保育士のボーナスぶっちゃけ話。~みんなこれで満足してるの?~

このコンテンツでは下記の方が対象です。

ボーナスのこの本音を知りたい保育士さん

対象者の方は続きをお読みください。

保育士の今出川麗子です。

このコンテンツでは下記の方が対象です。

  • ボーナスのこの本音を知りたい保育士さん

対象者は続きをお読みください。

ボーナスで私はよく旅行に行きます
日頃の疲れをいやす使い方はいいですね

保育士のボーナス。平均2~3か月分で、平均支給額は60万円

保育士のボーナスは 厚生労働省の統計 で、平成27年の保育士の平均支給金額は60万円と発表されました。

支給平均月は2~3ヶ月です。

これは全国の保育園・企業付き・施設で働く保育士を対象に撮られた調査なので、かなり高額になっているのが分かります。

賃金が安いと叫ばれる保育士ですが、 本当にこんな高額のボーナスが貰えるのでしょうか?

わたしのボーナス実体験

私が勤めていた認可の保育園は子どもが総員で150名程度の中規模なもの で、 2年目から夏冬合わせて2.4ヶ月の賞与が出る事になっていました。

1年目の最初の夏のボーナスは一か月分の賞与が出る事になりました。

純粋に計算すると、私の基本給が15万円でしたから、1ヶ月で15万円になる計算です。

しかし、税金を全て引かれて結局手元に残った純粋な金額は9万円。

明らかにおかしいという事で計算してみると、税金として引かれたのは2万円。つまり11万円しか支給されていなかったのです。

11万となると、 0.7ヶ月分…つまり一月分にも満たない額しか支給されていなかったのです!

認可保育園は国から補助費が出ると言っても僅かなもの、保育士の賞与はいつもぎりぎりなのです。

そして期待した冬の支給、今度こそ純粋な計算であれば1.2ヶ月分の18万円が支給される筈!と思っていると、今度は税金で2万引かれて16万の支給がありました。

きちんと額面での18万円が振り込まれ、税金を引かれて16万にはなったものの当初の条件通りの満足いく額でした。

しかし、明細を見てみてびっくり…

実はこの16万円は、国から処遇改善費として4万円支給されての16万円でした。つまり、保育園から実際に支給されていたのは12万円。一か月分のお給料にも満たない微々たる額だったのです…。

保育士のボーナスは安定してるって言うけど、本当?

保育士のボーナスは、勤める園によって安定が全く違います。

保育園でも経営がきつい所は賞与を減らす事だってあり得ますし、安定している所であっても賞与の増加は全く期待できない所ばかりです。

また、 国から賞与のタイミングでいつも処遇改善費が4万円程頂けていたのですが、この処遇改善費が平成27年度から廃止になってしまいました。

つまり、 いつも頂いていたボーナスから更に4万円が消えてしまう計算 です。

大体から最初に挙げた平均というのは、都内などの賃金の高い保育園、24時間保育で夜勤の含まれる保育士、企業付きの高給保育士も含めての計算です。

田舎の小さな保育園なんて、どれだけ一生懸命朝から晩まで働いても一か月分の賞与が貰えるかどうか程度です。

普段から激務で、一週間の平均残業時間は12時間~多い時で30時間超える時だってあります。

残業代は半分出れば良い方で酷い時には月の3分の2の残業代は出ないのです。

残業については 保育士残業問題はどこの園も同じ?行政機関に伝えても解決しない? をご覧ください。

保育士のボーナスぶっちゃけ話

保育園は常に経営が苦しい所が多く、保育士が設定保育の材料を自分の持ち出しとする事だって多いのです。

また、保育士は行事の準備や行事の下見などで自分の車を使用しなければなりませんから、ガソリン代だってかかってきます。

実際ボーナスがその補填であると言っても過言ではない部分もあります。

そして、 信じられない事に週の平均残業時間が30時間を超える時だってあるのに、払わるのは3分の1の金額。

酷い園になるとサービス残業に全てしてしまう所だってあります。

その残業代を考えると、1か月ぎりぎりの賞与などむしろ赤字になってしまいます。

まわりはどれくらい?ボーナスのいい施設

保育士でボーナスが良いのは、やはり大企業などに付いている
  • 企業付き保育士
  • 公立保育園の保育士
  • 都心部など都会に場所を構える認可保育園

などです。

そういった所は 基本給から3万円~5万円違い、賞与の額も必ず言われた通りの額が出るので安心です。

その分入るのは非常に大変ですが、一度入ってしまえば安定があります。

なかなか欠員は出ないので転職は難しい為、 新卒で努力をして狙いたい所です。

私も転職しようかな・・・
まあ、そいわずに

他業種と比べて多い?少ない?

比べる業種にもよりますが、言ってしまうと保育士は他業種よりもボーナスは少ないです。

厚生労働省の統計によると、保育士のボーナスの低さが分かるのが年収ランクです。

厚生労働省のデータを元に作られたランキングによると、 資格職を比較した際の保育士の年収は30位中26位と最下位近い成績です。

年収が低いという事はボーナスも低いという事ですから、保育士のボーナスは出るだけありがたいの一言に尽きてしまいます。

ボーナスなしとかあり得る?ボーナス出にくい施設

ボーナスなしはよくある話です。

国から認可を受けていない無認可保育園や託児所は、その園のみで経営をやってゆかなければなりません。

国からの補助金もないので、保育料でどうにか園の経営を回していくしかありませんが、はっきり言ってかなり大変です。

元から殆どの保育士が時給制で雇われている為、ボーナスなど出ません。

その園の考えて寸志は出されるかもしれませんが、期待はしてはいけません。

1年目の保育士でもボーナス出る?

殆どの場合、 一年目の最初の夏は微々たる額ですがボーナスは支給されますし、冬には額面通りの額が支給される所が殆どです。

ボーナスが出ない、またはいきなり減額になるのは、無認可の保育園や託児所、国から認められていない所は多い傾向があります。

国からの補助金が無く、経営が傾きやすいからでしょう。

そういった所は殆どが時給制で保育士を雇っているので、社会保障もありません。自分で税金を払いながら働くのは大変な事です。

なるべくならば国から補助が出て傾きにくい保育園で月給制で就職した方がトータルで見ても良いでしょう。

待遇が良い職場を探すのであれば自分1人で探すより 保育士求人サイト などを活用するのが最適でしょう。

ボーナスアップ=年収アップ?転職は有効?

転職を考えた際に勿論ボーナスの額も転職の鍵にはなるでしょう。

しかし、 ボーナスの額が良い事が年収アップに繋がる訳ではありません。

注目すべきは月収です。

基本給が低いのに何故かボーナスが高いなど、明らかに怪しい比率の所は要注意です。

月収の額、そして賞与の平均が2~2.5ヶ月程度の所は確実に貰える所が多いので、賞与の平均を見るようにしましょう。

※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。