保育士が信頼関係を作らなければいけないのは、子ども相手だけではありません。
子どもを保育園に預けている保護者にも、保育士は信頼してもらわなければ家庭との連携が上手く取れません。
行事の協力や、設定保育での協力、保育園でトレーニングしている事を家庭でも継続して貰うなど、協力してもらわなければいけない事は沢山あります。
お互い気持ち良く保育や育児を協力して行えるように、信頼関係はしっかりと作っておきましょう。
保育士として信頼関係の必要性
他にも、子どもを怪我させてしまった場合の謝罪などもありますから、保育士は信頼関係がないと保護者にはかなりの悪いイメージを持たれて、最悪担任交代を訴えられる場合もあるのです。
普段からしっかりとお互いに信頼関係が出来上がっていれば、保護者も何かあった時、多少は
- この先生達は普段からしっかりしているから、仕方なかったのかもしれない。
と考えてくれるようです。
また、2歳児や3歳児と年齢が上がると、普段から園外保育で近くの公園に散歩に出たり、外に出る機会が増えてきます。
信頼の無い保育士に大切な我が子を預けるのは不安になる保護者も中にはいます。
信頼関係は円滑に日常の保育を進める中でも非常に重要になります。
保育士が保護者に信頼してもらう為のチャンス・ポイントは以下の物が考えられます。
チャンス・ポイント!!
- 送り迎えの短い会話
- 子どもとの信頼関係
- 行事などでの保育士と子どもの様子
主にこの3点で、保護者は保育士が信頼できる人物かどうかを判断します。
ここでは送り迎えの短い時間でどうすれば保護者の信頼を得られる会話が出来るかを紹介していきます。
それはー
- その子どもの様子を詳細に報告する事です。
例えば
誰とどこで何をして遊んでいたか詳細を話すのです。
一見当たり前の事の様に感じますが、沢山の子どもが何をしているのかをしっかりと覚えておくのは意外と大変な事です。
子どもをしっかり把握しながら、本当に必要な場合のみメモを取って、子どもが何をしているのか保護者に伝えられるように準備をしてください。
保護者は2歳児位から、他の子どもと上手に遊べているのかを気にし始める傾向にあります。ですから、誰と遊んでいたのかもしっかりと伝えた方が更に保護者は安心すると思います。
子供との関係の作る
多少疑問を抱く事はあれ、一日の大半を一緒に過ごしている我が子の情報が、保育士を知る為の大切な手がかりなのです。
ですから、保護者に「〇先生に怒られた」と子どもに報告されてしまうと、保護者は前後を知らないので、
- 何故起こられたのか
- 我が子ばかり怒られていないか
と不安になるのです。
そうならない為にもー
- 普段から保育士は子どもと信頼関係を築く
ー事が大切です。
信頼関係の作り方はー
- とにかく子どもに関わって一緒に遊ぶ事
ーだと思います。
子どもは一緒に遊んでくれる人に懐きやすく、心を許してくれます。
普段から話しかけたり、タイミングが合えば抱っこをしてみたり、外遊びや室内遊びで一緒に遊び時間をかける事で、保育士は子どもとの信頼関係は出来ていきます。
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保護者との信頼関係を作る
保護者との信頼関係の作り方は、とにかく子どもを大切にする事に尽きると思います。
保護者は大切な我が子を保育士に預けて、不安を少なからず皆抱いています。
そこで、その不安が保育士への疑いに変わってしまう事を知っておきましょう。
保護者の不安を解消する
↓
保護者との信頼関係の構築になると思います。
そこで、気を付けたいのが子どもの注意を保護者に伝える際の話し方です。
例えば噛み付きが起こってしまい、他の子どもを噛んだ事を保護者に伝える際にもー
- 〇ちゃん今日喧嘩して〇ちゃんに噛み付いちゃって~。
ーと事実をそのまま言うと、保護者は申し訳なさの上に、保育士に責められていると感じて溝が出来てしまいます。
そこでー
ごめんなさい、お母さん。
実は今日〇ちゃんが〇くんと喧嘩して、私達が〇ちゃんの悔しかった気持ちや、したかった事に気付いてあげられなくてストレスがかかってしまったみたいで、〇君に噛み付いてしまったんです。
先に私達が〇ちゃんの気持ちを理解して察してあげればよかったんですが…本当にごめんなさい。
ーと、保育士が
子どもの気持ちに寄り添おうとしている姿勢を見せながら、子どもや保護者を責める印象なく
噛み付きの事実を伝える事で、保護者も更に保育士を信頼し、歩み寄ってくれると思います。
保護者対応については保育士の保護者対応での失敗!保護者との接し方はどうすれば?をご覧ください。
子供との信頼関係が作れないと感じている保育士さんへ
一日二日で出来る物ではありませんし、長ければクラスが進級する時になっても信頼関係が出来上がらない事もあります。
やはり人間対人間なので、数人合わない子どもが出てくるのは仕方のない事だと思います。
子どもは非常に敏感なので、そういった雰囲気や考えを察知して更に保育士から当座勝ってしまいます。
子どもの前では常に笑顔でわけ隔てなく接し、歩み寄る努力が必要です。
好きな遊びを調べて一緒に遊び、時間をかけて信頼関係を地道に構築していく必要があると思います。
【ポイント】また、機会があればどんどん褒めるようにしましょう。
注意しなければいけない時も、その子供がー
- 「どう注意されると心が折れてしまうのか、どう注意すれば前向きに捉えてくれるのか」
ーを考え、声掛けを考えましょう。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。