保育園での新聞遊びは、教材費殆どかからずに、工夫次第では、長い時間遊べるので保育士の間でも人気の設定保育になっています。
今回はそんな新聞遊びの年齢別の遊び方を紹介していきます。
保育士さんが保育園での遊びに悩んでいたら、参考にしてみてください。
同時に、どんな導入をすれば子ども達が喜ぶかを紹介していきます。
年齢別に発達の状況に応じた使い方、必要に応じて他の物との組み合わせが必要となります。
0歳児は月齢によって大きく遊び方が変わります。
細く短冊状に割いた物をひらひらさせると子ども達は興味津々で触ろうとしてくるので、その
触ろうとする気持ち、興味を持つ気持ちを持つ事を狙います。
まだ座位が取れない月齢の場合、新聞を破る音やくしゃっと丸める音を聞かせ、
変形を目の前で見せるだけでも子どもは喜んでくれます。
導入としては、新聞紙の音を鳴らし、子どもに「なんだろうね?」と尋ねながら登場させると更に興味を引く事が出来ます。
0歳児の遊びについてはこれは手応えあり!【体験談】保育の0歳児遊びの種類をご覧ください。
ティッシュがあれば全部出したくなるし、絵本だって読むよりも破る方が楽しい月齢です。
物に対し興味を持ち、自ら手を加える事で物の感触、
音を知る事を狙いにして新聞紙を破る新聞破りが1歳児には喜ばれます。
また、その破いた紙をビニールプールに入れて、新聞プールを作ると新聞の感触を体全体で感じるので感性を育てる事にも繋がります。
導入として使うのは、「じゃあじゃあびりびり」という絵本を1冊読んで始めます。
1歳児の遊びを詳細に知りたい人は
これは手応えあり!【体験談】保育の1歳児遊びの種類をご覧ください。
2歳児になると、今度は段々と作品を作る事に繋げていく必要があります。
破る事も楽しいので子どもは喜びますが、破った後にその紙を見て連想しそれを遊びに取り入れる…つまり、想像力を鍛えるのをねらい
保育教材として使います。
簡単な物であれば新聞のひらひらで紙吹雪の真似をしたり、ご飯に見立てておままごとに使ったりもします。
2歳になると導入で新聞紙を目の前で出して、変化させるお手本を見せて、「何を作ろうか?」と子ども達の想像力を掻き立てる事が必要となります。
2歳児の遊びを詳細に知りたい人はこれは手応えあり!【体験談】保育の2歳児遊びの種類
をご覧ください。
今度は保育士がテーマを決めて、子ども達に新聞紙で出来る事の幅を教える番です。
新聞を重ねて丸め、その丸めた筒で家を作り新聞紙の頑丈さを教えるなどの家作り遊びは人気があります。
新聞紙を丸めてそれを更に別の新聞紙で包み、雪の降らない地域でも雪だるま作りも楽しめます。
他にも、雪だるまを作った後に新聞を雪玉に見立てて新聞の雪合戦を行うと盛り上がると思います。
ねらいとしては、子ども達の新聞紙への興味を誘い、物事には様々な使い方があるのだと視野を広げる事
が考えられます。
導入としては絵本又は実際に保育士が先に作っておいた作品を見せて子ども達の興味を引く程度で十分だと思います。
3歳児の遊びを詳細に知りたい人はこれは手応えあり!【体験談】保育の3歳児遊びの種類
をご覧ください。
4歳児になると新聞紙の弱点をいかに工夫して克服するかなど、発想を鍛えるねらい
を持って新聞風船運びが人気です。
新聞紙は破れやすい特性を持っています。
そこで、新聞の両端を二人~四人で持ち、風船を運んでリレーをするこの遊びは、一人が焦ったり気を抜くとすぐに新聞紙は破れてしまうので、
チームワークや協調性を学ぶ機会にも繋がります。
ルール遊びにも慣れ、力の加減も学べてくる4歳児にオススメです。
4歳の導入では、絵本を使ったり、新聞が一体どんな物なのか詳細に知ってもらう
為にも、「新聞にはこんな事が載っているんだよ」と内容にも少し触れると良いと思います。
4歳児の遊びを詳細に知りたい人はこれは手応えあり!【体験談】保育の4歳児遊びの種類
をご覧ください。
5歳児は小学校に進級する為に協調性が更に必要となります。
そこで、皆で新聞紙を丸めたり筒状にしたりと、自分達が今まで使ってきた新聞紙の遊び方・使い方で大きな卒業制作を一つ課業で作りあげると面白いと思います。
恐竜、象、熊など大きな動物を連想させて皆で話し合う所から始めましょう。
5歳であれば新聞紙に何が書いてあるかに触れて、新聞を読んだ事がある子どもを尋ね、これからは読もうねと
新聞を読む習慣を身に付ける声掛けも添えたい所です。
5歳児の遊びを詳細に知りたい人はこれは手応えあり!【体験談】保育の5歳児遊びの種類
をご覧ください。
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新聞紙の耐久性は軽い実験のような感じになり、子ども達にも大人気です。
新聞紙を2~3枚重ねて3度折り曲げてそこに水を入れて何度折れば水が漏れなくなるかなども子ども達ははらはらしながら見てくれますし、新聞紙の意外な耐久性に驚いてくれます。
子どもは親に褒められたいものです。
そこで新聞紙を使って子ども達の成長を親に伝え、褒められるきっかけを作りましょう。
3歳~5歳に適している制作で、ゴミ箱づくりがあります。
新聞紙で制作したゴミ箱であればすぐに捨てられますし、作り方を知っていると便利です。
驚いた事に、新聞紙は粘土にもなるのです。
作り方も簡単ですが、こす作業は子どもでは零してしまう可能性があるので、子ども達の目の前で作り新聞紙の変化を子どもに見てもらうだけに留めておいた方がいいかもしれません。
非常に簡単で低コストで出来ますし、普通の粘土にはない柔らかな感触が子ども達にも喜ばれる
事間違いなしです。
3歳~5歳の幼児クラス向けのストレス発散方法もあります。
新聞紙の両端を2人で持ち、その真ん中をパンチして新聞紙を破るのです。
こうする事でかなりのストレスが発散できるので、
外遊びが出来ない梅雨時期なんかにオススメです。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。