。
【転職の場合】
自己PR例
私は、以前クラフト関係の会社に勤務しておりました。
結婚、出産を機に退職し3年間主婦をしておりました。
保育士免許を持っておりますので、今度は保育園で働きたいと思いました。大学ではしっかりと保育について勉強をしてきました。
前の職場で、私は笑顔がよく明るいねと言われてきました。また、保育士さんに合ってるよ、とも言われたこともあります。
持ち前の明るさで子どもと接していきたいと思います。
※上記は例文です。
ポイント
一般企業からの転職の場合は、
- 「自分が保育士としての適性」
- 「現在の保育士や保育園の事情を知っているか」
- 「園の方針や年中行事などについて勉強しているか」
面接でも履歴書でも解説していますが、ポイントは具体的に、です。抽象的な回答は企業側が知りたい回答が得られません。そのためにも具体的に回答PRしましょう。
面接や履歴書については、「【転職コンサル直伝】保育士の面接攻略法!質問、回答の具体例」「保育士の履歴書 職歴や自己PR 書き方は上手く書くな!!」をご覧ください。
履歴書に書く自己PRのポイント
保育士の仕事に就こうと思った理由では、経験、きっかけについて具体的に書く必要があります。
この保育園を選んだわけも書かなくてはいけません。
園の
- 「保育理念」
- 「運営方針」
- 「年間行事」
男性保育士ならではの自己PR
男性の場合も基本的には上述の内容と変わりません。
しかし、以下の点については、はっきりと書いておきましょう。
- 性格について…周りの家族や友人から言われている性格(明るさ、清潔さ、やさしさ)が重要になります。
- 保育士を目指す理由…「男性ではあるが、乳幼児の世話をした経験があれば大きいです。保育所が心配するのは保育所が心配するのは、乳幼児が懐くかどうかです。
- どんな保育士になりたいのか…男性であるのですから、パワーを発揮できること、また、体育的な行事には中心になって欲しいのです。
企業は自己PRで何を重視してる?
抽象的な文章(誰もが書くような)文章は要りません。
人事担当の方が知りたいことは、「志望動機から「本当のあなた」を知りたいこととともに「自社の仕事内容を勉強してきているか」ということなのです。
面接をしなければ分からない部分はありますが、大勢が応募する会社の場合には「書類選考で落とせる人は落とす」のです。
しっかりと企業について勉強し、理念に共感する点など、その魅力を自分なりに書くこと、入社後に自分はどんな部署で活躍できるかを具体的に記入することです。
筆記試験や実技試験と比べてどれくらい自己PR重視してる?
人物重視の保育園が増えているのは確かです。
保育士不足とはいえ、誰を採用してもいいわけではありません。
その中には、筆記試験や実技試験でいくら優秀な成績であったとしても、性格や態度、素行など、適性のない人物では困ります。
ですから、この自己PRはかなりの比重を占めます。 「履歴書に書く自己PRにしっかりと責任を持って、面接に臨むことが重要です。
【体験談】
自己PRは何を思って書きました?
私は「私という人間をどうアピールするか」についてよく考えて書きました。単に「明るい性格です。」ではだめだと思ったので、従弟の子との関わりを多く持っていることに触れ、「子どもからいろいろなことを学んでいます」という書き方をしました。
「受けた保育園に惹かれた理由」を中心にして書きました。園のHPに目を通したり、実際に見学をさせていただいたりしながら「少人数の保育にあたっておられること」や「個性ある年間行事の取組みのこと」について、できるだけ自分ならこんな活躍ができるという書き方をしました。
何に気を付けましたか?
「保育士としての信念」を書く時に、「子どもが好き」ということの意味について考えるようにしました。「子どもと関わるときに、自分が子ども目線でできること」や「子どもの安全がいつも気になっていること」などを中心に書きました。保護者の方は、安全・安心に保育を受けることを第一に望んでおられることを強く書きました。
通っている学校からどんな指導がありましたか?
内容についてもしっかりとチェックしていただきましたが、「よく書けているね。自分なりに書いたのだから内容についてはあまりいらわないけど、漢字の間違いが一箇所と、文字の癖をもう少し改めるといいですね。」という指導を受けました。
自分が挑戦する保育園で、実際に「4月から働くんだ!」という意識を強く持って自己PRを書くようにするといいでしょう。
園長先生が最終的に判断されるわけですから、履歴書の自己PRを読まれて「この人に会ってみたいな」と思わせるようにできればいいでしょう。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。