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保育士によくある声枯れのきっかけ
そんな子ども達が大勢で話せばかなりのボリュームになります。
そんな子ども達を静かにさせようと、それを上回る程の大声で話したり、歌のお手本を見せる為に大声でうたったりする事など、とにかく声の出し過ぎが声枯れのきっかけになります。
保育士になり、誰もが常に子ども達の注意を引こうと必死に振ってきた事でしょう。
大きな声を出すことで、子ども達の注意が自分に向く為、大声が常習化してしまうのも1つの要因で、知らず知らずのうちに声帯を痛めてしまうのです。
そして、常にしゃべり続けて喉を休める時間がない事も、喉に負担がかかります。
これは職業病とでもいいましょうか、ある程度は仕方のない事なのです。
ただ、上手に付き合い悪化させない様にしなければ、死活問題になりなりかねません。
保育士の声枯れしない声の出し方
お腹に力を入れて空気を吐き出す、腹式呼吸がオススメです。
また、大きな声を出そうとすると口や顔に力が入ってしまいます。
口の周りの筋肉はリラックスさせ、舌を下に下げて喉を広げると、喉に負担をかけずに声が出ます。
子どもが相手なので、どうしても高い声で喋らなきゃ、と思っている人も中にはいるかもしれません。
高い声を出そうと無理をすると、逆に口の周りの筋肉や舌の筋肉に力が入ってしまい、喉を痛める原因になります。
高い声でなくても、優しい声で話すと意識してもいいかもしれません。
地声でいいので少し鼻にかかる様な声で話す事で、声が柔らかい印象になります。喉も痛めずに声が広がるのでオススメです。
発声で大切な事はボリュームではなく、響きです。
ポイントのまとめ
- お腹から声を出す
- 喉を開く
- 無理に高い声を出そうとしない
- 声は前に出すのではなく、頭のてっぺんから抜けるように
日頃やっていること、のどに良いもの
就業時間が終わったら、マスクをして喉を休めます。
こまめにうがいをしたり、水分を摂り喉を潤わす事も大切です。
ここで注意しなければならない事は、水分補給としてカフェイン入りの飲料を飲む事です。
また、うがい薬やスプレーの薬などを使い過ぎるのも避けて下さい。
カフェインは刺激物ですし、うがい薬は炎症を抑えるものですので、正常な粘膜には刺激が強く、かえって荒れてしまいます。
水が1番刺激が少ないので、水分補給やうがいは水がオススメです。
乾燥は声枯れの大敵です。乾燥が気ななる季節には、加湿器を準備したりマスクなどを活用して保湿に努めましょう。
体験談
私は、喉の調子がおかしいなと感じたらハチミツを積極的に摂るようにしていました。
飲み物に混ぜたり、スプーンでそのまま舐めたりもしていました。
ハチミツは喉の粘膜を保護してくれたり殺菌作用もあるとか。。。
私には効果絶大でした。
また、日頃から無駄に声を出さないように、保育にも様々な工夫を凝らすと良いでしょう。
例えば、ピアノや黒板などを使って指示を出す方法です。
字が読めない学年には、絵を描いてやってほしい事を伝えるようにします。
また、お片づけのタイミングや立つ、座るなど、あらかじめ決めておいた曲を弾いてピアノで指示を通します。
お当番がいる園では、お当番の子どもに指示をお願いするなどしても良いでしょう。
お当番さんもここぞとばかりに張り切ってやってくれるでしょう。
日頃から声を出さなくても指示が通る様なアイテムを用意しておくのも大事です。笛などの音の出るアイテムも使えます。
声枯れのQ&A
Q 声枯れって治る?元の声に戻る?
A 酷使しなければ治ります。
元の声に戻るかといえば、それは別問題です。人の声は年々低くなったり擦れてくるものです。
元の声に戻すとしたら、声帯の手術をしなければ戻りません。
私も10年弱声枯れに悩まされてきました。
元々喉が弱い事もあり、保育の仕事に就き、いつの間にかハスキーな声になってしまいました。
久しぶりに会った友人からは、声が変わったと必ず指摘されるほどでした。
常に声を枯らしていたのでケアをマメにして悪化しないように心掛けてはいましたが、一度低くなった声はそう簡単には治りませんでした。
しかし、育休から復帰すると、周りからは声が高くなったね、と言われる程声が回復していたのです。
大声を出さない生活をしていれば、声枯れも治るという確信が持てました。
声枯れの体験談
私は行事の前になるとよく声枯れしていました。疲れが溜まったり、練習に熱が入り大声を出してしまっていたのだと思います。
中でも1番酷いのは、運動会前です。
乾燥した空気に砂埃、毎日そんな中で大声を出していたものだから声はカッスカスに枯れてしまいました。
仕方がないので、マイクや拡声器を使って話しをしたり、医者通いもしました。
昔は無我夢中でしたが、今では、自分の声と上手に向き合える様になったので、そこまで酷い声枯れに悩まされなくはなりました。
みなさんも、無理のない発声とケアで、自分の喉をしっかり守ってあげて下さい。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。