【転職にも役立ちます!】保育士がスキルアップする為の資格②

保育士が取得すると仕事に役立つ資格とその理由

では、保育士が取得するとスキルアップにつながる資格とは一体どのようなものがあるのでしょうか。

転職する際にも有利になるスキルも多数あります。

まずおすすめなのが、日々の保育にすぐに役立てることのできる資格です。

【転職にも役立ちます!】保育士がスキルアップする為の資格①はこちらからご覧ください。

リトミック指導者

音楽に合わせて身体を動かすリトミックを使いながら、子どもたちの感性を伸ばしたりリズム感を高めたりするプロのことを言います。

リトミック指導者とは

100年ほど前にスイスの作曲家ダルクローズにより考案されたのがリトミックです。

小林宗作がダルクローズ音楽学校でリトミックを学び、そのころから教育、音楽界に広まりました。

それを取り入れたともえ学園(窓ぎわのトットちゃんで有名)を作られたことはよく知られています。

流れる音楽への瞬時の反応により、リズム感や集中力、反射力を養う指導を行います。

役立つ理由

近年多くの園でリトミックに力を入れています。

特にリトミックを熱心に取り入れている保育を行っている園の場合、リトミック指導者の資格を持っている保育士が園内に1人でもいれば大変重宝されます。

リトミックについての知識や経験を保持し、リトミック指導者の資格を所持していれば、より安全に楽しみながら身体能力だけではなく子どもたちの音感や感性のトレーニングをすることにも役立てることができます。

ただピアノに合わせてリズム遊びをするのであれば実習生でもできます。

しかし、リトミックについての専門的な知識や経験があれば、子どもたちにとってより実りある活動にすることができます。

リトミック指導者になるためには

リトミック指導員資格取得のためには、音楽学校などの養成学校で学び、資格認定をしている学校のカリキュラムを修了します。

2年制の「リトミック本科」を修了すれば「幼児リトミック指導員」の資格を取得できます。

引用元:板橋区

絵本専門士

絵本専門士とは

園児の発達に合った絵本選び、また絵本の読み聞かせの仕方などについて、どのような方法で絵本を通して園児の発達を促すのかなどについて学び、実際に保育園などで指導にあたることができます。

役立つ理由

絵本は、毎日の保育の中で幾度となく登場する保育士と子どもにとって必要不可欠のアイテムです。

そのため、この絵本について熟知し知識を備えていることは、日々の保育の中で大きく役立ち子どもたちにより合った絵本をその時々に合わせて選定することができるようになります。

また、今目の前にいる子どもたちに絵本の力を借りながら伝えたいことがある際、読み聞かせのコツやポイントなどを知っておけばより思いを込めながら読み聞かせを行うことができます。

絵本専門士になるためには

絵本専門士は、独立行政法人国立青少年教育振興機構が認定している資格です。

絵本専門士委員会が作成したカリキュラムに沿って講座を受講、修了する必要があります。

幼児食マイスター

乳幼児期は生活習慣の中でも「食」に関しては、たいへん気を遣います。

幼児食マイスターは、子どもの成長に合わせた献立作りができる能力が求められる資格です。

幼児食マイスターとは

日本安全食料料理協会という団体が認定している幼児食マイスターです。

乳幼児食への理解を(乳幼児の成長に合わせた食材選びや調理方法などを説明する能力を身に付けた人のことをいいます。

役立つ理由

乳幼児の体作りを理解し、脳や神経細胞にまで影響する食事、骨や筋肉の成長を促す食事について学びますので、保育士にとっては「食育」という点でのスキルアップになります。

食に関しての保護者の悩みなどに答えることもできるようになります。心配なアレルギーの対策についても学びますので非常に役に立つ資格です。

幼児食マイスターになるためには

通信教育で学ぶのが早いでしょう。

通信教育の中にはインターネット(在宅)で受験申し込みや受験まで行うことができます。

働く保育士さんにとってはたいへん有難いものになっています。

次に、子どもたちへの対応はもちろんのこと保護者対応や地域の方々への支援・同僚への対応などに役立つ資格もあります。

育児セラピスト

保護者の子どもたちへの育児サポートを、「子育ての専門家」として教えることができる資格です。

育児セラピストとは

発達心理学に基づく育児知識を伝えることのできる知識を学びます。

園児の保護者は多くの悩みを抱えています。

「我が子が年齢相応に発達しているのだろうか」というのが最大の悩みでしょう。

そんな保護者の方の心を癒やすことのできる資格といえます。

役立つ理由

保育士という仕事はあくまでも「保育の専門家」であって「子育ての専門家」ではありません。

そのため、子育て経験のない保育士にとっては、子育てを実際に行っている保護者の気持ちや思いを十分に理解することが難しい場合もあります。

しかし、育児セラピストの資格を持っていれば子育てに関する知識を学ぶことができるので、保護者の抱える子育ての悩みなどに親身になって対応することができます。

保育士にとって保護者対応は子どもへの対応と同じくらい大切なことです。

そのため、育児セラピストの資格は日々の保護者対応の中で大変役立ちます。

育児セラピストになるためには

一般社団法人日本アタッチメント育児協会という団体が認定している育児セラピストです。

前期課程(6時間)と後期課程(12時間)で3日間(計18時間)のカリキュラムを学習し、育児セラピスト資格を取得することになります。

臨床心理士

臨床心理士は、簡単に言えば心理学のエキスパートです。

子どもはもちろん人の心に宿っている様々な思いを汲み取り、一人ひとりに合った対応をその状況に応じながら行うことのできる人のことを指します。

臨床心理士とは

心の専門家といわれる臨床心理士です。

この資格を取得されている方は、企業や学校、病院などで活躍されています。

保育園では、臨床心理士の資格を持った人が、園児や保護者との関わりの中で、臨床心理学の知識やスキルを用いて、心の問題にアプローチしていきます。

役立つ理由

現在、多くの方が心に悩みを抱えながら生きています。

次々に移り変わっていく環境の中で、多くの子どもたちはもちろんのこと保護者の方も地域の方も生きています。

その中で、保育士は心に闇を抱えていたり困っていたりする人への対応を一人ひとりに合わせたタイミングと方法で行うことが必要です。

臨床心理士の資格を持っていれば、相手が今どのように感じているのか、どのようなサポートを必要としているのかなどがよくわかるようになってきます。

これまでどのように対応をすれば良いのか分からなかった保護者が実は大きな悩みを抱えていたということが分かるようになったり、助けを必要としているということが分かるようになったりするようになります。

臨床心理士になるためには

公益財団法人「日本臨床心理士資格認定協会」の資格審査に合格する必要があります。

キャリアパスに役立つ学び

園にもよりますが保育士として働く中でキャリアアップを目指すとすれば、

  • 乳児リーダー
  • 幼児リーダー
  • 主任
  • 副園長
  • 園長

などになることです。

このような職種にキャリアアップするために、キャリアパスにおすすめの学びは、一人ひとりへの細やかな配慮や対応ができる「サポート力」と同僚などを上手にまとめることのできる「マネジメント力」を身につけることが必要です。

サポート力やマネジメント力を身につけることによって、子どもたちや保護者などだけではなく、共に働く同僚との信頼関係もどんどん深まっていきます。

保育士として働いていく中では、どうしても組織が小規模のため「一人ひとりのことを配慮した上で細やかな対応をすることのできるサポート力」と「一人ひとりの特性を把握した上でまとめることのできるマネージメント力」を学ぶことをおすすめします。

キャリアアップについては保育士からキャリアアップ 主任保育士、園長になるには?をご覧ください。

転職に役立つ資格

もし保育士資格を持ちながらいずれ転職をしたいと思う場合には、ある程度の他の資格を所持しておくことをおすすめします。

保育士資格以外の資格を所持していることで、転職の幅がぐんと広がり様々な場で資格を活かしながら働くことができるようになります。

転職の詳細は保育士の転職は求人プロをご覧ください。

幼稚園教諭免許状

保育所で働くためには保育士資格が必要ですが、幼稚園で働くためには幼稚園教諭一種免許状もしくは幼稚園教諭二種免許状が必要です。

幼稚園教諭免許状とは

幼稚園教諭免許状は、各都道府県が認定する資格です。

以下にも述べますが、保育園が認定子ども園になってきていますので、そこで働くためには幼稚園教諭免許状が必要になります。

役立つ理由

平成27年度より、全国的に多くの幼稚園・保育園が認定こども園化しています。

認定こども園で働くためには保育士資格だけではなく幼稚園教諭の免許状も必要な場合が大半です。

今後認定こども園は増え続ける見込みのため、保育業界で今後も働く意思があるのであれば幼稚園教諭の免許は持っていて損は決してありません。

幼稚園教諭の資格を所持していることで、保育士資格だけでは賄うことのできない分野についてもたくさん学ぶことができるようになります。

生活面の援助だけではなく、言葉などの教育面などについての知識も身につけることができるようになります。

幼稚園教諭になるためには

幼稚園教諭免許が取得できる大学で幼稚園教諭養成課程を受講し、修了することで取得できます。

4年制大学を卒業すると、幼稚園教諭1種免許状が取得できます。(2種は短期大学などで取得可能です。)

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社会福祉士

ソーシャルワーカーの国家資格のことを指します。

悩みや課題を抱えている人の相談に応じ、専門知識に基づいた援助を行うことのできる資格です。

社会福祉士とは

社会福祉士は、昭和62年に社会福祉士・介護福祉士法で位置づけられています。

社会福祉業務に就く方の国家資格です。

役立つ理由

社会福祉士の資格は、取得が安易ではなく取得にはある程度の努力が必要です。

しかし、社会福祉士の資格を所持していれば保育所や幼稚園などの保育業界で役立つというだけではなく、児童養護施設や児童相談所、福祉事務所などでも働くことができます。

中には大きな課題を抱えている人への対応で悩むときもありますが、一人ひとりに合わせた対応を社会資源などを上手に活用させながら援助する社会福祉士の仕事は、大変やりがいのある仕事です。

社会福祉士になるためには

社会福祉士になるためには、社会福祉士国家試験に合格する必要があります。(厚生大臣指定)

また、受験資格は法律で定められています。

資格取得以外でスキルアップ出来る方法

他の園に転職をして保育士をこれからも続けていきたいという方は、現在よりも更にスキルアップをして転職を成功させたいと強く思うはずです。

様々な資格を取得することはもちろん大切ですが資格を取得するだけでなく、誰にでもできる方法で更にスキルアップをすることができます。

どれもそれほど難しいことではないので、できることから一つずつ確実にこなし、自分の力として身につけて行くことをおすすめします。

そうすることで、今よりも更にスキルアップした保育士になることができ自信を持って他園に転職することができるようになるでしょう。

健康管理

保育士として働く上で、「健康」というのは必ず必要です。

子どもたちは年中いつでも元気なため、保育士の仕事は体力勝負といっても過言ではないくらい体力のいる仕事です。

子どもたちと過ごしている中で、時には様々な病原菌をもらう場合もあります。

感染症が園内で流行する度に保育士が感染していては、仕事になりません。

健康管理ができているということは、周りからも信頼されやすく仕事もスムーズに捗ることができるようになります。

私自身保育士として働いていた中で、体調を崩して欠勤したことはなく、感染症にかかるといったことは一度もありませんでした。

しかし、中にはすぐに体調を崩す同僚もおり、どうしてもその同僚には周りも仕事を頼みにくかったり、思うように行事準備を進めることができず困るということがあったりしました。

そのため、今後他の園への転職を視野に入れているのであれば、まずは健康な身体作りに取り組むことをおすすめします。

バランスのとれた食事はもちろんのこと、十分な休息や睡眠の確保、適度な運動を心がけましょう。

また、上手に自分なりのストレス発散法を見つけ、ストレスを蓄積しないようにすることをおすすめします。

ピアノの練習

多くの園で、ピアノを弾く場面は多いものです。

保育の中においてピアノは必要なため、ピアノを弾くことが得意であればあるだけ確実に採用率はアップします。

ピアノについての詳細は保育士でピアノ苦手は無理? ピアノを弾かない職場を探そう!をご覧ください。

もちろんピアノが苦手だという人もたくさんいます。

苦手でも大丈夫です。

保育士はあくまでも子どもへの保育の中でピアノを活用するだけなので、ピアニストのように難しい楽譜を上手に弾けなくても良いのです。

ただ、子どもの活動が止まらないように、子どもの歌が歌いやすいように練習をしておきましょう。

今後転職を考えているのであれば、季節に合った歌、リズム遊びに使うことができそうな曲を数曲選んで練習をしておきましょう。

ピアノは練習すればするほど確実に自分の力へとなります。

実習生のように楽譜に集中して子どもの姿が見えなくならないように、あくまでも子どもの姿を最優先にしながら保育を進めることができる保育士になるべきです。

子どもの姿をイメージしながら、日々少しずつでも練習しよう。

文字の書き方

保育士の仕事は、毎日のお帳面はもちろんのことクラス便りや園便りなどで文字を書くことがたくさんあります。

同僚しか読む機会はありませんが、日誌や月案などを含めると実に多くの文章を書かなければなりません。

文字はどうしてもその人の性格やその時の気持ちを表します。

そのため、心が乱れていたりすると乱雑な文字になり、読み手も不快に感じてしまう場合があります。

文字を書く機会がたくさんある保育士だからこそ、できるだけ丁寧で誰にでも読みやすい文字を書くことができるようになっておく必要があります。

私自身文字に自信がなく保育士として働き始めた頃、毎日文字を書くことが億劫でした。

せっかく心を込めて書いた子どもたちの姿が保護者に上手く伝わっていないのではないかと心配になることもありました。

しかし、その後ドリルなどを使ってひらがなから少しずつ自分の文字を矯正し、お帳面などを書く際毎回丁寧に書くように習慣付けしたところ、文字を書くことが好きになり自信へとなっていきました。

文字は一生ものです。

ぜひ今後の自分の人生のためにも、自分なりのきれいで丁寧な文字を書くことができるようになってください。

※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。

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