保育士は働いていく中で、自分達の保育観という物が出来上がっていきます。
保育観とは、「自分はこんなビジョンを持って保育を行いたい」という、自分の目指す保育を指します。
しかし、その保育観は保育士の数だけあります。
そして、保育にも様々な保育がありー
- 「叱らない保育」
- 「叱る保育」
- 「褒める保育」
ーと、正反対な物も当然存在します。
そこで今回は、どうしても保育観が合わない保育士とどう接すれば良いのか、上手くやっていく為の方法を紹介していきます。
対象者の方はお読みください。
保育観が合わない事もある
まず言いたいのは、保育士皆が皆同じ保育観を持っている訳ではない事、そして誰が正解と言う訳ではないのです。
- 保育士を長くしている
- 子育てをしている
ーだから正しいんだと考えてしまうのは危険です。
子育てや保育士歴は確かに大切なスキルですが、それが全ての子どもに当てはまる訳ではありません。
それぞれのクラスの雰囲気、子ども、時代に合った保育が常に求められるのが保育士です。
大事!!
柔軟に自分の保育観に様々な考えを付属させることは大切ですが、一つだけでも絶対的な自分の保育観は持っていた方が保育士としては魅力的です。
保育観が合わない保育士と円滑にするためのポイント
上記でも少し触れましたが、今度は保育観が合わない保育士と円滑にやっていく方法を具体的に紹介していきます。
相手の保育観を学んで理解する
相手の保育観の良い点、自分でも真似できそうな点は自分の保育にもどんどん取り入れると、保育の質が向上します。
そして、疑問に思っている点に関しては、後輩の場合はー
- 「どうして〇をするのか教えて欲しい」
ーと頭からおかしいと指摘せず、理由を尋ねた上で、おかしいと感じればその部分を指摘し直すようにアドバイスを行えば良いでしょう。
※余裕があれば、そのおかしいと感じた部分をどう直せば良いのか具体的な指導が入れば尚良いと思います。
相手が先輩となると言い出しにくいでしょうから、良い所だけを真似して、おかしいと思う所は自分が保育に取り入れないようにと戒めにしておきましょう。
もしもどうしても気になる場合は、直接先輩に言うのではなく、そのクラスのリーダー担任や、主任などに相談してみるといいと思います。
話し合う
保育感が合わずどうしても我慢できないという場合は、話し合いを行ってお互いの保育観をぶつけ合うのも手だと思います。
そして、お互いに落としどころを見つけて保育を行うと円滑になるとは思います。
- 先輩相手にはなかなか言いづらいでしょうが、信頼できるリーダー保育士や主任を混ぜて、しっかりと自分の感じた事や思った事について相手に伝えてみましょう。やはり、先輩には言いづらいですね。
自分の保育観に合った保育理念を持つ保育園に転職する
保育園にはそれぞれ、保育の指針となる保育理念があります。
保育士は就職する際に、その保育理念に惹かれて就職先を決める人も居ます。
自分の持つ保育観と、その園が持つ保育理念が合っていない為に、やたらと自分以外の保育観に疑問を抱いてしまうのかもしれません。
ですから、保育理念と自分の保育観が合わないと感じた場合は転職を考えましょう。
保護者の反応を見る
自分の保育観と合わないから、相手が必ずしも間違っているという訳ではありません。
その指標の一つになるのが、保護者とその保育士の信頼関係です。
保護者の中にはかなり保育を勉強し、保育観を重視する人や、実際に保育理念を決め手にして入園させる人もいます。
反面教師!!
保護者が自分と合わない保育観を持つ先生とどういった信頼関係を築いているのかをよく観察し、あまり信頼関係が出来上がっていない場合は真似をしない方がいい保育観である可能性の高い保育なので、自分はしないようにと反面教師に利用しましょう。
信頼関係の詳細は【子供・保護者】保育士の信頼関係の築き方。私だけ築けない・・・をご覧ください。
自分の保育観を見直してみる
他人に違和感を覚えるという事は、自分の保育観も他の人には違和感を与えている事もあるのです。
そこで、自分の保育観をもう一度見直す機会にしましょう。
- 自分で自分の事は批評するのは難しいので、上司や同僚に自分の保育がどうなのかと尋ね、指導を貰い更に保育士の質が向上する事に努めると良いと思います。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。