保育士が退職または転職する場合、年度末まで働いて辞めたほうが良いことは誰でも知っています。
でも、耐えられますか?
これからも保育士として働きたい場合に、年度途中で退職したときの転職への影響はどんなものでしょうか。
メリット、デメリットについてご紹介します。
年度末まで働いて辞めたほうが良いことは誰でも知っています。
園児や保護者、同僚などに迷惑がかかることは100も承知です。
でも、耐えられますか?
年度途中に辞めることは可能ですが大事なことは、転職への影響があるのかないのかを知っておくことです。
知らないと転職活動を行ったときに後悔することとなります。
これからも保育士として働きたい場合に、年度途中で退職したときの転職への影響はどんなものでしょうか。
メリット、デメリットについてご紹介します。
同僚や上司と合わず、精神的にもかなりのダメージを受けたあなたは、精神的な部分では楽
になるでしょう。
精神的なプレッシャーは肉体的にもしんどいですから、開放されたら新たな気持ちで転職ができることになります。
保育士を年度途中で退職した人が転職先の園長先生にどんな影響を与えるのでしょうか。
現実的な影響として考えられることが、何が理由かという疑いを持ってしまうということや着任してすぐに辞めてしまわないかという不安を持たれることです。
体調不良で前園を退職したという場合、一体どんな病気で退職をしたのかという疑いです。
この病歴は園長先生も慎重にならざるを得ません。
それに並んで着任後すぐの退職への不安です。
何といっても年度末にきちんと退職をしてから転職活動をした人は安心なものです。
保育園としても長く勤めて欲しいという思いは必ずあります。
保育士の年度途中での退職で一番疑いたくなるのが、人間関係全般が理由の場合です。
「この園でもそんな問題を起こすのではないか、他人の責任にするようなことはないか」ということです。
どんな園にも合わない人はいます。
そんな合わない人と出会ってもうまくやってくれなければ困るのです。
転職先の保育園の園長先生の心象を不安にさせないことが重要です。
保育園の転職の履歴書等や面接では、
ということをしっかりとアピールすることが大切になります。
責任のある仕事だからこそ、なんとか年度末まで続けたいという思いはありながらも、そこまで耐えられなく退職したいという保育士さんもおられることでしょう。
年度途中で退職しますと、保育園にどのような影響がでるのでしょうか。
最終的に決めるのはあなた自身です。
園そのものへの迷惑、園児や保護者に対しての迷惑など、いろいろと考えておかなければならないことがあります。
ここに、保育士さんが退職された後、園がどんな状態になるか、また、園児や保護者に対してどんな影響があるのか、体験談とそのポイントをご紹介します。
保育士さんが退職された後の保育園のその後のようすです。
年度途中での退職は、このように、保育園に与える影響はかなり大きくなります。
辞めた本人は、もういませんので、そのたいへんさは見えませんが、今年度途中での退職を考えておられる方は以下のポイントについてあらためて考えていただければといいでしょう。
保育士さん一人一人がそれぞれの保育士さんにとって重要な人材なのです。
そんな中で、保育園は保育士さんが年度途中で退職しますと、補充のために求人を行います。
年度途中では「資格を持った保育士さん」を探すことで精一杯で、しっかりとした保育士さんに来てもらうことなどは難しいという現実があります。
4月に新しいクラスを担任されてお分かりでしょうが,園児や保護者のことがある程度分かるまでには2週間から1ヶ月ほどはかかるものですね。
また、4月は園児のことを知るための月ですが、年度途中で担任交代となりますと、
園児のことを知っていることが前提となってのスタートになるということです。
交代して着任した保育士は、園児のことを理解していきながら、保育を進めなければならないのです。
園児のことを一番知っている担任が突然の退職となりますと、園児や保護者にも大きな影響がでます。
この主任さんの場合には、生活発表会という、園児や保護者がたいへん楽しみにしている年中行事への取組みはほんとうにたいへんだったことでしょう。
引継ぎはしていたとしても園児の性格や行動を十分把握できていない中での年中行事だったのですから。
お腹がすいたら「お母さん」、眠くなったら「ママ!」です。
一日の半分をお母さん代わりに過ごすのですから保育士の役割もお母さんに似たところが大いにあります。
そんな保育士が年度途中で代わるのですから、園児に与える影響はかなり大きいといえます。
この園児のように「大好きな○○先生が突然いなくなる」ことは、心的にも影響を与えたのでしょう。
この問題は保育園そのものにも影響します。
悪いうわさということです。
保護者は、4月に決まった先生が、我が子をその1年みてくれるという期待を持ちます。
そんな中での交代ですから、園不信を持たれても仕方がないということですね。
ご紹介しましたように、年度途中の退職はできることならばしないほうがよいといえますね。
いろいろな方に対して(園児も含めて)与える影響は大きいことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ただ、あなた自身のことを考えますと、出産など仕方ない理由や、人間関係や仕事過多のために体の調子を崩してしまったなどの理由の場合には仕方がないでしょう。
そこで大切なことは辞める時期ということになります。
保育園や園児、保護者の方に迷惑をかけない最大限の努力をして退職することが、ルールであって、今後のあなた自身の人生にも生かされるものですよ。
辞めたくなるではなくて、辞めることに追い込まれた時に退職を選択するということではないでしょうか。
保育士になったときに、計画結婚や出産を心したり、両親の介護などがある場合にも、保育園に迷惑をかけないように考えたりしていますね。
退職するに至る理由を考えてみましょう。
人間関係というものは、合う、合わないという次元の問題だけではありません。
また、一般企業と違って保育士は、協力というもので成り立っていますから人間関係がうまくいかないと園児への保育にも影響が出てしまいます。
ところが、現実的に人間関係が理由で辞めざるを得なくなった方が多くおられます。
人間関係については、あなたがこれを知らないと保育士の人間関係は悪くなるばかりをご覧ください。
保育士経験も長いベテランの主任保育士さんが次のような体験をされています。
こうなりますと、辞めざるを得ない状態だということです。
「ここでやめなければ自分がだめになる」と追い込まれてしまったら、それが中途退職であっても辞めたほうがいいでしょう。
新任1年目の保育士さんが次のような退職理由で辞められています。
この方のように、大学を出て資格を所持しているにもかかわらず、就職をしても早期に潜在保育士になってしまう人も多くおられます。
円満退社・・・定年退職や結婚退職など、働いた以上はこういう退職の仕方がしたいものですが、いろいろな退職理由をみますとそういうわけにもいきません。
特に保育園の場合には、年度途中にあなたが辞めることによって保育園側に対してかなりの迷惑がかかります。
人員不足、場合によっては定数不足(児童福祉法に定められている)で人が足りなくなる場合、新たに採用者を探さなければならないからです。
また、次の体験談をみてください。
退職を告げるのは園長先生だけでいい、と思っていたら、そうではなくすべての人に中途退職について報告をさせられたという方です。
このような場合には、他園の保育士仲間でのうわさにもなり、転職する際にも近隣の保育園や系列の保育園には行けなくなりますね。
また、保育園の仕事は園児を保護者からあずかるという仕事です。
その責任が非常に大きいこともおわかりでしょう。
担任の場合など、年度途中で先生がいなくなるということが、園児にどれだけ大きなショックを与えるか計り知れません。
園児によっては、先生がいないからという理由で登園しなくなるという場合もあるのです。
こんな場合、すぐに転職をしたらどうなりますか。
あなたの資質が疑われ、あなた自身も傷がつくことも間違いありませんね。
このように、年度途中での退職はリスクが大きいといえます。
早急でなければ、退職スケジュールというものを立てて、退職を告げてから退職までの辛い時期をがまんできるのならば早めに決断するといいでしょう。
スケジュールとは言っても、例えば3ヶ月後に退職日を決めたとして、その時期に生活発表会があるという場合もあります。
保育園の年中行事は次々とやってきます。
そのことを考えますと、年度途中で辞めると少なからず迷惑をかけるという現実があり、退職の決心がつかなくなってしまいます。
そこでこんな考え方はどうでしょう。
あなた自身も辛い思いをして、精一杯のがまんをした、耐えたということを前面に出してみてはどうでしょう。
また、迷惑をかけるなどいろいろと考えて、なかなか退職に踏み切れない、という方は、「迷惑をかけることと、あなた自身がつぶれてしまうことを秤にかける」ことでしょう。
精神的にまいってしまっている方は、今すぐに退職することです。
神経内科に行って診断書を取るという方法もあります。
休職後3月に退職すればいいのですよ。
「辞めたい!」と思い、「辞める!」という決心をしてから3か月後が退職日です。
この3ヵ月後というのが重要で、もし「今月末で」と突然あらたまって伝えようとしますと、
退職させて欲しいという言葉が非常に言いにくいからです。
園長先生や採用担当者の方には、あなたの「退職」に対する心構えの期間は与えてあげましょう。
仕事中ではなく、世間話の中で先輩(特に主任級の方)にあなたの退職を伝えましょう。
私、いろいろと悩んだんだけど、この保育園を辞めようと思っています。
先月から仕事がきつくて夜も眠れない日もあってもう限界かなと思うんです。大規模園は私には向いてないのかなあって思ってます。
これが退職を決心したときの第一歩と考えてください。
そうすることで、園長先生の耳にも入っていくのです。
園長先生は、(A先生からそろそろ退職の話があるかな。)という思いになられます。
このような下準備をしておいて、年中行事が終わった時点など、保育園が一段落したなあと思ったころに園長先生に話すようにします。
私この○月(3ヵ月後)に退職する決心をしました。
年度途中ということで、園児のことや私の後任のことでのご迷惑を考えますと心残りもあったのですが、どうにも体や心がついていきません。
先日も神経内科を受診して「軽いうつ」と診断されました。たいへん申し訳ございませんが、ご理解いただきたいと思います。
あと3ヶ月は、この園でお世話になった恩返しの意味でも一生懸命がんばらせていただきたいと思います。
ある程度園長先生が感じておられますので、お答え(引止めなど)も用意されていることでしょう。
ここでは、あなたの決心が固いことを話すことです。
そうすることで「わかりました。○月いっぱい(1ヶ月後かも知れません。退職が早くできるかもしれないということです。)までがんばって。後任のことはそれまでに何とかするから。」とおっしゃっていただけるかも知れません。
下準備(園長先生に伝わるようにしておくこと)はかなり重要です。
3ヵ月後を考えているのなら、それまでに後任の採用をしておかなければならないということで、募集をかけたり、知り合いをあたったりできるからです。
また、園長先生自身が、あなたからの申し出に対する答えを用意できるという点でも下準備は必要です。
園長先生があなたの申し出を受け入れて下さったら、今の園への思い入れの気持ちを精一杯表現しましょう。
そして、保育士転職サイトなどであなたに合った転職先を探すようにします。
小規模園が希望ならば、次の転職で失敗しないように、時間を作って園見学を積極的に行うようにします。
保育園の年中行事は、保育士にとってはかなりたいへんな仕事になります。
一年を通して多くの年中行事がある保育園もあります。
一つ終わればすぐに次の行事ということになるのです。
保育園にもよりますが、年度途中の退職の場合には、大きな行事の節目を選ぶのが一方法です。
夏と冬の賞与が出る保育園に勤務されている場合もありますね。
避けたい退職時期を考えてみますと以下の場合があります。(12月10日に支給される場合)
12月10日に支給の場合ですと11月1日に勤務することが基準になることが多いです。(11月1日に勤務していれば12月10日にボーナスが出るということ)
中途退職を考えていますと、支払うほうも貰う方も思惑が生じます。
何と言っても額が大きいですからね。
賞与はできるだけ多く貰いたいなら11月1日に退職をすることですね。
しかし、あなたが中途退職によって保育園に迷惑をかけるということを考えますと、
露骨にそんな日に退職はできないでしょう。
では、どのタイミングがいいのか。
6月1日、11月1日が基準になる場合、おすすめは3月ごろ、8月ごろということになります。
これなら園側に「あなたがお金のことだけ考えているのではない」と思ってもらうことができますね。
ここまでの転職の影響や準備を見ていただいて、あらためて転職を失敗しないために自分自身を整理してみてください。
転職理由を整理してみましょう。
めんどうだ…
日案や月案、明日の準備と、保育士には限りない仕事があります。
しんどい…
子どもの保育でしんどいと思うこともあるでしょう。
しかし、子どもが好きで、なりたくてなった保育士だということを忘れて、自分自身の勝手な理由で辞めるということはやめましょう。
人間関係で苦しんでいる、保護者対応で失敗した、あるいはモンスターペアレンツに悩まされているなど、辞めても仕方のない理由の場合には、転職を考えて、自分の力をしっかりと発揮できる職場探しをしましょう。
保護者対応については、保育士の保護者対応での失敗!保護者との接し方はどうすれば?をご覧ください。
どうしても中途退職が必要ですか、ということです。
もちろん年度途中でも問題なく退職することは可能なのですね。
でも今退職を考えておられるあなたは、園児や保護者、園にできるだけ迷惑をかけずに円満退職したいという思いはお持ちでしょう。
退職が年度末なら、担当する園児を次年度に向けて悔いなく送り出すことができますし、園側にも迷惑はかかりません。
また、引継ぎや手続きもスムーズにいくことでしょう。
退職はいつでもできます。
それはどんな職業でも同じです。
しかし、保育士が問題となるのは、園児を含めて関係者に迷惑をかけることなど自分自身にかかる負担が、中途退職の場合には、非常に大きくなります。
そのためにもスケジュールをきちんと立てる必要性がお分かりいただけるでしょう。
中途退職は、このような退職、転職となりますから、単に転職したいからするという問題ではないことをご理解ください。
周囲に迷惑をかける分、あなた自身の大きな負担になるのですね。
このような整理はなぜ必要なのでしょうか。
その一つが、社会人としてのルール、マナーをしっかりと守ることが大切だからです。
上述しましたが、中途退職ではなかなか円満退職にはなりません。
誤った退職の仕方をすれば、保育士つながりで、他の保育園にまで飛び火してしまうからです。
また、保育園だからこその整理が必要だということです。
保育士という仕事は、すべてのまとめ(整理)が3月ですね。
たとえ、結婚や出産というおめでたい退職でも、周りの園児や保護者、園の職員はいい顔はしないものだからです。
円満退職を考えるなら年度途中の退職はあきらめたほうがいいかもしれませんね。
いよいよ退職、転職です。
大規模園で失敗したのなら、小規模園や企業内保育所なども探して見ましょう。
転職理由がどうであれ、あなた自身の○年間の保育経験は、強みとなって次の保育園で必ず生かされます。決心をするなら今です。
どうしても転職を考えている人は保育士求人転職プロをご覧ください。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。