保育士の悩みを解決します。
女の子の健やかな成長を願い、祝う行事であるひな祭り。
保育園でも絶対に行われる季節行事で、子ども達にしっかりと行事の意味を伝えながら一緒に楽しんで欲しい行事でもあります。
最近はひな祭り自体を知っていても、本来のひな祭りの始まりや意味を知らないという子どもが増えています。
保育園でしっかりと伝え、行事の意味まで理解し、伝統を大切に出来る子どもになってもらう為にも、盛り上げながら楽しく子ども達にひな祭りの由来を伝えていきましょう。
ひな祭りの始まりから学んでいきましょう。
保育士がしっかりと意味を分かっていないと、子どもに正しく物事を伝える事は出来ません。
ひな祭りは元々女の子だけのお祭りではありませんでした。
時代を遡り、約1000年前の平安時代中期から始まった、
無病息災を願いお祓いを行う、上巳(じょうし、じょうみ)の節句と呼ばれていたお祭りなのです。
おまじないを生業とする陰陽師という人を呼び、天地の神様へと御供え物を行い、人形に自分に降りかかる厄災を全て託し、それを川に流すのです。
しかし、それと同時に上流階級の女の子達の間ではお人形遊びが流行っており、時代と共に上巳の節句が人形遊びと合わさり、現在のひな祭りの形に落ち着いたと言われています。
そして知られていませんが、節分で鬼を家から追い出した2月4日からひな人形は飾っても良いと言われているのです。
ですから、ひな人形を長く飾りたい家庭などは3月3日までならどれだけ飾っていても構いません。
保育園でのひな祭りには絶対に用意しなければならない物があります。
子ども達に行事を更に深く理解してもらう為にも必ず用意しましょう。
緑の層には健康、白の層は女性らしく清純に育つように、桃色には魔除けの願いが込められzいます。
ちらし寿司の具一つ一つに意味があります。
ちらし寿司の具の意味
エビ | エビは長寿の象徴 |
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レンコン | レンコンは穴が開いている事から将来の見通しが出来て厄災を避けられるように。 |
豆 | 豆にはまめまめしく働く様にという願いが込められています。 |
はまぐりの貝殻は元々のつがいでなければぴったりと収まりません。
そこで、将来良縁に恵まれるようにと作られます。
…元々は桃の花びらを入れた桃花酒が飲まれていましたが、時代と共に甘酒へと変化していきました。
桃の花びらには厄除けの意味があるので、これから先厄災に苛まれるのを避ける為に飲むのです。
ひなあられの色は菱餅から来ており、意味も同じだと言われています。
また、他にも四季を表しているのではないかという説もあります。
上記①~⑤の物を用意します。
その一つ一つにきちんと意味があるのも、子ども達に伝えた方がいいと思います。
乳児はあまり長い話になると集中力が持たないので、
簡潔に分かりやすくまとめるように心がけてください。
ここでは実際にひな祭りの遊びとして保育園で盛り上がる人気の遊びを3つに絞って紹介していきます。
ひな祭りの始まりは上流階級の女の子達の人形遊びだったのは上記の説明で分かってもらえたと思います。
そこで、その始まりでもあるひな人形を自分達で作って人形遊びを体験するのは良いと思います。
男の子はなかなか人形遊びをする事はないと思うので、男の子にとっても新鮮な遊びに感じて貰えると思います。
人形遊びをする時は、お雛様とお内裏様だけではなく、五人囃子と笛太鼓も一緒に作って様々な役割を楽しめるようにするといいと思います。
自分達がひな人形になるのも非常に盛り上がる遊びです。
衣装はポリ袋を重ねたり、金色の折り紙を貼り付けた髪飾りやしゃくを持てばすぐに出来上がります。
気分を更に盛り上げる為に、椅子や机を使ってひな壇を作り、大きな赤い布をかけ、お雛様やお内裏様以外にも五人囃子など子ども達にそれぞれの役割を与えて並ばせ、ひな祭りの歌を歌うと更に感情移入できると思います。
これも子ども達に大人気の遊びの一つです。
元々桜には厄災を避けてくれるという効果があります。
その桜にあやかってひな祭りに食べられるようになったのがこの桜餅です。
桜餅は非常に簡単に出来ますから、保育士が前もって餡を用意し、子ども達にラップに包んだ米で餡を包んで丸め、柏の葉で包む作業を行うと盛り上がると思います。
子ども達は美味しい桜餅を食べられて更に大喜びすると思います。
ひな人形は様々な作り方が存在します。
その中でも特に人気が高いのが、簡単に出来る事に加えてコスパが非常に良い紙コップでの手作りひな人形です。
これは非常に簡単で、幼児であれば前もって必要パーツを線画で書いておけば自分達で切って貼り付ければ完成します。
顔も自分達で書けると思うので、個性を出す為にも書かせてみましょう。
乳児は少しだけ簡単にする為に、パーツを前もって保育士が全て切り分けておいて貼るだけの状態にしておきます。
貼り方一つでも十分に個性を発揮する事が出来るこの手作りひな人形はお勧めです。
絵を描く事で子ども達も興味を持ってくれて、説明も大人しく聞いてくれていました。
そして、ひな祭りの出し物として、各クラスで考えたひな祭り制作を発表するというのを行いました。
乳児クラスから幼児クラスまで各々被る事もないので、「こんなお雛様もあるんだ!」と子ども達は興味深そうに最後まで見ていてくれました。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。