【聞きました】企業内保育所の保育士。働き方、給料、求人について

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企業内保育士のことを知りたい保育士さん

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

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ワンポイント!!
企業内保育所ってこんなところ?

企業で働く女性、しかも仕事を愛する女性にとって、結婚・出産には大きな決心がいるものです。

しかも子育てが一段落するのはいったいいつなのでしょうか。

そんな時に考えるのが保育所です。保育所に預けて、私もバリバリ働きたいという思いでしょう。

でも保育所不足の世の中です。なかなか安心で便利な保育所が見つからないものですね。

企業内保育所は、そんな女性のために、企業が社員の子どもを対象に、企業内や近隣の適当な場所に設置する認可外保育施設 なのです。

企業が、企業独自の保育所を用意し、子育てと仕事を両立したい女性が、一日も早く職場に復帰することができるようにするシステムなのです。

企業内保育所は、主として女性が多い企業には多く設置されています。

昔から医療機関などでは、医師や看護士に向けて託児施設が設置されていました。その需要の重要性が叫ばれてから、今では一般企業でも導入されてきています。

参考元:厚生労働省・全国の企業内保育所施設数約4100カ所(H23年度)

女性の社会進出が大きくなる中で、そのワークスタイルはさまざまになっています。

この企業内保育所は、従業員にとって、安心して仕事に集中できるというメリットがあり、企業にとっても企業イメージアップになっていることは間違いありません。

また、政府の支援策(企業内保育所への補助金の支給)もあり、今後ますます設置される企業が増えていくでしょう。

企業内保育所の保育士としての働き方は?

企業内保育所の保育士として働く人は、どのような就業形態が多いですか?派遣の場合もあると聞きますが?

企業内保育所の保育士というものは、企業での採用となるケースが多いですので、その企業の正社員として雇用されるんです。

企業の中での一つのポジションという考え方でいいでしょう。

また、派遣の場合もありますよ。

企業にもいろいろと事情があって外部委託しているのですね。

サービス提供企業から派遣という形で 働いておられる方もおられますよ。

派遣については 保育士の派遣。実際を知らないままだと意外な落とし穴に? をご覧ください。

企業内保育所ならではの仕事内容ってあるんですか?

企業内保育所の特徴は、 「子どもを預かる」ということが主 になります。

一般の保育所で行われる年中行事などは、かなり少ないと考えてください。

一例を挙げますね。

お正月やひな祭り、子どもの日などの季節ごとのイベントとして、手作りの人形などを作ったり、お祝いの歌を歌ったりします。

一般の保育所で行われる 保護者参観や運動会などの大きな行事はありません。

その理由は、同一企業内ですから、保護者にあたる社員さんが、同じ日に休めないという事情があるからなのです。

ですからある企業内保育所の保育士さんの仕事内容は、朝お預かりし、遊びや食事(保育)、昼寝という日常的に決まった業務になっています。

また、企業によっては夜勤があるんです。

夜間保育も実施しているのです。

そんな時には、保育士はたいへんですよ。
夕食も食べさせてあげ、時には寝かすことも保育業務になるんですよ。

企業内保育所はどんな保育士さんが働きやすい職場だと思われますか?

ほぼ定時に勤務を終了することができますから働きやすいと言えます。

今まで残業や持ち帰り仕事に悩まされていた人やまだ子育てをしている人に向いているでしょう。

また、一般の保育所に比べますと、園児や保護者の方とのふれあい、交流が少ないとも言えますので、保護者対応などが苦手な人にも向いていますね。

以上のことからわかりますように、 「時間内に責任をもって子どもを預かる」ことに専念できる人 が、企業内保育所の保育士に向いているのです。

企業内保育所の保育士は保育士免許がいるのでしょうか。

企業内保育所の保育士さんは、 必ずしも保育士資格が要りません。

小さいお子さんの扱いに慣れている方ならだれでも応募できるのです。

預ける方としては心配なことはありませんか。

そうですね。

企業側とすればやっぱり 保育士資格を持っている方にお願いするほうが安心 ですね。

また、保育士経験も重視されるようです。

園児の数も少ないですが、その分保育士の数も少ないですから経験豊富な方にお願いしたいのです。

働くにあたってのメリットや、企業内保育所ならではのいいところってありますか?

保育士さんが働く上でのメリットは、先ほども述べましたが、企業の正社員として働けるということでしょう。

正社員ですから雇用条件面では、一般の保育園よりもいい条件になります。

また、大規模保育所などでの人間関係に悩む方でも、企業内保育所なら、園児の人数が少ないところが多く、 アットホームな雰囲気での保育ができるというのもメリット になりますね。

ゆっくりと保育に関われる環境だといえます。

派遣の場合には研修制度などを利用できるというのも魅力です。

さらに、例えば土日祝が休日の企業であれば、カレンダー通りのお休みをいただけます。

一般の保育所では考えられないですね。

年中行事が少ない分、残業もほとんどありません。

また園児が熱を出したときにも、企業内に保護者がいるのですから連絡が取りやすいというメリットもあります。

では、反対に保育士さんからみたデメリットはなんでしょうか?

メリットの部分と表裏一体となりますが、企業内に保護者がいると思っていたら大間違いです。

一流企業の社員さんの場合など、出張で会社内におられない場合もあり、帰りが遅くなるという連絡が入ることもあるのです。

夜間に預かる場合には、お子さんの寝かしつけには苦労をしますよ。

また、耳にしたことですが、企業内保育所は増えてはきているのですが、企業の倒産や経営判断によって閉鎖になる場合があるようです。(H26年度新設など230施設、休止など110施設)

参考元:厚生労働省

給料などの気になる条件面を聞きました

企業内保育所ならではの条件面や待遇面についてお聞きします。給料や休日の取り方などの条件面での特徴ってあるんですか?

企業内保育士の給与は、企業によってさまざまですね。

企業の考え方や規模によって大きく異なっています。

勤務形態についても、上で述べましたが、正社員や派遣社員、パートなどさまざまです。

ただ、認可外保育園としては比較的条件のいい職場が多いです。

企業の社員ですので、給与形態や有給休暇制度は雇用契約にきちんと明記されていますよ。

従業員数にもよりますが、1000人未満の企業の企業内保育所の場合ですと、一般の認可外保育園の給与とあまり変わりませんね。

平均年収は300万円程度で、いろいろな求人票を見ても 正社員月給が15万~20万円 というところです。

さらに資格手当や夜間保育の夜勤手当も付きちんと付けてくれます。

正社員なら賞与も出る ところがありますよ。

1000人を超える企業の場合には、企業内保育所の保育士の収入はかなりいいですね。

平均年収620万円 というところでしょうか。

また、大企業の場合には給与形態や福利厚生がしっかりとしていますので安心ですね。

資格手当や特殊業務手当、住宅手当、交通費全額支給なども支給され、勤続年数によっては昇給していくこともあるようですよ。

給料については 保育士の給料手取りは?気になる給料のことをききました! をご覧ください。

残業などの労働時間に関することはどうですか?

一般の保育園では、行事の準備や職員会議、研修会などのために夜遅くまで残らなければならない場合が多いですね。

保育士不足の問題の一員にもなっているようですね。

企業内保育所ではそんなことはほとんどありません。

企業がシフト制をきちんと取ったり、もし残業する場合には残業代が支払われたりする など安心です。

残業については 保育士残業問題はどこの園も同じ?行政機関に伝えても解決しない? をご覧ください。

ちなみに給料の手取り金額はおいくら位でしたか?ボーナスはありましたか?

月給185,000円でした。

友人の場合は、私より高く240,000円です。

この差は、企業格差だと思います。

私の場合は、園児の数が多い時で12名、少ない日には7人という状況ですから、やっぱり楽をさせてもらっているようです。(友人は50名ほどの施設)

友人と話していても労働量が明らかに違いますので、当然の差かなとも思います。

ボーナスはどちらも寸志程度で、それぞれの社員のようにはもらっていません。(採用の時に企業から言われていることですので仕方ありませんが。)

新卒保育士の採用もあるのですか?

「4月入職OK、上京サポートあり、初心者歓迎」という求人情報 もあります。

特に新卒はだめだということはないのですが、経験者が優遇されますね。

少人数保育も多く、新人指導というシステムもできていませんから難しい面があります。

 

聞いたことある企業も?企業内保育所のある企業

実際にどのような企業が企業内保育所を導入していますか?(具体的企業名)

「ポピンズ」という保育所事業を全国的に展開する会社が運営している企業内保育所があります。

例えば、「第一三共」でも事業所内で「キッズガーデンしながわ」として運営されていますよ。

「働く女性に豊かな人生を」というキーコンセプトに運営されています。

出産後に復職できるように保育所を設置されているのです。

エスビー食品㈱事業所内保育園バジリッコ保育園

保育士の質を重視されているようですよ。

子どもさんを預かるというよりは、保育を重視するということですね。

定員6名という小規模の保育所で研修制度も充実しています。

お休みが年間120日もあるのも魅力ですよ。

企業内保育士を探したい人は 保育士求人プロ をご覧ください。

企業内保育所で働きたい!求人について聞きました

求人はどのようにして探されましたか?

私の場合は、最初はハローワークで一般の保育士の求人を探していました。

しかし、途中で、企業内で保育士をしている友人から話を聞いて、企業内保育所を探し始めたのですが、なかなか見つからずに、 最終的には保育士の求人サイトで探しました。

求人サイトの詳細は 保育士求人転職プロ からご覧ください。

おすすめの探し方があれば、教えていただけますか?

企業内保育所では、運営が大手企業になるほど、保育士の給与や休日など待遇面は良くなる傾向にあります。

ハローワークで探しました。

待遇面でいいところもあるようですが、私が経験した限りでは倍率が高いので、とても採用されるには至りません。

ハローワークで探しているだけでは希望の求人を見つけることはできないでしょう。

そこで、 おすすめの探し方は、保育士求人サイト です。

保育士バンクや保育広場などがありますが、保育士業界を知っているコンサルタントが、希望に沿った求人を紹介してくれるのです。

企業内保育所で働きたいと思いをしっかりと受け止めてくれますよ。

転職したい・・・なら保育士求人転職プロへ

※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。