保育園には様々な年齢の、様々な性格の子どもが集まります。
大人同様に、子どもにも合う・合わないの感性は勿論あります。
その合わない対象に分類されてしまった保育士は、言う事を聞いて貰えない事から始まり、更に進むと保護者に告げ口されて担任交代を申し出られてしまう事もあるのです。
今回はそんな対応に困る子どもの対処法、してはいけない対応を紹介していきます。
そもそもどうして保育士は気になる子の対応に困っているの?
まずは対応に困る原因を探っていきます。
原因は以下の事が考えられます。
- 生理的に合わない
- 保育士の笑顔が少ない
- 普段の行動が粗雑
- 遊ぶ時間が短い
- 子どもと合わない
以上の四点が考えられます。順番に理由を挙げていきます。
子供のほうが生理的に合わない
子どもも幼いながら、合う・合わないを判断する能力があります。
大人でも生理的に合わないと感じた人と過ごすのは苦痛です。
生理的に合わないとなると、なかなか挽回するのは難しいので、他の保育士を通して生理的に合わない事が判明した場合は、その気になる子の対応は他の保育士に任せるようにした方がいいと思います。
保育士の笑顔が少ない
次に考えられるのが、保育士の笑顔が少ないという事です。
子どもは笑顔を認識する力があり、
笑顔の大人=優しい
好きという考えを持っている事が多いです。
普段の行動が粗雑
子どもは保育士が大好きですからよく行動を見ています。
普段の子どもと遊ぶ様子は勿論ですが、それ以外にも
- 保育室を片づける様子
- 昼食やおやつの準備
- 設定保育の準備
- お漏らしの処理をする姿
など様々です。
遊ぶ時間が短い
子どもと仲良くなるには、何より遊びでコミュニケーションを取るのが一番良いです。
子どもは遊んでくれる相手に懐き、心を開いてくれるのです。
把握や普段の業務を主にして、子どもと遊ぶ時間を削ってしまっていたり、子どもと遊ぶのを敬遠してしまっている人は子どもに懐いて貰えず、結果として子どもと合わずに上手に信頼関係が作れません。
保育士も人間です。
合わない子どもはあれだけの人数がいれば一人や二人、必ず出てくるでしょう。
性格や見た目、仕草などで何となく合わない、ひどい時には生理的に受け付けない子どもも現れる可能性があります。
そうなるとなかなか挽回は難しく、一度苦手意識を持ってしまった子どもには尾を引いて苦手意識を持ち続けてしまいます。
子供が苦手については保育士で子供が嫌いに。正しい接し方を知って信頼関係を作ろうをご覧ください。
気になる子の保育士の対応
では、上記の考えられる原因にどう対処していけばいいのでしょうか。
子供のほうが生理的に合わない場合は無理に接そうとしない
生理的に無理だと子どもが感じている場合は、無理に接するのはやめた方がいいと思います。
大人同士で考えても、生理的に無理な人に仲良くなろうとぐいぐい来られると不愉快になると思います。
子どもも同様で、生理的に苦手な相手に付きまとわれると余計にストレスが溜まります。
そこで、他の保育士に対応をお願いし、必要な場合のみコミュニケーションを笑顔で取るようにしてください。
時間が経つにつれてお互いの良い部分が見えて、いつのまにか信頼関係を築けるようになる可能性もあります。
笑顔を常に意識する
どんな時でも笑顔というのは辛いですが、子ども達は笑顔の多い保育士に懐きます。
ですから、どんな時でも笑顔を浮かべているように意識しましょう。
笑顔が多いと、保護者からも「この先生は笑顔が多くて優しそう」と好印象を得られます。
丁寧な生活を意識する
忙しくなるとついバタバタしてしまいますが、そんな時でも静かに丁寧に行動する事を心掛けましょう。
音を大きく立てる保育士は子どもに対して恐怖感を与えてしまうので、必ず大きな音を立てずに優しく動作を行う様にしてください。
遊ぶ時間を増やす
普段の保育士業務を後回しにして、まずは子どもと遊ぶ事を第一にしましょう。
子どもの好きな遊びを一緒にし、時間を掛けて傍にいる事で段々と信頼関係を築く事が出来、子どもの行動も落ち着いてきます。
子どもは保育士に自分を見て欲しくて、気を引く為にわざと困らせるような行動を取る「試し行動」をします。
無理に接さずに距離を取る
保育士が子どもに対して生理的に合わないと考えている場合もなるべく無理に子どもと接そうとするのは逆効果です。
嫌な部分ばかりが目に入ってしまい、更に関係を拗れさせてしまう可能性があります。
そこで、無理に子どもと接そうとせずに、苦手な子どもの対応は他の保育士に任せたり、距離を置いて優しく接する事の出来る心の余裕を作った方がいいと思います。
やってはいけない対応
気になる子に対して保育士がやってはいけない行動も勿論あります。
信頼関係を作りたいからと焦る気持ちも分かりますが、子どもに対して間違った対応を取ると更に信頼関係を悪化させてしまいます。
ここでは避けるべき保育士の行動を紹介していきます。
一人で解決しようとしない
保育士はどうしても責任感の強い人が集まる仕事なので、自分一人で問題を抱えてしまう場合が多いです。
子どもの対応もそうで、
「自分一人で解決できないと、保育士として失格という気がする」という人もいます。
そんな事はありません。
大人ですら合う・合わないがありますしそこに保育士としてのスキルは関係ありません。
イライラをぶつける
どれだけ自分が尽くしても、全く子どもが懐いてくれずにイライラする気持ちも分かります。
しかし、そのイライラを子どもに悟られてしまったり、子どもを叱る際にその感情をぶつけてしまうのは絶対にいけません。
子どもはイライラする大人は恐怖の対象ですし、怒られるのが嫌だから従おうと子どもが思うのはもう恐怖政治でしかありません。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。