保育士中途採用の面接と志望動機の対策。圧迫面接って当たり前?

このコンテンツでは下記の方が対象です。

中途採用で就職活動をしている保育士さん

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

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新卒と中途採用の人では面接も志望動機の対策も違ってきます。

  • 「どんな風に面接対策をすればよいのか」
  • 「志望動機はどう書けばよいのか」

こんな風に感じていませんか?

保育士中途採用の面接。新卒の時との違い

面接はどんな場合であっても緊張するものです。
また、ある程度の緊張感がなければ採用されないものなのです。 保育士の場合も同様ですが、特に中途採用の面接の場合には、新卒とは違った緊張感があります。 しかし、しっかりと面接のポイントを理解したり練習をしたりしておくことによって、自分のアピールができるのです。 面接官に強く印象に残るようのアピール を考えましょう。 保育士の面接では、次のようなポイントで面接が行われますが、新卒の人と中途採用の人とでは、採用する園側の見方が違ってきます。ここでは、中途採用の人の面接のポイントについて、新卒との違いを確認しながらご紹介します。

言葉遣いやマナーは確かか

これは保育園にとっては非常に重要な要素になります。
新卒の場合ですとこれから勉強させていけばいいということになりますが、中途採用の場合には、そんな時間もなく、即戦力で働いてもらわなければならないのです。 「できていて当たり前」ということになります。

言葉遣いでは、敬語の使い方やていねいな言葉の使い方、マナーとしては部屋への入り方や着席したときの姿勢や目線 などがあります。

保育という激務に耐えられるか

保育士の中途採用の面接では激務に耐えられる健康な体や心を持っているかというところを見られます。
これは「私は健康には自信があります。」という答え方でいいのですが、 顔の表情や姿勢、受け応えが健康でなければなりません。

顔の表情が生き生きとしているかは、見る人が見ればよくわかるといわれます。姿勢や受け応えははっきりと見えますね。

即戦力であるか

中途採用の場合には、園側が求めている即戦力に対応してくれる人材であるかも大切なポイントです。
保育士としてのスキルレベルに達していないとだめですね。 園児の保育に関する専門的なことから、 保護者対応 に至るまで、一つの質問ですべてが分かるのです。 新卒の場合ですと、どちらかというと一問一答式の受け応えが多いですが、中途採用の場合はそういうわけにはいきません。 「4歳児にお正月の歌を教える時に留意するポイントを3つあげてください」「うちの子がけがをして帰ってきたのに消毒もしてもらっていない。どうしてですか、といわれたらどう対応するか」 などです。 その 答えの中から「園児第一」という思いがでているか、園としての適切な対応になっているかなどを評価される ことになります。

園児が馴染めそうか

笑顔で受け答えができているかも大切なポイントになります。
新卒の人はどうしても緊張が勝ってしまい、顔が引きつるようになってしまうものです。 中途採用の場合には、ある程度は「余裕の笑顔」が欲しいところです。 自然な笑顔で園児と接することができる人を、園側は求めています。 また、 保育園で園児と関わるためには何と言ってもスキルが必要 です。 他人にはない特技や能力、セールスポイントを持っているかも大切な採用ポイントになります。 園児が毎日を楽しみに園にやってくるのが園の目標ですから、 保育士のスキル は、園児が馴染む最大の武器になります。

保護者対応においてしっかりと話すことができるか

面接時に、質問に対する受け応えがしっかりできているかということで判断できるものです。 話の筋がしっかりと通っているかということです。 保護者に上述したような「我が子のけが」のことを説明する時に、「見ていなかったのですみませんでした。」では新卒の保育士なら仕方がないと思う保護者も、 中途採用である程度年齢のいっている保育士の場合には納得しません。 まず園児に対して、いつどこでけがをしたのかを聞いたうえで「いたかったでしょう。」という声をかけます。 その後母親に「Aちゃんはお帰りの前まではいつもの笑顔で過ごしていました。お母さんのお迎えを待つのに園庭で遊んでいる時にころんじゃったかなと思います。今後は十分気をつけていきます。」というように、 園児の心配をしたうえで考えられる説明をする ようにします。 保護者対応については 保育士の保護者対応での失敗!保護者との接し方はどうすれば? をご覧ください。

中途採用として求める人材であるか

これは、その園の事情ですので、あなた自身ができる人であっても、園の採用方針に合わないかもしれません。
園側は求める人材にあっていなくても「あなた」にほれ込んだら採用してくれます。 「20代半ばの人を求めていたけれど、この人(あなた)は30代だけどそれなりの働きをしてくれそうだ」ということです。

保育士中途採用の志望動機の書き方。新卒の時との違い

新卒保育士とはここが違うということをアピールポイントとして志望動機に書く必要があります。
新卒の場合だと、一般的な志望動機でもいいのですが、中途採用の場合は、園側に事情がある場合が多く、即戦力を求められる場合が多いのです。 ですからあなた自身の 経験こそがアピールポイント になります。 しっかりと書くようにしましょう。 以下例文をあげながら解説します。

志望動機の詳細は 保育士の志望動機。新卒や転職、再就職のための例文と書き方 をご覧ください。

例1

私は過去に5年間A保育園に勤務しており、出産を機に退職いたしました。
休職中にも園児たちと過ごした多くの思い出が蘇り、子どもにあまり手がかからなくなったのを契機にもう一度保育士としてがんばりたい思いになりました。
志望動機は、貴園が音楽会を地域の方にも発表され、功績をあげておられるなど、音楽活動に力を入れておられると知ったからです。
私はピアノが大好きで、特に私のピアノに合わせて園児たちが歌ってくれる場面が大好きなのです。
私のピアノの技能を園で生かしていただけるならと思います。
経験は5年ですが、休職中には保育士として役立つであろうと思い、クラフト関係の資格を取得しました。
解説
出産はやむを得ない理由で問題ありません。 ピアノの特技については、園側が求める人材と合えば、即採用となるでしょう。 もしかしたら、面接時に「ちょっと弾いてもらえますか」と言われるかもしれません。
そして、 休職中にどのようにして過ごしていたかということが園側にとっての決め手 となります。
「子育てに追われ」ていたのでは、復職してもペースが戻るまでに時間がかかってしまいます。 資格取得という武器 はもっとアピールすべきでしょう。 もちろん履歴書の資格欄に書くことになりますが、取得したことによって、保育士としてのあなたのレベルが上がったことをアピールしましょう。 「ハンドメイドマイスターという資格です。手芸が中心なのですが、園児でも作成できるような可愛い小物作りや壁面掲示で使えるようなものまで学んできました。」 資格取得については 【役立ちます!】保育士がスキルアップする為の資格や講座 をご覧ください。

例2

私が初めて卒園させた子どもたちのことは鮮明に覚えています。
今でも年賀状をくれ、「先生!」という二文字を見るとあらためて保育士という職業の素晴らしさを感じています。
私は新卒の時には、毎日が夢中で、一生懸命前にある仕事だけのことを考えていました。
結婚退職して一旦民間企業に入りましたが、どうしても保育園のことが忘れられず園児と先生としてもう一度仕事がしたいという思いが強くなり応募させていただきました。
貴園は少人数定員ということを知り、私が目指す「一人一人に寄り添った保育」を行うことができる環境だと思います。
子どもが毎日笑顔で登園して、笑顔で帰ってくれることを目指して、また、子育て経験もある私が、子どもを預ける保護者の立場も十分理解して、共に園児のサポートができる保育士で行きたいと心新たにしています。
解説
結婚退職、そして出産という経験は、保育士の転職では大きな武器になります。
子育て経験のない新卒の人と大きな違いがそこにあるのです。 それを前面に出した志望動機にしたいですね。 結婚退職して一旦一般企業に就職・・・嘘偽りのない事実を書かれています。 一般企業で得たものが少し触れておくといいでしょう。 「保育士の仕事もたいへんでしたが、企業では、一つの仕事に対する厳しさや顧客に対しての誠実な対応の仕方についてしっかりと学び、その3年間は決して無駄ではありませんでした。」 のような一文を入れるといいですね。 後半には 子育て経験を役に立てる、新卒の私ではないこと がよくわかります。

新卒と中途採用のスケジュールや進め方の違い

新卒の採用の場合には4月採用がほとんどです。
大学在学中に他の就職活動と同じように、募集要項などでいろいろな園の情報を得て、履歴書持参、園見学、面接と進むことになります。 この場合、しっかりとスケジュールをたてて進めることもでき準備もしっかりできることになります。 保育士の中途採用は、中途退職者が出た場合や急な園児増などの園の事情で補充を行うものです。 ですから園側にとっても緊急マニュアル的なものを用意して対応するのです。 あなたの思いに合った園が見つかったとしても、1週間後に面接!ということもあるのです。 よって 中途採用のスケジュールは、今この時点でいつ求人が来てもいいように準備を始めておかなければなりません。 転職のスケジュールについては 保育士の転職。良いスケジュールを立てないと良い転職は出来ない をご覧ください。

入社時に行っておいたほうが良いこと

事務手続きとしては次のようなものがあります。
扶養控除等申告書、健康保険被扶養者異動届、給与振込先の届書などです。(園によって他に必要な書類もあるのでしっかりと聞いておくこと) たいていの場合は、園の事務担当者から「この書類を提出してください。」という声かけがあるものです。 重要なことは、園舎の把握と職員への挨拶です。 まず、園舎の把握です。 安全対策の上でも非常に重要です。
採用され、園で初めて担当する園児と対面したその日に、震災がある可能性もあります。
園児の命を守るのはあなたですから、 園内の施設についてや園内の配置についてはしっかりと把握 しておかなければなりません。 また、初めて出会う同僚や先輩には新卒でなくてもくまなく挨拶をしておかなければなりません。 一人一人「これから一緒に働かせていただきます○○といいます。保育経験は5年ですが、いろいろとわからないことも多いと思いますのでご指導をよろしくお願いします。」という内容のあいさつでいいでしょう。 園内の雰囲気がどのようなものなのか、初めは分かりませんから無難なあいさつがいいですよ。

圧迫面接って普通?

圧迫面接とは、面接において園長先生や採用担当者が、意図をもって答えにくい質問をしてくる面接のことをいいます。
そういう圧迫された場面で、 応募者がどう反応するか、どう対応するかを見て評価 するのです。 保育園では、そこまでの質問はないでしょうが、中途採用をするこのケースでは、園側が焦っていますので、それに似た質問が来る場合もあります。 例えば「保育園側があなたを採用するメリットはありますか。」という質問です。 何を聞いているのだろう?と戸惑いを覚えてしまいますが、ここで 冷静になって意味するところを考えましょう。 これを言い換えますと「この園で保育士として働くあなたにどんな魅力がありますか。アピールしてください。」となります。
「私の特技のピアノを生かして、貴園の音楽会をもっと盛大にすることができます。」と答えればいいのです。

面接については

をご覧ください。 転職したい・・・なら保育士求人転職プロへ

※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。