保育士の悩み解決します。
新米保育士は、保育業務や行事ごとに追われる日々・・・保育参観日の担当になっても、まだまだわからないことばかり。
こともあります。
そんな保育参観のパート2です。
1ページ目は保育参観日のアイデアは?年齢別の活動内容やねらいなど①をご覧ください。
保育士は保育参観でどんな挨拶をすればいい?
新人の保育士さんにとっては、初めての保育参観ともなると、保育をどんな内容にするかというだけではなく、親御さんへのあいさつをどうするかも緊張の一場面です。
新人というだけで、頼りなくて大丈夫かと思われてしまうものですから、慎重に挨拶を考えなければなりません。
ありきたりな自己紹介は簡潔にすることです。
後にも述べますが、保護者が求めているのは、あなたで1年間大丈夫かということです。
※上記は例文です。
保育参観後にアンケートをとってみますと、同じ参観の内容でも、あるいは同じ挨拶をしてもその捉え方が違うことが分かります。
うちの子どもが前の子とかぶってしまい、ビデオにも収められないし、十分活動を見ることができませんでした。
これからは、気を付けてください。
園児全員でクリスマスソングを歌ったときの感想です。
私も気が付かなかったのですが、ビデオを撮っておられるお母さんの位置からは前の園児がかぶってしまっていたのでしょう。
ビデオ撮影は今では当たり前ですね。
特に音楽会やおゆうぎ会のときなどに、園児の位置などは慎重にならなければいけません。
こんなことで不信感をもたれてしまっては悔しいものです。
先生の子どもたちへの思いがよくわかるご挨拶をお聞きして安心しました。
申し訳ないのですが、ビデオ撮影でも撮らせていただき、主人ともう一度お聞きしました。
先生、とても新人の先生とは思えませんね。
しっかりとされているので安心しておまかせできるなあと、話していました。
今後ともよろしくお願いします。
こんな感想をいただいたら、家で飛び上がって喜んでしまいますね。
この親御さんとの良好な関係づくりはばっちりです。
ただ、この感想から学ぶべきところもあります。
「ビデオ撮影でも撮らせていただき・・・」ですね。
挨拶までビデオで撮っておられるのです。
このことからも、保護者は、園児の成長とともに、先生の言動にも注目しておられることがお分かりいただけるでしょう。
前述のように、保育参観ではビデオ撮影がオープンになっていますので、いつどこであなたに焦点があっているか分からないものです。
そんな中でも堂々と振舞うのがプロです。
特に歩き方は大切です。
しっかりと前を向いて早足で、それでいて周囲にも目を配っているという歩き方です。
いくら早足でも、泣いている子を見かけたらストップですね。
参観日にも、いくら参観の用意で忙しいといっても声をかけてあげなければいけません。
また、参観の時には、普段と違う掲示もしますから、外れていたり、危ないものが落ちていたりするかもしれません。
参観日には、子どもたちはいつになくハイテンションになっていますから走り回ったり、危ないことをしたりしているかもしれません。
「だめです。きちんとお部屋に入りなさい。」という指導がいります。
普段から注意するときははっきりとしっかりと園児がいうことを聞くまで見届けるという言動が必要です。
日頃から服装にも配慮しておきましょう。
園児は原色を好みますが、真っ赤や真っ青のTシャツやジャージ、ブレーカーは控えましょう。
教材として使う色紙や積み木、パスなどが原色のものが多いからです。
その原色を目立たせるためにも服装は派手でないものを着用するようにします。
参観日もあなたは目立ってはいけません。
服装や声のトーン(場に応じた声の大きさを意識)など、保護者から見られていることを忘れずないようにしましょう。
服装の詳細は保育士の服装はオシャレにしたらダメ?おしゃれジャージコーデをご覧ください。
スマホ時代です。仕方ないですね。
でも一定のルールは守っていただかないといけません。
狭い保育室の中です。
うろうろされると、園児も気になるものです。
こんなことのないように、園として啓発文書を出しておくこととともに、各保育室前に掲示しておくようにします。
「写真・ビデオ撮影はマナーを守っていただきますようお願いします。園児の保育に支障がある場合は、撮影を禁止させていただきます。」
そして、それでも守らない保護者がいたときには、まずあなたが「申し訳ございませんが、場所のご移動はご遠慮ください。」とその方の近くで注意します。
それでだめなら主任の先生、園長先生に言えばいいです。
これは、親同士のおしゃべりにも言えることです。
なかなか話す機会のない保護者同士が関係のないおしゃべりを・・・保育園ではまだましですよ。
工作などの参加型の内容でよくあることです。
園児が一生懸命作っているときに、「そんなところに貼ったらだめでしょ。こうするの。」と手を出してしまう保護者の方がおられます。
しょうがないです。
家でもきっとそうして育てておられるのでしょう。
こんなことが予想されるのなら先手必勝です。
「ここまではお母さんと一緒に作りました。ここからは園児が一人でがんばりますから、お母さん、見ていてくださいね。」というように言うと、いくら教育熱心なお母さんでも近寄ることはないでしょう。
「目の中に入れても痛くない孫」「孫という名の宝物」など、おじいさん、おばあさんにとっては、お孫さんの存在はかけがえのないものです。
高齢の方もおられるでしょう。
でも高齢化社会と言いながら、近頃のおじいさん、おばあさんはお元気ですね。園児と触れ合える場を作ってあげるのも保育士の役目です。
参観といえども、おじいさん、おばあさんは、普段のお孫さんの様子を見たいものです。
半分の時間は日常保育で、歌や遊びをする園児を見せてあげましょう。
おじいさん、おばあさんが一番望むのは「お孫さんと一緒に写真に写ること」でしょう。
お孫さんの作った作品を一緒に持って記念撮影をしてあげましょう。
(プロに来てもらってもいいですね。だめなら空いている先生も手伝って)
上述しましたが、おじいさん、おばあさんの健康や体調も関係しますので無理はいけません。
ありきたりの懇談会ははっきり言ってしらけます。
シーンとする時間が長くなって、いったい何をしゃべったらいいのかが分からなくなってしまうのです。
ちょっと見てみましょう。
?「数日前に芋ほりに行き、子どもたちは大きな芋、小さな芋に感激をしていました。また…」
?「今月の終わりに落ち葉拾いに出かけます。また、来月には…」と一方的にあなたが話します。
?については、意見交換になっていますが、どれだけ意見が出るのか予想もできず、時間がまだ20分もあるのに終了してしまうことがあるのです。
お隣の保育室では、まだ話が盛り上がっているというのに…
あなたにしかできない懇談会にするためのポイントをご紹介します。
プログラムは「ありきたりの懇談会」と全く同じです。
では、園児の様子をビデオで見せましょう。
また、できる限り園児が芋を掘るようすを詳しく話すのです。
「Aちゃんは芋を抜いているときにミミズを見つけてそちらに夢中になっていたんですよ。…」などです。
概要はいりません。
保護者が望んでいるのは「我が子の様子」と「先生がどれだけ見てくれているか」なのです。
では、去年の園児の様子をビデオで見せましょう。
「ここは、○○公園です。去年は園児45人で出かけ、お母さん方の協力で、保育士と合わせて大人の目が15人もありました。何かあったときにも対応できるよう、安全面の配慮はきちんとしています。今年もお忙しいとは思いますがお一人でも多くのお母さんのご協力をお願いいたします。」
さて、?の意見交換ですが、
事前アンケートが効果的です。
などを聞いておいて、事前にあなたなりに分析をしておくのです。
そして、「子育てについて悩んでおられることは何ですか。」などの項目も入れておくと、いろいろな話し合いの材料が生まれてきます。
「どなたか、いかがでしょうか。」では話が進みません。
「事前アンケートの中に「物を粗末にして困っています。」ということが書かれていました。家庭内でこんなことがありました、こういう工夫をしたらちょっと良くなりました、など、それぞれのご家庭でのお困りや取り組みの工夫を聞かせていただきたいのですが…
5分ほど時間を取りますのでおまとめください。」と言ってメモと鉛筆を渡します。
この方法なら出席している保護者の方にも考える余裕を持ってもらえるのです。
保護者は、我が子に関わることはどんどん聞いてきます。
アドバイスを求められたときに困らないように、日々、本を読んだり、先輩に質問をしたりして研鑽を積んでおく必要があるのです。
ご紹介しました保育参観日のアイデアをあなたなりに工夫して使っていただければと思います。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。