現在保育園で流行っている設定保育をご存知ですか?
そう、寒天遊びです!
寒天は食べる以外にも遊びに使う事も出来るので非常に使い勝手が良く、保育士にも重宝されています。
しかしあまり知らない方はこんな風に感じていませんか?
- 「寒天遊びをもっと詳しく知りたい」
- 「展開はどうすれば良いの?」
今回は、楽しい寒天遊びの方法や、子ども達にどんな狙いを持ってもらい、どんな保育展開方法を取れば良いのかも一緒に紹介していきます。
ひなまつりやこいのぼりの出し物については記事終わりから
保育園で人気の寒天遊びとは
保育園で行う寒天遊びとは、寒天の中に食紅を混ぜて、それを潰したりして感触を楽しみ、年齢を重ねるごとに型抜き遊びをしたりする遊びの事です。
冷たさから夏の室内遊びに非常に人気ですが、冬でも暖房の効いた部屋であれば、ひんやりと冷たい寒天が新鮮に感じると思います。
引用元:せいか保育園
寒天遊びのメリット
寒天遊びのメリットとして挙げられるのは、
- 危険回避能力が高まる
- 物の感触を知る事が出来る
- 砂遊びが苦手な子は砂遊びへと繋げる事が出来る
- 簡単に用意出来るから家庭でも行いやすい
以上です。
寒天の感触を知る事で、物の感触を知り、物の感触は「こういった物だろう」という予測を立てる事が出来ます。
それが段々と、「これは触るとこういう感触だから危ない」と考えるようになり危機管理能力向上に繋がっていくのです。
また、砂遊びが苦手な子どもは、ほとんどの場合感触を苦手としている場合が多く、まずは寒天などの変わった物の感触に触れ少しずつ異物に触れる恐怖心をなくしていく事が大切です。
ねらい、展開方法や導入
この項では保育園で行う寒天遊びの年齢ごとのねらいや展開について紹介していきます。
0、1、2歳児(乳児クラス)…
物の感触を知る事、寒天でも遊べる事、砂遊びを始めとして外の植物や昆虫が苦手な子どもに段々と様々な物の感触を覚えて恐怖心をなくしてもらうのが狙いになります。
導入としては寒天について少し触れる必要があります。
寒天に関連する導入を行い子ども達の気を引きましょう。
寒天の絵本なのですが、食べる事を前提とした絵本は無数にありますが、寒天で遊ぶ物はありません。
食べ物の絵本を読んでしまうと子ども達は食べる方に気を取られてしまいますので、あまりオススメはしません。
保育士が前もって色とりどりの寒天を作っておき、紙に押し付けて模様を作ったりと遊んでみせるとイメージも湧きやすいと思います。
3、4、5歳児(幼児クラス)…
幼児クラスの場合は、寒天を使って自分の描きたい物を表現する表現力を鍛える事がねらいになります。
また、導入に関しても
- 寒天が何からできているのか
- どんな形状をしているのか
をしっかりと知って欲しいので、寒天の出来る過程を絵など分かりやすい図にして子ども達に伝えるとより寒天に興味を持ってもらえると思います。
寒天遊びの遊び方
具体的に寒天でどんな遊びが出来るのかを紹介していきます。
使い方次第で様々な遊びがあるのが寒天遊びの良い所です。
①お絵かき
食紅で色を付けた寒天を画用紙に押し付ければ色が滲んで絵が描けます。
乳児は様々な色を画用紙に押しつぶして楽しむのも良いと思います。
幼児になったら、その色で何が出来るのかを保育士が提案し想像力を手助けするのも必要です。
例えば、赤と緑を交互に押し付けて、「すいかみたいだね。」などです。
引用元:新小川町保育園
②型抜き遊び
寒天をバットから出した状態で、子ども達に型抜きさせるのも良いと思います。
型抜きした物で新しく組み合わせて作品を作ろうという発想に繋がります。
また、型抜きした寒天を半分に切ったペットボトルに入れて凍らせ、
氷の作品に再利用するのもオススメです。
片づけ方なのですが、寒天は排水溝に詰まってしまうので、流れそうだからと水道に流してはいけません。
きちんとゴミ袋に入れて生ごみとして処分するようにしましょう。
引用元:とものわ親子教室
材料、作り方
寒天づくりに使用する材料や作り方を紹介していきます。
誤って口に入れてしまっても大丈夫なように、材料は以下の物を使用します。
【材料】
- 粉末寒天(※幼児クラスでは固形のタイプを見せるのも良いと思います)
- 食紅(※なるべく多くの色を取りそろえましょう)
- 水
【材料(器具)】
- バット
- お玉
- 鍋
【作り方】
- バット一つに対して、小さじ1~2杯の食紅を入れます。濃くしたい場合は量を調整してください。
- 粉末寒天は大体1袋につき500mlの水を加えます。そして鍋に入れて、火にかけてかき混ぜながら溶かしていきます。
- 1~2分するとすぐに沸騰するので、沸騰したらすぐに食紅をセットしているバットの中に流し入れて常温で置いておきます。
- 固まったら完成です。冷えたのを確認してから子ども達と遊んでください。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。