保育士の悩み解決します。
年中行事は、保育所や幼稚園によっていろいろな工夫がなされています。
子どもにとっても、その保護者にとっても年中行事はとても楽しみなものです。
日本文化を継承していの行事もあれば季節感を表したものがありますが、その目的は、園児が日本文化に触れることです。
また、最近ではハロウィンなど、外国のイベントなどを取り入れたものまでさまざまです。
多くの園でさまざまな工夫した行事を工夫するようにしています。
施設によって異なりますが、主な保育士の年中行事をご紹介します。
主な年中行事
【1月】
≪正月遊び≫
地域とのふれあい→現在こういった取り組みは幅広くされている園が多いはずです。
保育園も、地域の小中学校同様、地域に開かれた施設でなければなりません。
そうすることで地域の方は、「 わが地域の保育園 」として認めるようになってくださり、日々の園児の活動やいろいろな年中行事に協力していただけることになります。
その園がある地域にお住いのお年寄りとのふれあいも兼ねて、そのお年寄りからお手玉遊びやヨーヨー、コマ回しなどを教えていただくのです。
約9割の保護者が地域の方とのふれあいを望んでいる( 文科省家庭教育支援パンフ より)
お年寄りも子どもたちも笑顔でいっぱいになる瞬間なのです。
できる、できないよりも楽しむ という感じです。
正月遊びについては 【ネタに困った方】保育園のお正月遊び 園児に人気の遊び5選 をご覧ください。
≪もちつき≫
子どもはしっかり手を洗ってお餅を丸める作業だけですので、 保育士は、子どもの手の清潔さやお餅を丸める大きさにさえ気を付けていればよい のです。
ただ、始めるまでの準備は大変で、朝早くから親御さんと一緒に重い臼などの準備をしたり、もち米を蒸したりしなければならないので終わったらぐったりです。
おもちつきは、地域や幼・保・小・中学校で子どもたちの体験として行われています。
ただ、現在その活動をやむなく中止する団体が出てきています。
ノロウィルス感染の予防が一番の理由ですが、他にも喉に詰まる、食中毒を起こすなどを危惧して中止になっているのです。
日本の伝統的な行事ですから、手洗いをはじめとする衛生管理の徹底を十分にして続けてほしい行事ですね。
【2月】
≪節分(豆まき)≫
園によっては「豆がもったいない」ということで、玉入れの玉を使用するようです。
教育にとってどちらがいいのか、考えてしまいます。
節分遊びについては 保育士はこれだけは押さえよう!楽しめる節分の遊び! をご覧ください。
【3月】
≪ひなまつり≫
まだまだ折り紙の使い方も個人差がありますので、一人一人の作品を点検するのも大変です。
ひな祭りについては ひな祭りの遊び。保育園で盛り上げながら教えよう。ひな祭りとは? をご覧ください。
【4月】
≪入園式≫
あらたまってきちんとする園と、園児のことを考えて簡単に終わらせるところがあります。
当日のために、お遊戯室の飾りつけをするのが苦労するところです。
でも新たな園児との出会いを考えると、うきうきしてくるものです。
【5月】
≪こどもの日≫
こいのぼりをどう飾るかは園によって違いますが、園庭の端から端までロープを張って子どもたちの作ったこいを吊るすという方法もあります。
こいのぼりは自由な作り方でできますので比較的楽な方です。
≪春の遠足≫
おうちの方も一緒に行く遠足が多いようです。
目的地は動物園が多いです。
子どもたちの笑顔をいっぱい見ることができます。
【6月】
≪母の日・父の日≫
ご両親の顔を描いてプレゼントするという形が多いです。
これも個人差がありますので、輪郭はコピーしたものを使います。
黒色を基調に描く子がいるのです。
母父の日については 保育園で母の日父の日がなくなった?行われた場合の配慮方法 をご覧ください。
【7月】
≪七夕祭り≫
まだまだ文字が書けない子が多いですので、飾りを中心に作成して飾っていきます。
4歳でも「おおきくなれますように」と、上手に文字を書いている子がいるのですよ。
七夕については 【一工夫】年齢別、保育園で園児に人気の楽しめる七夕の遊び をご覧ください。
≪プール開き≫
園児たちは、小プールで「水かけ遊び」や「ワニさん歩き」などの活動をします。
プール開きでは、初めて冷たいプールに入るのですから、泣く子が結構いるので大変です。
浅い(水深30cm)ほどのプールですが、安全面を考えると2、3歳児は目が離せません。
そこで、お母さんの協力を得て一緒にプールに入ってもらうというケースもあります。
プールについては 保育士のプールの服装や化粧。日焼けをしたくない先生はコレ をご覧ください。
【10月】
≪運動会≫
夏休みを挟んで運動会の練習が始まります。
なんといってもダンスが大変です。
まだまだ 集中力の続かない子どもたちですから、なかなか覚えてくれない!でも長期で休んでいて練習ができていなかった子が運動会当日に一番前(先生の前)で一生懸命真似をしているのには感動する場面もあります。
運動会については 【年齢別】保育園で人気の運動遊び。狙いや保育士の役割 をご覧ください。
≪ハロウィンパーティー≫
かぼちゃだらけになる日です。門の前からお手洗いまでかぼちゃばかり…子どもたちにハロウィンの意味を説明するのが大変です。
ハロウィーンについては 【これは鉄板】保育園のハロウィンを盛り上げる人気の出し物 をご覧ください。
【11月】
≪作品展≫
絵や工作の大展示会です。
当日を迎えるまでの大変さはありますが、みんなで一つの大きな作品を作るというイベントなどの場合は、やっているときには本当に一人一人の個性が出で楽しいものです。
【12月】
≪クリスマス会≫
大きなツリーにいろいろなものを飾ります。
どちらかというと、いろいろなクリスマスソングを覚えていってくれるのがうれしいものです。
クリスマスについては保育の体験談 クリスマスならコレ!シアターの題材アイデアをご覧ください。
ポイント
保育所や幼稚園では、このように年中行事に力を入れているところが多いです。
ここには書きませんでしたが、毎月の行事としてお誕生日会や園によって工夫されたイベントがあります。
保育士として、年中行事は、はっきり言ってしんどいです。
痩せます。
でも、子ども達や保護者の方が楽しみにされている気持ちが伝わってきますので、終わった後の満足感は保育士でないと経験できないものという感じです。
子どもたちが、 行事を通して豊かな感性や情緒を育んでくれたらいいなあという思いになります。
園特有な行事 私の園ではこんな行事をしていました
【誕生会を一工夫】
お誕生日会を「お母さんへの感謝の日」「誕生という性教育」で子どもたちみんなが学ぶという内容になっている園もあります。
園長先生の考え方ですが「 みなさんにとっては1年に1度の大切な日。生んでくれたお母さんに「ありがとう」を言う日 ですよ。」というお話をされて、子どもさんからお母さんに「ありがとう」の文字を書いたお手紙を渡すというものです。
また、そのあとで、親子揃って実物大の赤ちゃん(重さが3kg)をだっこしたり、簡単な出産シーンのビデオを見たりします。
自分が今こうして 誕生日を迎えられたのはお母さんのおかげという意味があるのです。
普通の誕生会はお家でするでしょうが、こういう体験のできる園児は幸せだなあと思ってしまいます。
園児が喜ぶ行事はコレ!
お泊り保育というのもありましたが、最近では防犯の意味で行わないところもあるようです。
日帰りで「夏の夕涼み会」として行う場合もあります。
この夕涼み会では、先生方の仮装を楽しみにしている子が多いです。
子どもさんだけでなく、 親御さんも楽しみにしておられる のです。
いろいろなゲームをして盛り上がります。
年間行事の中でも、子どもも先生も親御さんも一緒になって楽しめるので、園児にとっては大喜びの行事です。
特に盛り上がるのは仮装と花火 です。
先生にとっては苦行(着ぐるみの中は想像以上に暑いです。ドリンクを着ぐるみの中に持ち込み可です。)ですが、子どもたちの歓声が着ぐるみの中にまで聞こえてくるので、最高です。
また、打ち上げ花火もするのですが、園児はもちろんのこと、園以外の近隣からも歓声が上がるほど盛り上がります。
ただ、これも火付け役は先生の仕事ですよ。
私の記憶にある行事体験
担任をしていなくても泣いてしまいます。園児でも泣く子も大勢いるのです。ただ、この日までの準備は言葉では言えないぐらい大変です。
でも、こんなことがありました。
卒園生を担任していた時のことです。園長先生から証書を受け取るのですが、A子ちゃんが「ありがとうございます。○○先生大好きです!」と大きな声で言ってくれたのです。
さらにそのあとに続く子が、同じ言葉を言い続けたのですよ。
涙で名前を呼ぶのが大変だったことを思い出します。
先生冥利に尽きるとは、こういうことを言うのでしょう。