最近聞く保育コンシェルジュとは?仕事や求人の状況は?
保育士の今出川麗子です。
このコンテンツでは下記の方が対象です。
- 保育コンシェルジュについて知りたい方
対象者は続きをお読みください。
宿泊客のあらゆる要望を聞くホテルのコンシェルジュのように、 子育て家庭の保育に関する相談を引き受けるのが主な業務 です。
代表的な実施自治体としては、
- 横浜市
- 千葉市
- さいたま市
- 武蔵野市
- 町田市
- 足立区
- 墨田区
などが挙げられますが、まだまだ数が少ないというのが現状です。
たとえば、横浜市は平成23年4月現在、1,000人近い待機児童がいましたが、同年6月に全国に先駆けて 保育コンシェルジュ制度を導入した結果、わずか1年で待機児童が82%減少し、さらに1年後には待機児童ゼロを達成しています。
同様に「子育て支援コンシェルジュ」を導入した千葉市でも導入後に待機児童がゼロになりました。この成功を受け千葉市では、一部の区に限定されていたコンシェルジュ制度を、平成26年からは全区に配置するようになりました。
前述の通り、保育コンシェルジュの主な業務内容は保育を希望する家庭と保育施設とのマッチングです。
ほかには、待機児童がどのくらいいるのかといった調査を行うこともあります。
細かな業務内容は各自治体ごとに異なりますが、 実際に保育の現場に入るのではなく、役所内でオフィスワークを行う業務と考えておきましょう。 雇用形態としては、地方公務員となりますが、嘱託職員という扱いになる ことがほとんどです。そのため、1年間など期限が定められた形の採用になることに注意しなければいけません。保育コンシェルジュに興味がある人は居住している自治体や近隣自治体の求人を普段からチェックしておくようにしましょう。
また、デスクワークのため、ワードやエクセルをはじめとしたオフィスソフトを扱えるスキルが必要とされることが多くあるので、これに関する資格等をとっておくのも良い準備と言えるでしょう。
コンシェルジュの情報をキャッチしたい方は 保育求人転職プロ にご登録ださい。保育コンシェルジュになることのメリット
体力面の負担が少ない
自由な時間が増える
保育問題の根本と向き合える やりがいがある
子供を預けられずに困っている家庭に適切なマッチングができたときには、相手から深く感謝され、強い達成感を得ることができるのは大きなメリットと言えます。
保育コンシェルジュになることのデメリット
嘱託職員であること
役所で働く職員になりますが、実際は嘱託職員としての採用になります。 給料等は自治体ごとに異なりますが、16万円から19万円程度が多く、決して高くありません。また、嘱託職員にはボーナスが出ないケースが大半です。さらに、嘱託職員は1年契約で年度末に更新というスタイルになっています。
採用には保育以外のスキルが求められる
保育士の資格を持っていることが採用条件になっていることも多いのですが、 実際の業務では保育スキルよりも、一般事務の能力や交渉力、情報分析力などが求められる 仕事です。
児童と直接触れ合えない
参考サイト
- 厚生労働省「待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策について」
- 横浜市「保育コンシェルジュのご案内」
- 千葉市「子育て支援コンシェルジュがこそおだて支援サービスについての相談を受け付けています!」
- 墨田区「保育コンシェルジュによる保育サービス相談を行っています」
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。