【体験談インタビュー!!保育士が転職へと踏み切るまでのぶっちゃけ話
Q 転職した当時のキャリアを教えてください
新卒の時から同じ園に継続して6年間勤めていました。
園内では中堅的立場であり、15人程の後輩と5人程の先輩がいました。
当時は、2歳児クラスの担任を1年目の後輩保育士と2人で持っていました。
Q多くの人は「辞めよう」というつもりで就職するわけではなく、むしろ「頑張ろう」と思って就職するはずなのに、現実は「辞めて」しまいますよね?その「頑張ろう」から「辞めたい」と気もちが変わるのには、ぶっちゃけどんな事情や理由があったのですか?
しかし、経験を重ねていけばいくほどに保育士という仕事のやりがいや達成感を味わいー
- 「もう少し頑張ろう」
ーと思うことができていました。
ところが、保育士5年目である27歳のときに結婚をして、その気持ちは大きく変わりました。
職場から家が遠くなったということはもちろんのこと、これまで母親任せだった家事と仕事の両立の大変さに限界が来て、
転機
- 「辞めたい」
- 「もっと家の近くの保育園に転職したい」
- 「勤務時間の短いパートタイムの働き方に変わりたい」
などという気持ちが本格的に芽生え始めました。
家事も仕事もしっかりとこなしたいのに、時間的にも体力的にもどうしても不可能で…これはー
という次元の問題ではないなと感じました。
Q「辞めたい、転職したい」という気もちがある一方で、「辞めるべきなのか」と葛藤する方も多いようですが、どうでしたか?
そのため、このままー
- 「ここまで働いてきたのに、辞めてしまっても良いのかな」
ーという迷いはもちろんありました。
正規保育士という仕事は私にとって天職だと感じるほどやりがいのある仕事だったので、辞めてしまったりパートタイムで働いたりする自分の姿がなかなか想像できなかったのも本音です。
また、働き方を変えながら他園に転職をして保育士という仕事を続けるとしても
「せっかくここまで積み上げてきたこの園でのキャリアを、ここで辞めてしまったらもったいないのではないか」と思うこともありました。
さらにー
- 「せっかくここまで続けてきてくれたのだから、あと1年頑張ってみて」
ーと園長に説得をされたこともありました。
そのため、長い間「辞めたい」けど「辞めたくない」という気持ちの間で、迷いに迷っていました。
Q転職へと踏み切ったとき、一番の後押しになったものは何でしたか?
その中でも1番の後押しになったのは、園長にー
- 「辞めたくないけど、続けていく自信がありません」
ーと正直に話したところー
「じゃあ、あと1年やってみて、やっぱり限界だと思ったら辞めるっていうのはどうかな?」
と提案をしてもらった言葉です。
園長は「辞めないでほしい」と言ってくれていたので、できる限り負担が大きくなりすぎないように幼児クラスの担任ではなく複数担任である乳児クラスの担任に配属してくれました。
園長や副園長との話し合いや面談の末、1年間そこで担任をしてみて、もし限界だったら3月で退職させてもらうということに決まりました。
この提案は私にとってとても大きな後押しになりました。
そもそも、私はー
- 「家事と仕事の両立は私にはきっと無理だ」
- 「心身ともに絶対に限界が来る」
ーと決めつけていた部分もあったのですが、園長がチャンスを下さったことで、毎日今後のことを考えながら家事と仕事をこなしていくことができました。
1年間実際に家事と仕事を両立してみて、「今は仕事よりも家事に力を入れて丁寧に生活を送りたい」という思いが強まり、私は正規保育士という仕事を退職し、他園にパートタイム保育士として転職する道を選びました。
1年間両立をしてみて改めて分かったことや気付いたことがたくさんあり、実際に両立をやってみて本当によかったなと今では強く感じます。
悩みに悩んだ結果ですが、退職・転職の道を選んだことにも後悔はありません。
あのとき、園長にあのような提案をしてもらっていなかったらきっと今でもー
- 「もっと頑張れたのかもしれない」
- 「あのとき辞めなければよかった」
- 「転職しなければよかった」
ーなどと思っていたかもしれません。
そのため、あのとき園長にあのように声をかけて後押しをしてもらうことができて、本当に良かったし、今は感謝の気持ちでいっぱいです。
正規保育士を退職し他園にパートタイムの保育士として転職をしたときには、それまでの正規保育士として働いてきた経験や知識が役立ち、スムーズに新しい園で働くことができました。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。