保育士の悩み解決します。
卒園式で子ども達が楽しみにしているのは、お世話になって沢山の思い出を作った保育士からのメッセージです。
そこで、今回はどんなメッセージを送れば子どもの心に残ってくれるか紹介していきます。
素敵なメッセージを送って、お互いに一生に一度の大切な思い出を盛り上げていきましょう。
卒園式で子どもへとメッセージを渡す場面があると思います。
園によっては、言葉ではなくスライドショーや絵本に気持ちを込めて贈るメッセージにしている所もあるようですが、メッセージを渡す園の場合はどんなポイントがあるのでしょう。
卒園式のメッセージの書き方のポイントは、 園児がその園で過ごした○年間を総括するものです。
でもそんなに長文になったら、読むのがたいへんです。
5歳児を担当するあなたは、5歳児の○○ちゃんの様子を振り返って、その園児が一番がんばったことを共感できるような内容にして書くことが大切になります。
園外保育の思い出を書くのもいいでしょうし、保護者参観など親子のふれあいの時のことを書くのもいいでしょう。
『いつもげんきなAちゃん、えがおでげんきにしょうがっこうにかよってね。』
ーという、誰にでも使うことができる文は心に響きません。
ーと、少しでも具体的になるように書くほうがいいでしょう。
まだまだ5歳の子どもさんです。
先生が書いた文とともに、イラストをいれてあげるともっと喜んでもらえます。
ある絵を描くことを特技とする先生が、一人一人の似顔絵を描いて贈ったという例もあります。
あなたのできる範囲で、イラストも入れてあげると卒園式のメッセージが引き立ちます。
園児にとっては宝物になるー「先生からの卒園式のメッセージ」
その重みを感じて書いてください。
園児にとって初めての「お別れ」行事になります。
卒園式という儀式が行われる日には、一人一人の園児の心に残ってくれればいいですね。
心のこもったメッセージを一人一人に贈りたいですね。
保育士が卒園式のメッセージを書く際に気を付けて欲しいのは、以下の事です。
比喩表現を使わないことです。5歳児の子どもさんは、まだまだ個人差も大きく、比喩表現を理解する段階ではありません。
○〇ちゃんがうたっているうたは、まるで、かしゅのひとがうたっているようなこえですごくじょうずだったよ。
○〇ちゃんがうたっているうたは、すごくじょうずだったよ。おおきくなったら、かしゅになるのかな。
○○ちゃんがつくった「かっこいいくるま」は、まるでほんもののくるまのようにできていたね。
『○○ちゃんがつくった「かっこいいくるま」は、とてもかっこよくできていたよ。せんせい、のってみたかったなあ。』
※上記は例文です。
読みにくくなりますが、園児がメッセージを一生懸命読んでくれることに意味がありますので使ってはいけません。
園児によっては、簡単な漢字を知っている子もいます。
でも次のようなことが起こりますので、漢字は使ってはいけません。
卒園式を無事終えたA先生のもとに、一本の電話が・・・
A先生がつい漢字を使ってしまった。
Bちゃんに漢字を教えたのではなく、Bちゃんが知っている漢字を使ってしまったのです。
保護者同士はよく情報交換をします。
作品も見せ合いますが、先生からの卒園式メッセージに限らず、お便り帳なども見せ合うことがあります。
また、気を付けたいことは、メッセージカードを大人が思っている以上に子どもさんは大切にしてくれます。
あとに残るものですから、その子が気にしていることや叱られた思い出などは書かないようにします。
など、保育士は、励ましの意味で書いても、もらった子どもや保護者は、注意されているように受け取ります。
自分で読み返して「うーん?」と思う内容があったら書き直したほうがいいでしょう。
せっかく一生懸命書いても「もらって嬉しい」卒園式メッセージにならないと意味がありません。もらった側の気持ちを考えて書くことを意識してくださいね。
ここで具体的に上記のポイントを抑えた例文を書いていきます。
丸々と真似をするのではなく、子ども一人ひとりの性格や個性を思い浮かべ、言葉を選んで丁寧にメッセージを書いてあげて欲しいと思います。
そつえんおめでとう、〇くん!
げんきな〇くんのごあいさつを、しょうがっこうのせんせいにもきかせてあげてね。
しょうがっこうでも、おそとあそびをたくさんたのしんでね。
3さいのときに、○○ほいくえんににゅうえんして、いままでほんとうによくがんばったね。
3さいのころのなきむしが、いまではわらいむしになって、たくさんのおともだちとあそべたね。
しょうがっこうにいっても、たくさんのおともだちができるよ。
たのしみだね!
せんせいは○○ちゃんのそのげんきなこえをわすれませんよ。
しょうがっこうでもそのげんきなごあいさつをつづけてね。
はさみをじょうずにつかって、おはなをつくってせんせいにくれたね。
せんせいは、いまでもたいせつにかざっていますよ。
さかあがりができたときほんとうにうれしかったね。
さあ、たのしみなしょうがっこうですね。
もっといっぱいいろんなことができるようになってくださいね。
※上記は例文です。
など、その子が保育園で何をしていたのかをよく見て、言葉を選んでメッセージにしてあげてくださいね。
一緒に何をして遊んだか、小学校ではどんな生活が待っているかを期待させる文章、
それに加えて簡単な似顔絵を添えて渡しました。
大人もそうですが、似顔絵を描いて貰って嫌な人はほとんどいないのではないでしょうか?
ですから、もしも絵を描くのが得意な人は是非とも似顔絵を添えてあげてください。
また、もしも似顔絵が苦手ならば、折り紙で切り絵をしてそれを貼り付けるだけでも喜ぶと思います。
切り絵は簡単に出来るので、メッセージカードを飾る為にもぜひ利用してみてくださいね。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。