50代の保育士の転職では、子育て経験があり、しかも時間に余裕がある、融通が利くという大きなメリットがあります。
これらは、売り手市場として、子育て世代の30代から40代の方よりもかなり有利になることは間違いありません。
フルタイムでの勤務も可能で買い手である保育園にとっても大きな戦力となりますよ。
50代の保育士の転職では、子育て経験があり、しかも時間に余裕がある、融通が利くという大きなメリットがあります。
これらは、売り手市場として、子育て世代の30代から40代の方よりもかなり有利になることは間違いありません。
現に保育園勤務の50代の保育士さんは、全体の10%という割合で働いておられます。
フルタイムでの勤務も可能で買い手である保育園にとっても大きな戦力となります。
参考元:保育士等に関する関係資料
デメリットは、ブランクと体力ということになります。
働いていない期間が長いと、保育という乳幼児への教育が可能なのか、任せられるのか、という不安要素はあります。
また、体力はかなり衰えているとみていいでしょう。
このブランクと体力というデメリットをポジティブな表現で保育園にお話しないと採用には至らないでしょう。
では、保育園側はどのような50代を採用するのでしょうか。
保育園見学や面接で次のような方が採用候補になります。
実際、50代主婦の可能性に目を向けた企業が、積極採用する動きが顕著になりつつあります。
平成25年の入職率を見ますと、50代(女子)で50代全体の10%前後の人が入職している現実があります。
参考元:年齢階級別入職率・離職率
企業側も今50代を積極採用する業種が増加傾向にあるのです。
飲食業をはじめとするサービス業での接客、介護、調理スタッフ、販売業やコールセンター業務でのコミュニケーション能力など、優れている方は多いです。
これは、若い人にはない人生経験豊かな落ち着いた丁寧な対応があるからです。
保育士業界でも上述しましたように、有資格者の求人ニーズも高く、
など、できる人が多く期待がふくらんでいます。
ブランクについては保育士として復職 ブランク不安の解消法を実際に聞きましたをご覧ください。
特に歩き始めの1歳児から2歳児にかけては、抱っこという体力がいります。それが積み重なると腰痛や腱鞘炎になってしまいます。
50代になりますと、このような健康上の理由で別の仕事を探したり家庭に入ったりされることが多くなります。
身体的な病気はなくても50代ともなりますと、体力的な衰えは確実にやってきます。
思い切り走れない、重い物が持てないということです。
体力面で不安を抱えていると、一旦休養ということになるのですね。
保育士の仕事は、動けなくなってしまっては勤まりません。
園児と外遊びをしたり、郊外にいったりしなければいけませんから、体力がないと厳しくなります。
役職へのキャリアアップを考えて転職する人も多いです。
50代の転職理由の特徴の1つですね。
主任や園長として働きたいが、今の園だとなかなか空きがないという場合は転職を考えるでしょう。
空きがなければ、他の園に転職して役職を得ようとするのです。
キャリアアップについては保育士からキャリアアップ。主任保育士、園長になるには?をご覧ください。
50代になると正社員としては、体力的にしんどいので、
パートという形に変えたいということを転職理由にされる方もおられます。
ライフスタイルという点で、働きやすさを求めて転職されるのです。
保育士及び全業種の年収(都道府県別)をみますと、保育士の賃金はかなり低いと思っておいていいでしょう。
参考元:保育士等に関する関係資料
保育士の短時間労働の時間給をみますと、全職種よりも40円程度低いことが分かります。
保育士で非常勤やパートで働いても年収はそれほど高い水準とはならないことが分かります。
これをフルタイムに換算しても200万円から240万円程度(月20万円弱)にしかならないのです。
ただ、扶養の範囲内で働きたい方にとってみれば年収を押さえることもできますので働きやすいとも言えます。
年収については保育士は転職して年収は上がるの?上がる傾向にある施設を知ろうをご覧ください。
前半では
をお伝えしました。
実際、どうなんだとろう、と考えていた方も50代が必要とされていることが理解できたかと思います。
後半では具体的にどんな求人を探すべきなのかをお伝えします。
ある東京都内の認証・認可保育園の募集要項をみていきます。
仕事内容 | 食事の介助、おむつ交換、散歩、食事や散歩等の準備、製作活動の準備、清掃、他雑務 |
---|---|
雇用形態、賃金 | パート・バイト 時給:1,150円~1,200円 |
保険等 | 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金 |
※加入保険は法定通り
制度 | 資格取得支援制度、研修制度、扶養控除内考慮 |
---|---|
勤務 | 週3~5日(月~土)にて勤務日応相談、7:00~20:00内のシフト制、1日5~6時間程度で勤務時間応相談、休憩30~45分 ※勤務時間により休憩時間が変わります |
福利厚生 | 有給休暇、年末年始休暇、夏期休暇 |
資格等 | 要保育士資格 |
※未経験可・ブランク可・年齢不問
ご覧のように「年齢不問」とありますが、応募者が複数になれば買い手側はやはり若手を優先
します。
しかし、ブランクのあまりない転職の場合には、50代でも経験を大いにアピールすれば、採用につながることもあります。
50代の求人探しのポイントは、まず仕事内容と収入の
バランス(働き方)をしっかりと見極めることです。
それは、
という目的をはっきりさせることです。
上記の募集要項で、一日5時間程度で週3日働くとしますと、6万円ほどの収入になります。
非常勤やパートであっても園児の保育だけではない
安全確保などの責任が重くのしかかってきます。
精神的にもかなり気を遣いますので50代にとっては長時間の勤務は負担になるでしょう。
このような働き方は、50代の方の転職による求人探しのポイントになります。
50代で家庭事情によっては、福利厚生面も求人探しのポイントになります。
ご主人の扶養に入るがいいのか、雇用保険や健康保険のある
保育園を探す必要があるのかを確認します。
また、保育士は、ご承知のように有休が取りにくい仕事です。
50代ですから休みを取ることもあることを頭に入れておきましょう。
50代での保育士の転職では、4,5歳児相手では体が持たないと感じられる方が多いでしょう。
そういう方のために、0歳児から2歳児という乳児の保育に関わる乳児保育があります。
0~2歳児は、保育という部分でも
という比較的体力のいらない仕事になります。
50代の方にとってはやりやすい働き方といえるでしょう。
50代保育士が乳児保育で雇われやすいのは、買い手側である乳児院が子育てに懸命な母親の相談役として位置づけたいからです。
0~2歳児の保護者の方は非常に神経質になっておられます。
50代の保育士さんは「保護者のお母さん的な役割」として、きっと精神的な柱となり、保護者に喜ばれるものなのです。
管理職に近い役職に着いていて、都合で転職することになった保育士さんの体験談をご紹介します。
キャリアアップを目指しておられたけれども、園との折り合いが合わず退職された方です。
50代の転職では、この方のようにキャリアアップを目指す方でなくても年下の上司に出会います。
人によっては、かなり厳しく言う人もいます。(当たり前ですが)
このように、転職をして年下の上司に出会ったときの心構えについてのポイントをまとめましょう。
【資格】保育士資格
【資格】保育士資格
の保育園では、保育士資格を持っていれば採用してもらえるということですね。
「応相談」とありますから、応募してみるのもいいでしょう。
「愛情を持っていれば採用してくれる」ように読み取れます。
ただ、この求人を見て多くの人が応募してくることを忘れないでください。
20代の人もいます。
40代で管理職経験のある方もおられるでしょう。
そんな中で、50代で未経験のあなたがアピールをして採用に結び付けなければならないのです。
未経験のあなたは、園児の保育についてもしっかりと勉強しなければなりませんが、保育士や保護者に対して人生経験が豊富で、アドバイザー的な役割が果たせるところをアピールすることです。
そんな厳しい求人に非常勤やパートとして採用されたとして、いつまで働くことができるでしょう。
あなた自身は体力が持つ限り、続けたいという思いはあるでしょう。
実は、園側もあなたと同じ思いで「保育士未経験だが、子育て経験もあり、できる限り、続けて欲しい」と思っておられます。
それには、二つの理由があります。
このような買い手側の考えを意識して臨めば、50代保育士の転職であっても、待遇よく雇ってもらえますし、長く働くことも可能になります。
後半では
をお伝えしました。
このコンテンツを読んでいただければ50代から保育士として転職することを自分が考えていたよりも難しくないことがご理解いただけるはずです。
ぜひ、参考にしてください。
50代で転職をしてみたい方は保育士求人転職プロをご覧ください。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。