保育士の悩み解決します。
転職には必ず必要な書類についてお伝えします。
転職が初めての方はどんな書類が必要で、何を会社に返却すべきなのかを知らないのは当然ですよね。
書類が足りないと、手続きが進まない場合もありますし、不安ですね。
そんな時は、当記事を参考にしてみてください。
保育士が転職する際に必要な〇つの書類
いよいよ転職を決心して、転職活動を始めます。
園児との別れ、職場の人たちへの感謝などの複雑な気持ちなどの心の準備はできました。次は手続きです。
「保育士が転職する際に必要な書類」にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、その書類の種類と役割についてご紹介します。
保育士の転職活動そのものは、何ヶ月も前から準備しなければなりませんが、書類等については退職1ヶ月ぐらい前から準備していきます。
保育士の退職に伴う手続きは、園長先生に退職を伝えたときが始まりです。
退職手続きに不備がないようにしていかなければなりません。
1.退職時、保育園に提出
退職願
退職願は、退職したい自分の思いを、書類という形にして保育園(園長先生)に伝えるのです。
退職願は、園に対して退職の意思を伝える書類で、園長先生の承諾が得られるまでは撤回できます。
それに対して、退職届は、双方の意思が決まっていますので、提出、受理された時点を持って退職が決定となります。
ですから円満退職を望むのであれば退職願の提出ということになります。
保育園によっては、「○ヶ月前までに提出」というように就業規則に明記されている場合がありますので確認しておく必要があります。
退職願については「保育士の退職願の書き方やQ&A 受け取れないと言われたら?」をご覧ください。
退職時、保育園からもらうもの
① 雇用保険被保険者証
退職する保育園の従業員として雇用されると発行される書類です。(厚労省が雇用保険に加入していることを証明してくれるもの)
対象者は、正社員だけでなく、条件を満たしたパートも含まれます。
この雇用保険被保険者証は、働いているときには保育園側で保管され、退職するときに本人に渡されます。
退職後、ハローワークでの雇用保険の失業手当をもらう手続きをする時に必要な書類になります。
また、転職で新しい保育園に行ったときに提出することになっています。(加入手続きは会社側が行う)
② 年金手帳
きちんと確認して返却してもらわなければなりません。
この年金についてはとても重要なことがあります。
保育園を退職してすぐに転職になればいいのですが、ブランクが出来る際にする手続きです。
退職して転職先が決まっていない場合には、国民年金に切り替えなければならないということです。
将来、年金事情は非常に不安定な時代になっていますが、女性の場合には特に、結婚や出産で転職を繰り返す場合があります。
年金はあくまでも支払っておかなければ将来もらうことはできません。
③ 離職票
退職を証明するものなのです。
雇用保険被保険者証と一緒に、保育園側から受け取るようにします。
離職票は、退職日の翌日から10日以内に渡されることになっています(郵送で送られる場合もある)から、しっかりと確認する必要があります。
④ 源泉徴収票
転職の場合、退職時に渡され次の職場に提出します。
源泉徴収票は、保育所は一ヶ月以内に本人に発行しなければならないと法律で定められています。
保育士が転職する際に返却すべき書類
3.退職時、返却するもの
① 健康保険被保険者証
転職先が決まっている場合には問題なく、次の保育園の健康保険に加入することになります。
退職してブランクが出来る場合には、国民健康保険に加入するか、任意継続被保険者制度を利用するようにします。
② 保育園の備品
よく会社の備品の私物化が問題になっているところもあります。
自分で購入したもの以外は保育園のものです。
退職手続きで追われて忘れがちになりますので気をつけましょう。
特に、園児や保護者、保育園に関わる書類については、メモであっても保育園に返却をするか、破棄するようにします。
4.転職時、保育園に提出
① 履歴書と職務経歴書
退職後すぐに働きたい意志がある場合には退職前から準備しておかなければなりません。
求人先に事前に郵送を指示されたり面接時に持参したりすることになります。
履歴書は経歴が主となりますが、職務経歴書の提出のいらない保育園には、この履歴書に、自分自身のことや応募への決意や思いを詳しく書く必要があります。
職務経歴書の提出を求められれば、しっかりと書く必要があります。
仕事の経験については詳しく書かなければなりません。
保育士の転職では、前園をなぜ退職したのか、本園をなぜ選んだのか、どんな経験(何歳児を担当してきたか等)をしてきているか、本園で、自分の持っている知識やスキルをどのように発揮しようとしているのかなど、退職理由や志望動機について具体的に語る必要があります。
履歴書などについては「保育士初めての職務経歴書 職務経歴書って何?と思う人へ」、「保育士の履歴書 職歴や自己PR 書き方は上手く書くな!!」をご覧ください。
② 保育士証
保育士の資格を証明する保育士証のコピーを提出します。
個人保管ですから、どこになおしたのか探すことのないように、重要書類として常に保管しておかなければなりません。
たいてい面接時に提出を求められることが多いです。
以下、転職先の保育園から書類作成を求められるものです。
③ 入社誓約書
書類は転職先の保育園から渡されます。最近では、コンプライアンスに関する内容が含まれているところが多いです。
④ 健康診断書
保育園によっては、指定の医療機関での診断を受けるようにいわれる場合があります。血液検査、X線検査等を受診し結果表を提出します。
⑤ 給与振込先の申請書
給与の振込先の金融機関の口座番号を申請する書類です。
⑥ 扶養控除等申告書
採用が決まり、初回の訪問時に渡される書類です。扶養家族がいる場合もそうでない場合も提出が必要となります。書類は転職先の保育園から渡されます。
⑦ 健康保険被扶養者異動届
扶養家族がいる保育士さんは提出が必要です。書類は転職先の保育園から渡されます。
⑧ 在籍証明書
税金などの関係で、在籍証明書の提出が必要となります。在籍証明書は前園で発行してもらいます。(発行までに日数がかかることもあります。)
⑨ 身元保証書
保育園によっては提出を求められます。
保育士の転職する際の書類に関する注意事項
1.健康保険被保険者証に関する注意
上述しましたが、保育園を退職したときには任意継続被保険者になるか、国民健康保険に加入するかを選択します。
これを忘れるとたいへんです。
友人の保育士で、次のようなことがありましたのでご紹介します。
退職して一週間、風邪をひいてしまったときのことです。
医者に行くと、当然ですが保険証の提示を求められました。
よく考えてみますと私は一週間前に退職して今はないのです。
その時は「忘れました」という逃れ方をしましたが、「保険証がないと実費になります。」と事務的な答えが・・・仕方なく支払い、あわてて役所に行きました。
「社会保険者証が失効してから2週間以内なら問題ありません。」
ということで、後日実費分は返金されたのです。
2.保育園を退職するときに返却するものについての注意
メモであっても保育園に返却をする
よく、退職してからしばらく経って、元担任の園児の様子を書いたノートが出てきたという場合があります。
だめです。
出てきた時点で、シュレッダーで破棄するようにしなければなりません。
また、最近では、園での活動写真など、園児が写っているものは、個人情報として残すわけにはいかないのです。
パソコンの整理
職場のパソコンは、もちろん園児や保護者、保育園の情報が入力されています。
私的に使ってはいけないのですが、メモなどで、私的に使う場合がないとは限りません。
私的な部分は削除しておくことは重要です。
また、USBの返却もあります。
仕事上のことだけなら問題はありませんが、私的な内容を保存しているのであれば消去しておくことです。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。