保育士のメイクやネイル許される範囲は?保護者は不快に思う?
保育士の今出川麗子です。
このコンテンツでは下記の方が対象です。
- メイクってどの範囲まで大丈夫か知りたい保育士さん
対象者は続きをお読みください。
保育の現場では子どもの命を守ることが最優先されます。
保護者からお預かりした小さな大切な命を守るのが私達保育士の仕事です。
私が学生の頃、保育実習の前に担当教諭から言われたのは「 保育の現場に化粧はいらない。ノーメイクで行きなさい。 」というものでした。
確かに実習先で、他の実習生が普段通りのしっかりとしたメイクをしていると、実習を受け入れる園側はあまりいい顔をしていませんでした。
「あの子化粧ばっちりだね~。」と白い目で見られ『派手な子』という印象をつけられ、それが実習に対して『不真面目』と捉えられてしまったのです。
その実習生は、私からはとても頑張っているように見えましたが、担当の保育士からは少し失敗しただけでもきつく指導されていて辛そうでした。
そこの園ではベテラン保育士がしっかりとしたメイクなのに対し、新人保育士はほぼノーメイクでした。保育の現場は上下関係が厳しい園が多く、この園もその一つだったと言えます。
しかし、私が就職した園では保育士の講習で『 メイク研修 』というものがありました。
それでも、派手なメイクはやはり先輩保育士や保護者からあまりいい目では見られません。
保育の現場では果たしてメイクは必要なのでしょうか。
保育士は女性が多い職場。メイクやネイルなどしたいでしょう。
失礼にならない程度の身だしなみは必ず必要です。
保育士はメイクが必要。メイクの悩み
保育士のメイクについて主に3つの考えがあげられます。
顔を明るく見せ、園児や保護者に親近感を持たせる効果がある。
保育の現場において『第一印象』はとても重要です。
4月の入園式や進級式は特に重要で、子どもを預ける保護者にとっては「この先生に1年間我が子を預ける」という目線で見られます。
そこでメイクが濃かったりネイルやスカートが短かったり、身だしなみがきちんとしていなければ「この先生、大丈夫?」と不信感を持たせることになるのです。
子どもとは毎日一緒に生活するので「この先生、怖そうだったけど本当は面白いんだ、優しいんだ。」と思ってもらえますが、年に数回しか直接会話をしない保護者には、第一印象でついたイメージは中々変えられないものです。
社会人女性として必要最低限なメイクは身だしなみの一つである。
「社会人女性がノーメイクで外に出ることは、裸で外に出るくらい恥ずかしい。」こうメイクの講師はいいます。
自然なメイクで誰からも親近感を持ってもらえるメイクをするべきでしょう。
特に保育士は、行事の前や月末は仕事が多く寝る時間が削られることも少なくありません。
そんな時にポイントを抑えたメイクで顔色を良く見せ、子ども達にも温かい印象を持たせることが大切です。
子どもの肌に触れることが多いので口紅や濃い化粧は避ける。
子ども達は大好きな先生に会えることを楽しみに登園します。
頬をくっつけてきたり抱っこをしたときに子どもの肌や衣類に濃い化粧がべったりついてしまうことは決してあってはいけません。
また、爪は短く切り子どもを怪我させることがないよう配慮が必要です。
押さえておきたいメイク選びと化粧方法
では、保育士としてどんなメイクが相応しいのでしょうか。
CAは決して濃いメイクではありませんが、皆さん 清潔感のあるメイク をしていますね。
また、保育士は他の職場に比べると朝が早いです。
その日のカリキュラムによっていつもより早めに出勤し、保育の準備をしなくてはいけない日もあります。
あまり時間をかけずに出来るメイク が必要です。
保育士体験談
私は、洗顔後に化粧水と乳液で肌を整えベース下地を薄く塗りファンデーションをする。
この時、目の下のクマが気になるようであればファンデーションの前にコンシーラーでクマを隠していました。
眉毛はやや太めに描き、アイメイクは薄めのブラウンアイシャドウにアイラインは細め、マスカラは重ね塗りをせずに一度だけでした。
アイラインは下にも引くと濃く見えがちなので上だけに引いていました。
最後にチークはオレンジ系のものをうっすらと頬骨の上あたりに塗り、口紅はせずにリップクリームを塗っていました。
絶対にそろえたほうが良い化粧道具
決して高い化粧品は必要ありません。大抵の場合、仕事用のメイク道具は化粧品コーナーの安いもので済ませている人がほとんどでしょう。
揃えた方が良い化粧道具は、先にも述べた
- 化粧水
- 乳液
- ベース下地
- コンシーラー
- ファンデーション
- アイブロウ
- アイシャドウ
- アイライナー
- マスカラ
- チーク
- リップクリーム
くらいです。
保育士のメイクはどこまでの範囲は許される?
保育士のメイクは自分らしさを出すことを最優先するのではなく、保護者や子ども、同僚にどれだけ親近感や安心感を与えるか が重要です。
気を付けるポイントとして目元にブラックのアイラインを引くときつく強い印象を持たれてしまうので、
ブラウンのアイライナーで柔らかく優しい印象を持ってもらえるようにしましょう。
そうすることで割とすぐにクラスの保護者とも馴染めるかもしれません。
また「綺麗な先生」「明るくて優しい先生」と言ってもらえることが多くなるかもしれませんね。
保育士は自然で優しさと清潔感があるメイクをすることが大切です。
保育士のネイルはどこまでの範囲は許される?
メイクでも述べた「自分らしさを最優先するのではない」ということからすると保育士にネイルは必要ないですよね。
ほとんどの場合、就職先の園でも、幾つか行った実習園でもネイルは禁止です。
マツエク、ピアスは身だしなみ上、大丈夫?
身だしなみのひとつとしてピアスやまつげエクステなどもあります。
ピアスはもし落ちて子どもが触ってしまったら、もし間違って飲み込んでしまったらと考えるとつけられないでしょう。
文頭にも述べたように 「子どもの命を預かる仕事」なのですから、ピアスは身につけないだけでなく、園に持ち込むことも危険です。
まつげエクステは朝のメイク時間を短縮するには有効だとは思いますが、あまり長いものや本数が多いもの、カールが大きいものは派手な印象を与えてしまうので、つけるとしてもマスカラを塗ったくらいの長さであれば違和感はあまりありません。
メイク、ネイルなど実際、保護者は不快に思う?
保育士は何よりも大切なのは 「保護者の目線」に立って物事を考える ことです。
子どもをどの園に入れるかは保護者が決めます。
髪の毛の色が派手で、メイクが濃くネイルも派手な保育士がいる園と、ネイルはしていませんが保育士は皆清潔感のある髪の色やメイクをしている園。
多くの方が後者を選ぶのでないでしょうか。
それほど人は 第一印象や見た目で人を判断してしまう のです。
保育士体験談
職場の同僚で以前、ノーメイクだった保育士は保護者から「○○先生っていつも疲れた顔しているわよね。なんだか暗くていつも具合が悪そうだけど大丈夫なのかしら。」
とあまり良いイメージを持たれていませんでした。
真面目でしっかりとした保育士なのですが、 保護者の多くは「子どもが園に楽しんで行きたくなるような、明るく元気で優しい先生」 を求めていたのです。
しかし、メイクをしっかりとしている保育士でもアイメイク濃かったりすると「 あの先生って怖そうよね… 」と印象は良くありませんでした。
保育の現場に相応しいメイクをすることで保護者や子ども、同僚とも気持ちのいい人間関係を築くことが出来ます。
これから保育士を目指す方には自分に合ったメイクの仕方で可愛い子どもたちと楽しい園生活を送って頂ければと思います。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。