保育士からキャリアアップ。主任保育士、園長になるには?

このコンテンツでは下記の方が対象です。

主任や園長を目指している保育士さん

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

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  • 主任や園長を目指している保育士さん

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ここは私の登場が多いのでお楽しみに
やっと仕事するんですね

保育士からキャリアアップ。主任保育士になるには

保育士からキャリアアップを目指し主任保育士になるには、まず主任保育士に適しているか、高い専門性を持っているか等を園長、副園長などの役職の人たちから評価されなければなりません。

それにはまず新任の保育士の場合は補助から始まる場合もあるでしょう。

そこでしっかりと 子どもをまとめて集団活動を行うことができるのかどうかが判断されます。

その後、担任を持つようになったらそのクラスのまとまりがよいかどうかで判断されます。

また、クラスのお便りやクラスで作る製作がクラスの年齢や能力にあっているかどうかが問われます。

そのような能力があると判断され、年を重ねるごとに後輩への指導や専門性などが評価されると保育士からキャリアアップとなる主任保育士になることができます。

ここまでに15年ほどかかるケースが多いようです。

必要な資質

主任保育士は担任を持つことが少なく、全体の子どもの状態や特性などをしっかりと把握していなければなりません。

また、すべての年齢に対応できる力がなければなりませんし、新任の保育士に指導する場面もあります。

このように、知識と経験、後輩への指導力が問われます。

いくらたくさん勉強して知識は豊富に持っていても経験が浅ければだめですし、逆に経験はたくさんあるけれども専門性に乏しければ主任保育士になることはできません。

主任保育士の仕事内容

主任保育士が担任を持つことはほとんどなく、基本的には全体的な総括、補助を行う場合が多いです。

また、職員の勤怠管理や保育士全体のスーパーバイザーといった役割があります。

発表会や遠足、卒園式などの大きな行事は担当の保育士と主任が主になって進めていくことがほとんどです。

現場での仕事は保育士が足りなかったり、子どもが怪我などをしたときの対応をすることが多いです。また、保護者の対応なども行います。

健康状況や普段の連絡事項は担任の保育士から行いますが、 子どもの発達のことだったりまた、保護者からの悩みの相談だったりする場合は主任保育士が担当する場合がほとんどです。

スパーバイザー、髪の色は金髪ですか?
それスパーサイヤ人ね

主任保育士の役割を知ろう

主任保育士とは、保育士の中のリーダー的存在になります。

新人保育士が困ったときには優しく助けてあげたり、時には、注意する立場にあります。

また、上述した通り、全ての年齢に対応できる人でなければなりませんし、その知識も必要になります。

例えば保育士が体調不良で欠勤した場合にはその穴埋めを行いますので、欠勤した保育士の代わりをします。

また、クラスで嘔吐してしまった子がいたり、発熱があったりするとその子の看病を行ったり、またほかの保育士が看病を行う際に人手が足りないところの補充に向かいます。

そのほか、 園長よりもしっかりと現場の実情を知っている必要があります。

例えば一人の子どもの対応について、新人の保育士が悩んでいる場合は、

主任から悩みがないかをそっと聞き出し、悩みを引き出すことができたら一緒にその子と関わってみて、解決策を考えていくのも主任の役割です。

新人保育士の悩みは 保育士2,3,4,5年目のそれぞれの悩みと持つべき目標 をご覧ください。

給料はどれくらい?

一般的に公立の保育園では主任手当てがでないところもありますが、私立の保育園では主任手当てが出るところが多いようです。

金額はその保育園でそれぞれ違います。

手当としての金額は月に1,2万円のところが最も多いようです。

月に2万円だとしても年収ベースでみると30~40万円ほど変わってきます。

規模の大きい保育園では4,5万円手当がつくところもあるようです。

主任保育士の悩み

主任保育士は一般企業でいうと中間管理職の立場にあります。

なので 保育士さんたちへの指導を園長から指示されることもありますし、保育士さんたちとの連携を図らなければなりません。

また、その様な板挟みの状況にありながら主任保育士は一つの施設に1人、多くても2人しかいないので悩みを相談できずにストレスを溜めてしまう事もあります。

また、いつどんなときでも、どこのクラスでもサポートに入れるような体制にしていなければならないため、すべてのクラス、子どもについて把握していなくてはなりません。

なので普段からクラスの様子を伺って、クラス独自のやり方などを覚えていなければなりません。

例えば一緒にいたらけんかする子どものペアや、最近噛みついたり引っかいたりする他害が多い子どもについては 一層知っていなくてはなりません。

もし、これを 怠っていて主任がサポートしきれない場合は保育士からの信頼を失うことになります。

他にも仕事や責任が重く、残って仕事することも多くなるのに、給料が少ししか増えずに割に合わない、などの悩みもあるようです。

悩みについては保育士の大変なこと 年齢が高い悩み 男性保育士の悩みをご覧ください。

麗子先生は喧嘩したら怖いの?
はい、すぐ噛みつきますよ

今の園で主任保育士になれる?最悪は転職もあり?求人状況は

今はどの保育園でも主任保育士はいます。

なので、主任保育士になるためには今勤めている主任保育士が異動したり辞職しない限りは難しいです。

保育士からキャリアアップのために主任保育士になるために転職するのも一つの手です。

近年、待機児童解消のために新設の保育園が増えています。

新設保育園にも主任保育士は必要なため、保育士の求人とは別に主任保育士の求人もあります。

求人項目には「主任保育士経験有の方歓迎」という表記がありますが、主任保育士経験がなくてもそれ相応の経験があれば採用される可能性もあります。

キャリアアップのための転職も、自分の可能性を広げるために大切なことです。

主任保育士の為の研修

主任保育士が必修とする研修は特にありませんが、各社会福祉法人、NPO法人にて主任保育士向けの研修が開催されているので、記載しておきます。

これらの他にも各自治体による主任保育士研修が開催されています。自分が所属する自治体にどのような研修が開かれているのか確認してみましょう。

主任保育士の求人は 保育士求人 プロをご覧ください。

ここからは園長になるにいはどうすればいいか。園長先生に解説してもらいます
普通のことも話せるんだね

保育士からキャリアアップ。園長になるには

保育士からキャリアアップを目指し保育園の園長になるにはただただ保育士としての経験が豊富なだけでは園長にはなれません。

新任保育士から担任保育士になり、リーダーを務めて主任保育士、副園長とキャリアアップして最終的に園長になるという道です。

その過程で

  • 「リーダーシップをとっていけるのか」
  • 「保育園運営に適しているか」

というところが判断基準になります。

基本的には園長、理事長などが次期園長としてふさわしい人を副園長にして、園長の補佐を行いながら園長になっていく、という流れです。

必要な資質

園長に必要な資質は 「経営者の目線」と「保育士としての目線」 が必要になります。

園長は日々の保育から離れ、保育園運営に力を入れなければいけないため、保育士としての能力だけでは勤まりません。

しかし、誰よりも保育への情熱がなければなりませんし、各保育園が掲げる保育理念に則った保育が出来ているか判断して、指示しなければなりません。

園長の仕事内容

園長は基本的に「保育園運営」が仕事になります。

保育の現場にはほとんど顔を出さず、

  • 行政との連絡調整を行ったり
  • 資金管理を行ったりする運営の仕事
  • すべての書類や施設内の安全確認などの総合的な施設管理、職員管理

を行います。

また、保護者対応や他園との交流なども行います。

保護者の対応の詳細は保育士の保護者対応での失敗!保護者との接し方はどうすれば?をご覧ください。

中々大変ですね
そうそう、大変だよ
自分でゆうな!
・・・。。。

役割を知ろう

もちろん園長は保育職のトップキャリアですので、頼られる存在でいなければなりません。

それは子どもにとっても保育士にとっても保護者にとっても頼られる存在なのです。

例えば保育士同士の人間関係が不穏な場合に仲介して円滑にいくように調整したり、担当保育士とその保護者が対立した場合に仲介するなどの、 「保育園全体のリーダー」でなければなりません。

給料はどれくらい?

保育園の延長といってもその経営母体は様々ですので、一概にいくらとはいえません。

実際の求人を見てみると、 認可保育園では年収で600万円以上 の求人が多いようです。

無認可保育園では地域によってかなりの差がありますが、大体が年収400万円以上といったところでしょうか。

園長の悩み

保育園の運営の点から見ても、保育士獲得が困難であることが一番の悩みではないでしょうか。

求人を出してもなかなか保育士が集まらずに、今いる保育士に負担がかかってしまいます。

その負担から保育士が辞職していく最悪なケースも想定されます。

辞職の詳細は保育士を辞める?続ける?転職に迷った時のセルフチェック項目20をご覧ください。

他にも普段頑張って働いている保育士さんですが、保育士同士の対立というのは少なからずあるようです。

勤務態度が悪く、周りからもよく思われてない保育士の場合は注意したりするだけで済むのですが、多いのは保育士間での保育観の違いから生まれる対立や、ベテラン保育士による新任保育士へのパワハラに関する悩みです。

パワハラは注意してもなかなかなくなることはありませんし、一層陰湿になる場合もあります。

保育観の違いによる対立はお互い間違っていることを言ってるわけではないので 園長が解決するにはとても難しいというのが悩みになるでしょう。

パワハラの詳細は保育士は園長のことは絶対?パワハラいじめをどう対処する?をご覧ください。

今の園で園長になれる?最悪は転職もあり?求人情報は

主任保育士同様、新設保育園での園長、もしくは園長候補という求人はあります。

しかし、小規模、無認可の保育園の場合は上記のような給料はもらえない可能性もあります。

そして経営母体が大きい保育園の場合は大体がその親族や主任保育士から副園長、園長へとキャリアアップしていくパターンが多いようです。

なので、園長になりたいと考えている場合は今所属している保育園で園長になることは可能か、もし不可能だと感じた場合は いくつもの園を経営している法人等の園に入りコツコツとキャリアを重ねて園長になるのが良いのではないかと思います。

園長を目指す求人は 保育士求人プロ をご覧ください。

※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。