私がオススメするのは、アイ企画出版の『カレーライス号』というパネルシアターです。
ご存知の方も多いのではないでしょうか?
これこそまさにパネルシアターの醍醐味と言える、仕掛けが沢山のパネルシアターで、子ども達は毎回食い入る様に見てくれていました。
明確な仕掛けやお話し、手遊びも一緒に披露する事で、低学年の子どもから高学年の子どもまで幅広く楽しんでくれる内容になっています。
発表シーンとしては、ジャガイモ掘りやにんじん掘りなど、収穫体験と関連させて披露する事が多かったです。
まず、内容が分かりやすいという点が大変魅力的でした。
そして食べ物が主体のお話しという点も気に入りました。
子どもにとって”食べ物”は大変身近なテーマであり、中でもカレーライスは家庭的で身近な食べ物である為、ウケる事間違いなしと確信しました。
また、食べ物がテーマであるという事から、具材を調理する過程で登場する野菜の説明を入れたり、どう調理するかを詳しく伝える事で食育にも繋げる事が出来るとも思ったのです。
そして、シンプルな内容である事も選んだ理由の1つになります。
内容がシンプルであればアレンジが出来、話の展開が広がるので、飽きずに楽しめる事が期待できるのです。
実際、話の流れの中にカレーライスの手遊びを入れたり、既存のセットに含まれていない野菜もオリジナルで登場させたり、
バリエーションも増えて飽きる事なく繰り返し使う事が出来ました。
先にも述べた様に、私は収穫体験の際に使用する事が多かったです。
収穫体験後に、みんなで採った”じゃがいも”どうやって食べようか?”じゃがいも”を使った料理はどんな物があるか?など子ども達に投げかけます。
すると子ども達は次々に回答してくれて、その中から”カレーライス”というキーワードを拾います。
そこで、パネルシアターを出し、”ではみんなの採ったじゃがいもで美味しいカレーライスを作ろう”と誘うのです。
出来上がったカレーライスを最後にみんなで食べ”一生懸命採った野菜だから美味しいかったね””みんなもお家に持って帰って美味しいお料理にしてもらってね”などと締めます。
出来れば、次に繋がる様な言葉がけをしてあげると良いでしょう。
中には、お家でお手伝いをしてカレーを作ったと報告してくれる子や、自分の家のカレーにはこんな物が入ってるなど教えてくれたり、
お手伝いや会話のきっかけにもなり楽しいです。
まずは、色付けです。
遠くからでもハッキリ分かる様に、鮮やかな色付けをするように工夫しました。
1から作るのが苦手な方は、既に完成形で売っている物やカラープリントなどを上手に活用するのが良いと思います。
次に、話の中で1番盛り上がる場所、見せ場をしっかり理解する事です。
メリハリのあるストーリー展開が出来、話しを理解しやすくする為にも、見せ場やポイントを押さえる事が大切になります。
最後に、飽きない様にアレンジを加えるようにしていきました。
オリジナリティのある物の方が身近に感じられるので、野菜をクラスで育てている物に変えたり、カレールーのパッケージをクラス名にしてみたりと工夫したりもしました。
仕掛けが多いので、仕掛けの度に”ワァーッ”と歓声を上げて喜んでくれていました。
最大の見せ場は、煮込んだ野菜達がカレーに変身する所。
鍋の蓋を開けると、さっきまで野菜が入っていたはずなのに、茶色いカレーに変身している、、、なんで!?不思議!?と大興奮。
それ以外にも、ガスに火を点けるところや、カレールーを箱から取り出す所など、細かい所もよく気が付いていたようです。
逆に、その細かさが子ども達には”発見できた”という喜びになっていたと感じました。
また、このパネルシアターの魅力でもある、歌に合わせて話しを展開する所や、手遊びを入れた所はとても盛り上がりました。
”カレーを煮込む間に手遊びをして待ってよう!”と言葉がけをしたり”美味しくなるようにみんなで手遊びをしましょう”など言葉がけをすると喜んで手遊びをしてくれていました。
淡々と話を進めて行くよりは、歌を入れたり手遊びを入れると、受身ではなく主体的にもパネルシアターに参加出来る様になるので、子ども達も”待ってました”とばかりに声を張り上げてくれていましたね。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。