保育士の転職。ハローワークのメリットデメリット。行く時間ない?
保育士の今出川麗子です。
このコンテンツでは下記の方が対象です。
- ハローワークのメリットデメリットを知りたい保育士さん
対象者は続きをお読みください。
よくある保育士求人の探し方3つ。メリット、デメリット比較
求人サイト | ハローワーク | 友人知人の紹介 | |
---|---|---|---|
相談相手 | ◎キャリアコンサルタントが条件面の交渉までしてくれる |
○職員が常駐、職員ごとに対応にムラがあることも・・・ |
△選択肢はかなり狭くなるが、確かな情報が得られる |
転職活動 期間 |
○求人情報、面接のセッティング等、すべての工程にキャリアコンサルタントを中継するため、時間がかかる場合がある |
○良い求人が見つかればその場で連絡を取ってもらい、面接の段取りをとることが出来るが、求人が週に1,2回の更新のみになる |
◎連絡が取りやすく、給与面や待遇などの情報の伝達がスムーズに進むため、すぐに結果が出る |
かかる お金 |
○求人活動自体にお金はかからず、転職活動における履歴書や封筒代のみ |
△ハローワークへ行かなければならないため、交通費がかかる。 |
◎封筒代等を省ける場合、履歴書代のみとなる |
地元の 求人ある? |
○キャリアコンサルタントに地域を限定することで地元の求人も探すことが出来る |
△細かい地域の設定が難しいため、数多くの求人の中から探さなくてはならない |
×紹介してくれる友人知人によるため、自分で選ぶことはできない。 |
求人数は? | ◎ハローワークに比べて登録数が多い |
△求人サイトに比べて登録数が少ない。 |
×友人知人によるので、いろいろな求人から選択することは不可能 |
求人の 質は? |
◎キャリアコンサルタントに条件を伝えることで、キャリアコンサルタントが条件に合った保育園を探してくれるため、質は高い。 |
△求人票をみただけではわからない部分が多く、実際に働き始めてから後悔してしまう事もある |
○知人友人が実際に働いてみた感想を聞くことが出来たり、その人と知り合いの場合はどのような人かわかるため、失敗することは少ない |
仕事と 転職活動の 両立 |
○キャリアコンサルタントに面接可能な日、時間を伝えることで、その中での活動が行える。また、場所を問わずに電話だけでできるため、融通がききやすい |
△求人サイトと同じように面接希望時間や日にちを伝えることで面接は調整できるが、ハローワークへ行かなければならず、土日に行くことが出来ない地域があるため、困難であることがある。 |
◎友人知人と連絡を取ることが容易であれば履歴書を書いて面接を行えばよいだけなので両立は可能 |
ハローワークにブラックな求人があるといわれる理由
ここ数年で様々な保育士の求人サイトが増えていますが、それらは園側は採用することで費用が発生します。
ですが、 ハローワークは求人を打ち出すのが無料である上に、掲載することで国からの補助金を受け取ることが出来ます。
そのために,、お金をかけずに求人広告を打ち出したいと思う企業が多いようです。
しかし、その様な企業は人件費、働いている社員に対してもお金を渋る傾向があるので、ブラック企業と感じられるのかと思います。
また、ハローワークの求人票には最低限の情報しか記載しておらず、具体的にわかりづらい部分が多いため、入ってみて求人票と違う!と感じてしまう事も多いようです。
ハローワークのデメリット
保育内容がわかりづらい
ハローワーク様々な職種に対応しているため、どのような仕事をするのか伝わりづらいというデメリットがあります。
例えば仕事内容のところは「保育」としか書かれていない場合はほとんど伝わってきません。
しかし、各保育園で特色を持った保育をしているところはたくさんあります。
例えば
- モンテッソーリメソッドに基づいた保育を行っていたり
- 縦割り保育に力を入れていたり
- 自由保育がメインの保育所であったり
その特色は様々なはずですが、求人票の仕事内容には「保育」としか書かれていません。
これでは、特色で選ぶことが出来ず、休日日数と給与額でしか選ぶことが出来ません。
ハローワークに行く時間がない!
ハローワークは大きな都市を除けば土日に行くことが出来ません。
他業界でも多いと思いますが、 保育士も基本的な休日は日曜日と祝日で、たまに土曜日が休みなだけで実際ハローワークが開いてる日に休むのは困難です。
求人票は探せても実際にハローワークへ行かなくては転職活動はできない事になります。
定時退社が難しい
上記と少し重なりますがシフト制の保育園であれば、朝早く出勤した日には定時で帰れる場合はハローワークに間に合う場合があります。
が、保育園では子ども相手なので様々なトラブルが起きることがあります。
基本的に定時で帰ろうと思っていても急遽少し残ってほしいと言われることもあります。また、急ぎでの書類や制作などがある場合、残って仕事をしなければなりません。
仕事を持って帰ったとしてもそれが終わらなければハローワークへ行くことが出来ません。
その点、求人サイトに登録すれば電話で転職活動を進めることが出来るので、電話に出ることのできる環境であればよいということになります。
仲介する職員が専門性に欠ける場合がある
ハローワークの職員が保育に長けている人であるという保証はできません。
こちらがどのような仕事をしていたのかと伝えても、保育の仕事に詳しい人でなければ分からないこともあります。
こちらがハローワークの職員に伝えたことが、保育園の採用担当者に正しく伝わらない場合があります。
求人サイトであれば、保育専門ですのである程度保育園に情報が正確に伝わります。
ハローワークのメリット
相手と直接話せる
ハローワークは、インターネットが普及していないときには、就職や転職で大いに役立っていました。
インターネットが普及している今、弊社のような保育士に特化したサイトができ閲覧される方が増えています。
無料で、しかも相談にも乗ってもらえるということで人気になっているのです。
しかし一方で、ネットという顔の見えない中での応募という不安を抱えて躊躇されている方もおられます。
アナログ的なハローワークですが、利用するメリットもあります。
ハローワークを利用して保育士への転職をされた方の体験談をご紹介しながら解説します。
※上記は例文です。
即決が可能
ハローワークのメリットは、多くの職員が常駐しているということです。(ただし、いろいろな職種の方が職探しに来られているので、待ち時間は覚悟しておいてください。)
その職員の方は、経験からてきぱきと質問に答えてくれたり、相談にのってくれたりします。
もう一つのメリットは、実際に目の前で聞いてくれる、決めてくれるということです。
即決ということになります。
もちろんお互いの条件が合えばということですが、就職活動でハローワークを訪れ、1週間後に面接、3日後に採用という流れで就職を決めている方もおられます。
転職の場合には、ハローワークに足を運んで、いろいろとお世話になるのですから、職探しもハローワークで行うということも考えておくのもいいでしょう。
ハローワークで求職活動した保育士さんに聞きました
保育士の求人サイトはここ数年単位の話です。
それより以前はハローワークや求人雑誌が中心でした。
ここではハローワークで転職活動をし転職に成功した人に実際に話を伺いました。
なぜハローワークだったのか。
やはり、ハローワークは国が管理しているため、求人が集まりやすく良い求人も多いのではないかと感じたからでです。
ほかの選択肢は?ハローワーク以外で求人を探した?
様々な職種を掲載している求人サイトや転職サイトも見ましたが、 業種に特化いていない求人サイトは保育の求人が少なく、保育士の転職という観点から見たら利用するには難しいところがありました。
また、保育専門の求人サイトにはたくさんの求人がありましたが比較的新しい保育園が多く、歴史がある保育所や母体が大きいところはハローワークにのみ掲載しているパターンがあります。
また、友人に紹介してもらうのも一つの方法です。
この方法では実際に働いてみた感想を聞くことが出来るので、一番イメージしやすいでしょう。
他の就活の方法は 保育士の転職の方法。5つの転職ツールのメリットデメリット をご覧ください。
ハローワークを実際に使ってみて言えること
良かったところ… 自分の目で求人票を見て探すことが出来るため、条件にあった求人を見つけることが出来る。
また、ハローワークの職員が電話して面接の日程を決めてくれるため、その点は非常に楽だった。
悪かったところ… 自宅からハローワークが遠い場合、わざわざ交通費をかけてハローワークに行かなければ転職活動をすることが出来ない。
また、自宅にインターネット環境がある場合は自宅で求人票を探すことが出来るが、ない場合はハローワークにあるパソコンを使わなければならない。
混んでいるときは十分に検索をすることが出来ない。
職員の対応ってどう?
人によるところが大きかったです。
親身になって話を聞いてくれる人もいるが、流れ作業のように相槌を打つだけの人もいました。
求人票はここを見るべき
- 月収はどのくらいになるか
- 年収はどのくらいになるか
- 交通費はどの程度出るのか
- 賞与は何か月分なのか
といったお金の部分を見ることが重要です。
ハローワークの求人票は基本給+決まって支払われる手当によって月収が表示されていますので、どのようになってるか確認します。
また、賞与に書かれている金額はあくまで参考の場合が多く、業績によっては前後したり、支払われない場合もあることを覚えておいてください。
また、 勤務時間や残業がどの程度あるのか、年間休日はどの程度なのかもよく見て、自分がどのような条件で働きたいかと照らし合わせてください。
こんな求人は避けるべき。
よくあるトラブルとして、休日の多さが取り上げられることがあります。
休日の欄には「完全週休二日制」と「週休二日制」の二種類の表記があります。
- 完全週休二日…一週間に必ず2日の休みがある場合
- 週休二日…一週間に2日休みがある週が1週以上ある場合
となっています。
例えば1週目に2日休みがあり、 2週目以降は1週間の休みが1日である場合でも週休二日と表記されますので、注意が必要です。
また、休み以外にも月収の欄に記載されている金額は基本給+手当の和になります。
賞与は基本給の○か月分となります。
その他にも、確認しておきたいところは必ずハローワークの職員に聞いてみて、解決しないようであればその保育所、企業に確認をとってもらいましょう。
最終的にはどの探し方の求人で就職できました?
以前働いていたところでは週に一度しか休日がなく、その休日に合わせて転職活動を行うことがとても困難だったため、その実情を知人に伝えたところ、紹介してくれました。
保育の求人サイト にも登録して、実際に面接を行いましたが不採用が続いたため、一度別の方法で転職先を探すといって休止してもらいました。
結果、転職は成功したと言えますか?
知人には実情をしっかり話すことが出来ましたし、その知人が上司にそのような事を伝えたうえで採用してもらったため、今ではほとんど残業することなく退社することが出来ているため、その点では転職は成功したといえます。
ただ、少しだけ給料が減った部分をどう補おうかと現在考えているところです。
これって本当Q&A?
Q
保育士の求人サイトでの転職活動ってやっぱり有利?
A ハローワークでは求職者で登録した人がどのような人なのか、どのような経歴を持っているのかはわかりづらく、職歴と簡単なその人の特徴くらいしかわかりません。
しかし、保育士求人サイトに登録すると具体的に
- どのような仕事をしてきたか
- どれくらいの経歴を持っているのか
- 将来的にどのような活動をしたいのか
等、詳しく面談を行うので、キャリアコンサルタントが保育園に連絡をする際にどのような人か伝えてくれます。
文面ではわかりづらいところも伝えることが出来ますし、面接を行う際にも有利に進めることが出来ます。
また、求人数がハローワークよりも多いため、必然的に良い求人も多くなります。
待遇の良い求人を希望している人は 保育士求人プロ をご覧ください。
Q
求人にお金をかけている=良い保育所?
A 一概にお金をかけていない保育所は悪い保育所だとは言えません。
しかし求人にお金をかけているということは 「人に対してお金をかける」ということになります。
必然的に待遇もよい可能性が高いです。
また、保育専門の求人サイトに登録することでお金はかかります。
しかしキャリアコンサルタントがどのような人材から応募があったのか、逆に保育所側はどのような人材を求めているのかを伝えることが出来るので、 保育理念がしっかりしている保育所である傾向が強いようです。
必然的に待遇もよい可能性が高いです。
また、保育専門の求人サイトに登録することでお金はかかります。
しかしキャリアコンサルタントがどのような人材から応募があったのか、逆に保育所側はどのような人材を求めているのかを伝えることが出来るので、 保育理念がしっかりしている保育所である傾向が強いようです。
ここまでのまとめ
手前味噌ですが、私たちであれば保育士の求人を専門に行っています。
どちらが優れているという事ではなく、あなたにあったと思う方法で転職先は探すべきです。