20代後半の保育士は売り手市場なのか?
買い手市場なのか?
保育士人生で考えた場合、20代後半で考えておいたほうがよいことなど、具体的にお伝え致します。
是非、あなたの保育人生に役立ててください。
20代後半保育士の転職は何らかの事情で退職となり、再度保育士を目指される方が多いでしょう。
保育士は続けたいが、自身の条件に合うところを求めているのが売り手市場の立場です。
それに対して、買い手の方は、20代後半といえば保育士不足の中で1番といってもよいほど欲しい人材なのです。
この保育現場における人材不足の現状をみますと、保育士資格を有するハローワーク求職者のうち約半数が、保育士としての就業を希望していないという現状があります。
保育士資格を取得しながら保育士を望まない、一度退職してももう保育士は嫌だという方が多いのが現状です。
こういった要因が保育士、特に20代が売り手市場の理由です。
その原因は、次のような3つのことがあげられます。
参考元:保育分野における人材不足の現状①
一度でも小さい子どもと接する経験をしていませんと、慎重にならざるを得ないのです。
また、保育士の転職の場合、責任という上で何らかの出来事があったとも考えられます。
防犯上、また防災上園児を守るという重要な役割もあります。
保育士を続けていますと、その激務の勤務からいつの間にか疲れがたまり、体や心に変調をきたすこともあります。
もちろん保育園によって事情はちがいますが、就業時間が長すぎる、休日も保育の仕事で忙しいなどの原因で転職をしようとする方にとっては、大きな原因となります。
自分の時間が持てないという理由で退職される方も多いのです。
その分、それだけの見返りである給料であればよいですが待遇改善はされてはきているものの、まだまだ十分とは言えません。
20代の退職事由としては、給与面で安定した収入の職に就きつきたいという意見が多いです。
中には「資格を持つ専門職としては安く、コンビニやスーパーのバイトよりも時給が安い」という自治体もあるようです。
参考元:潜在保育士ガイドブック
そのことで勤続5年未満の半数という短い勤続年数や潜在保育士を生み出す要因にもなっているともいえます。
また、そういった理由から保育士不足が表面化し保育士の有効求人倍率は、平成26年1月で
全国平均が1.74倍となっています。
参考元:保育分野における人材不足の現状①
上記のような理由から即戦力の保育士求人をしている保育園は、20代後半で、一度でも保育園に働いた経験があるのなら明日からでも来てほしいという思いでしょう。
売り手にとってはチャンスですね。
年収に関しては保育士は転職して年収は上がるの?上がる傾向にある施設を知ろうをご覧ください。
20代後半保育士だから誰でも有利かといえばそうとはいえません。
次のような資料があります。
家庭との両立が難しい | 25.6% |
---|---|
近い将来結婚や出産をする | 18.6% |
自身の健康や体力 | 17.8% |
人間関係 | 26.5% |
---|---|
雇用条件に不満 | 16.9% |
参考元:潜在保育士ガイドブック
「家庭との両立が難しい」という理由で退職した人が転職して保育園が変わったとしても、園側は、
という危惧を持ってしまいます。
園側は、人間関係に耐えられないで辞めてしまった人が、転職によって保育園が変わったとしても同じ事が起こるのではないかという不安を抱くのです。
園側は「20代であってもそういう人はいらない」のです。
反対に「結婚、出産による離職」の場合には、出産から我が子の成長(発達段階)を見ることになります。
叱ったり褒めたりというタイミングも学んでいきます。
それが経験という強みとしての転職になるので、園側にとったら「この園で働いてもらいたい」という思いになるのです。
子育てについてはぶっちゃけ保育士と子育て両立出来る?出来る出来ない人の違いをご覧ください。
転職の流れについては、「初めてだから不安」な人でも保育士転職の流れがまるわかりをご覧ください。
前半では
を公的な資料を基にお伝えしてきました。
買い手市場ではあるが、辞め方によっては不採用になる場合もあることは覚えておきましょう。
20代後半の保育士の転職では、20代という年齢の強みを持っていることを忘れてはいけません。
20代は、体力的にも大いに活躍できる年齢です。
また、社会で揉まれていない分、まだまだ新鮮という年齢でもあります。
買い手側にしてみれば、結婚や出産があったとしても、20代であるあなたは「これからこの園で中心」になって働いてもらえる人材なのです。
ただ、現在のあなたの体調や保育への意欲、あなたのこれからの出産計画をしっかりと持って、園側に話しておくことは必要です。
結婚、出産による退職があった場合、保育園側は、一時的にでも保育業務から離れていたブランクによる不安や二人目三人目の出産もあるのではないかという危惧が生まれるものです。
結婚や出産で長く働けないのではないか、すぐに辞められるのではないか、また、働き始めても無理がきかないのではないかという不安です。
独身の場合にも結婚、出産ということが待ち受けているのではないかという不安が発生するでしょう。
このようなことから、面接で聞かれることで一番に考えられることは、
です。
園側は、もちろん新卒者であっても今述べたような不安を持って採用します。
しかし、20代前半の新卒者の場合には、5年はやってくれるだろう、という年数の見通しを持って採用するものです。
結果、
というのが園の考え方です。
上記をふまえ、20代後半保育士が転職する際の面接で、将来設計について聞かれたときには、どう答えるのがいいのでしょうか。
結婚退職され、お子さんをお持ちですが、今後の出産計画について聞かせてもらえますか。
二人目三人目を、という年齢ですね。
保育園側は、20代後半の保育士の転職の出産計画ということが、非常に気になるのです。
勤続年数が読めないのでは、採用できないのは当然ですね。
ですから、20代後半の保育士の転職は、「産まない覚悟」を園側にしっかりと伝えることが重要です。
前の仕事を辞めて、ここを選ばれたのはどうしてですか。
また、前職の経験がどう活かされると思われますか。
20代という強みを生かした保育士の転職ですから、環境の変化を望むのもありでしょう。
小規模から大規模、反対もあるでしょうが、自己を高めるという意味で、園側に理解してもらえることでしょう。
今まで保育士として働いてきた経験は大きいです。
新しい職場でどう生かすかを大いにアピールしましょう。
20代後半の保育士の転職で志望動機をどう答え、どうアピールするのがいいのでしょうか。
面接で必ず聞かれる志望動機ですね。
一般的に保育士の志望動機では、
などを述べますが、
20代後半の保育士の転職だからこその志望動機を述べたいものです。
保育士の志望動機は、まず「子どもが好き」なことです。
転職においては、子どもとふれあい理解した経験というものは、大きな強みとなり、これからの保育士としての自分をアピールできるものになります。
保育園側に取ってみますと、20代後半保育士の転職者は、少し中途半端に見られる場合が多いです。
上述しましたが、結婚されるのではないか、出産されるのではないかという思いがあります。
そんな不安に答えながら、志望動機としては、子育て経験で得た子ども理解の部分を大いにアピールすべきです。
子どもさんを預かるという責任の大きさの実感も付け加えるといいでしょう。
面接時には、新卒者に負けないフレッシュさとともに、落ち着いた社会人ということを全面に出すこと、ビジネスマナーというものもアピールのうちの一つです。
また、園側は、「転職者は即戦力」という思いを持っています。
経験を述べる中にも、その経験をどう活かそうと考えているかを伝えることが重要です。
決断する生き方は次の3点です。
一般的な社会人では、20代後半にもなるとグループリーダーを任されたり、プロジェクトの
中心として働いたりする年齢です。
ですが、女性の場合には、結婚、出産となりますとそういうわけにはいきません。
一度退職して転職する場合、会社でもなかなか受け入れられない場合もあるようです。
保育士の世界をみますと、20代後半は結婚や出産によって退職する人が多くいます。
結婚せずに働いている方ももちろんいますが、分岐点となっていることは確かです。
30代半ばになってから復職するという方が、多いことも分かります。
20代後半に転職をするという分岐点を選択した場合は、条件が整えば有利といえます。
結婚しても保育士の仕事を続ける決意をされたなら、その意思は、面接などでもはっきりと伝えることです。
これから、結婚退職も考えている場合は伝えない方がいいでしょう。
出産は、予定出産が最適ですが「欲しいけれども予定はない」と答えておかなければいけません。
いかがでしょうか。
あなた自身が保育というものにどれだけ魅せられているかどうかでも大きく違ってくるでしょう。
また、既婚、未婚、子どもさんがいるかどうか、ご主人の理解など、さまざまな要因によっても左右されることでしょう。
そこには、保育士の転職というよりは、自分自身が、今後の人生をどう歩むのかを決める瞬間でもあります。
じっくり考えた上で、転職活動に臨んでください。
妊娠については保育士が妊娠。報告のタイミング。これを機に産休する辞める?をご覧ください。
後半では
具体的なことをお伝えしてきました。
立場や年齢が同じであれば考える、悩むこともさほど変わりません。
是非、あなたの保育人生に役立ててください。
20代の今だから経験を活かした転職をしたい方は保育士求人転職プロをご覧ください。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。