保育士として働きはじめて数ヶ月。
未満児クラスに配属され毎日可愛い笑顔に癒され、バタバタとした生活を送るも子ども達の成長には日々感動の連続です。
ようやく仕事にも慣れ、そんな中ふと気が付くと、あれ?いつの間にか膝や足首がアザだらけ…
そして、しばらく放っておくと、なんだか膝が黒くなった気がする!!!それに痛みも…。
こんな経験をされている保育士の方は少なくないはずです。
膝の黒ずみは保育士に最も多いのです。
子どもと目線を合わせて会話をしたり、正座をして歌ったり絵本を読んだり。
未満児クラスでは特に、膝立ちで子どものお世話をすることがほとんどなので、低年齢クラスの保育士の方が膝は黒くなりがちですね。
ベテランの年配の保育士たちからすると、そんなこと気にしていられよ!っと言うか黒い方が良いよ!!と言われてしまいそうですが、まだまだプライベートで膝の見える服装をしたい若い保育士にとっては悩みの種でもあります。
膝をなるべくつかないように…と気を付けていると今度は腰に来たり、はじめは意識出来ていても、忙しいとそんな事も気にしてはいられません。
そして、何度も立ったり座ったりを繰り返して、座った姿勢でも子どもに危険が迫っているのを見つけたときは、さっと走って危険を回避しなくてはいけません。
- 「なんだか最近、膝が激しく痛む。これも職業病だからしょうがないかな!」
- 「まだ若いし、少し休めば良くなるでしょう!」
こんな風に放っておくと、後々大変なことになってしまいますよ!
他の職業病については
をご覧ください。
保育士の黒ずみ。原因と対策
黒ずみの原因
保育士の膝の黒ずみの原因として挙げられるのが『メラニン色素の沈着』です。
メラニン色素の沈着は、膝立ちや繰り返し膝をつくことでメラノサイトという細胞が肌へのストレス(刺激・ダメージ)に対して起こす防御反応です。
何度も膝をつくことで、メラニンが肌を守ろうと過剰に分泌されるのです。
少しのダメージなら、本来肌がもともと持っているターンオーバーによって自然に治るのですが、刺激が多いとターンオーバーが追い付かず黒ずみとなってしまいます。
黒ずみ対策
刺激を与えない
未満児クラスの保育室であれば、子どもが転倒してもダメージが抑えられるようにクッションマットが敷かれているところや、床が他のクラスよりも柔らかい素材を使用している保育園もあります。
これなら、子どもも守られるし保育士の膝も守られるので嬉しいですね。
個人的に出来ることと言えばサポーターの着用です。
これならクッションマットのないところでも使えますし、長ズボンを履いていれば他の人からは見えませんね。
現に膝を痛めてからサポーターをする保育士もいました。
ターンオーバーの促進
引用元:アットベリー
これは膝以外にも脇やひじなどにも使用することが出来ます。
ターンオーバーの促進以外にも、保湿とメラニン色素の抑制、美白や消臭効果も期待できます。
無香料なので、周りを気にせず使用することが出来ます。
他にもターンオーバーを促進するクリームなども売られていますが、主に顔に使用するものが多く、お値段もお高いものが多いです…。
そんな高価なものを膝に塗るのは少し気が引けるという方は、ワセリンも摩擦を和らげてくれますよ。
黒ずみ対策のおすすめサポーター
サポーター②
普通のスポーツ用のサポーターでも効果はありますよ。
バレーボールなど膝をつくスポーツでも使われているので、急な衝撃にも強くクッションが分厚いのでこれなら膝をダメージから守ってくれますね。
選ぶときのポイントは、きつすぎると長時間使用するとむくんでしまったり痛めたりすることもあります。
自分に合ったものを選びましょう。
膝が痛い。原因と対策
膝が痛い原因
膝の痛みの多くは、急激な強い衝撃やひざの関節を不自然にひねってしまう事が挙げられます。
多くの子ども達を見なければならない保育士は、忙しく動きも機敏です。
座った姿勢からいきなり立ち上がったり、駆け出したり、膝をついたまま移動することも多く、気付かないうちに膝の関節を痛めてしまっていることもあります。
激しく膝をつく衝撃に加え、関節の不自然なひねりが加わり炎症を起こしてしまう保育士も少なくありません。
これを放っておくと膝の軟骨がどんどんと擦り減りー
『変形性膝関節症』
ーを発症させるケースもあります。
これは、膝の軟骨が擦り減り、骨同士がぶつかり合い激しい痛みを引き起こします。
症状が進むと日常生活にも激しい痛みを伴います。
膝の痛み対策
血行を良くする
膝は脂肪も筋肉も付きにくい場所です。
無理をして筋トレをするのは症状を悪化させますが、逆に全く動かさないのもどんどんと筋肉が衰え、余計に関節をサポートする力がなくなっていきます。
お風呂につかりながらゆっくり曲げたり伸ばしたりすることで血行を良くすることを心掛けましょう。
普段の生活でも膝の動きをゆっくりにして負担を減らすようにしながら、少しずつ動かしてみましょう。
サポーターを使用する
膝をしっかりサポートするサポーターで膝の関節を正しい位置に固定しましょう。
その状態で膝を動かしていけば徐々に筋肉がついていきます。
スポーツ用でもいいですが、先ほどの黒ずみ対策用のものではなく、しっかりと関節をサポートしてくれるものを選びましょう。
膝の痛みのお勧めサポーター
サポーター③
引用元:ぐんぐん歩ける膝らくサポーター
あの24時間テレビのマラソントレーナーが履いているサポーターです。
薄いのにしっかりと膝をサポートしてくれるので保育士にはぴったりですね。
着けた感じも軽いので
- 膝が痛くて思うように動けない…
- 子どもと一緒に走り回れなくて…
という心配もなくなります。
サポーター④
引用元:ジェル ニーパッド
バレエやダンサー用に作られたジェル入りのサポーターです。
クッション性があり、色もベージュなのでキュロットを履いたり膝が見える保育着でも目立たないですね。
生地は薄いですが、サポート力はばっちりです。
膝の部分にジェルが入っているため、長時間の着用は蒸れる可能性があります。
【体験談】私の膝対策
低年齢クラスが多く、子ども達と会話をするときはどうしても膝立ちになってしまい、その
姿勢でお着替えを手伝ったりお仕度を一緒にしていたので気が付かないうちに膝の関節をひねっていました。
まだ、経験が浅かったので先を読んで上手く動くことが出来ず、急に立ったり座ったりすることや、思い切り膝をついたりとたった2週間で膝を駆使してしまったなと思います。
まだ学生だったこともあり、実習が終わってすぐに整形外科へ駆け込むと「膝が炎症をおこしています。」と言われました。
それからは、その後の実習でもサポーターを使うようにしました。
就職した園もジャージ勤務だったので、厚手のサポーターをしてもあまり気にならなかったです。
保育士1年目は未満児クラスで、たくさん膝をつくことが多かったのですがサポーターのおかげで黒ずみも膝の痛みもほとんどありませんでした。
4・5歳児クラスに配属される頃には、仕事にも慣れ急に膝をついたり立ち膝のまま移動したりすることもなくなり、膝の痛みも落ち着き、サポーターを付けなくても保育が出来るようになりました。
しかし、ここで悩まされたのが膝の黒ずみでした。
保育士の職業柄、やはり他の職業に比べると膝をつくことが多いので気が付いたころには膝が黒くなり、急いでピーリングやスクラブを試しました。
他にもクリームで保湿をしたり膝を念入りに洗うことで少しずつ黒ずみも薄くなりました。
保育士という職に就いている以上、膝をつかずに仕事をすることは難しいです。
それに、子どもの安全を守るのが第一なのでもしも危険が迫っていれば自分の膝のことなど考えている余裕などありません。
膝の黒ずみも痛みも、未然に防ぐことが出来るので自分に合った方法を見つけられると良いですね。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。