子ども達に人気の存在、それは忍者です。
忍者は日本の伝統文化でもありますし、子ども達もヒーロー戦隊のモチーフになったり、アニメに登場したりと触れ合う機会も多く、憧れを抱きやすい存在でもあります。
今回はそんな忍者を取り入れて設定保育をどんな風に進めれば良いのかを説明していきます。
まず大前提として、駆け回る場所が必要なので普段の保育室よりも広い場所である多目的ホールや園庭を使用してください。
また、忍者遊びでも必ず目標を設定する事が大切です。
「巻物を見つけ出す」や、「〇〇室(※外であれば遊具を指定する)まで辿り着く」などのゴールを設定すると、その目標に向けて努力する事も学べます。
見出しの年齢はあくまで保育士の配置と見守り、子どもの月齢で安全に遊びが出来ると想定される目安の年齢です。
では、それぞれの遊びで必要となる物や進め方を紹介していきます。
やはり子どもは衣装が大好きで、それが手作りの物でも忍者になれるとなると大喜びします。
黒いゴミ袋に頭、手を出す部分の穴を作り、腹部をリボンなどでしっかり締めると上半身は完成です。
運動会などで使うハチマキがあれば、それを巻いて、真ん中あたりに飾りの意味も込めて長方形状の段ボールを貼って園のマークを描けば、額当ての完成です。
引用元:千葉保育所
0歳から「いないいないばあ」は子ども達に喜んでもらえるので、それを忍術と融合させます。
隠れ蓑として、ゴミ袋に色紙などで葉っぱを貼り付けてそれで保育士が体を隠し、「ばぁ」のタイミングで顔を出してあげると子どもも喜びます。
座位が安定して来る1歳からは保育士の動きを真似して蓑に隠れる動作を行うので、隠れる動作を時折織り交ぜながら目的地まで忍び足を使って歩いていきましょう。
引用元:大里東幼稚園
忍者遊びの定番です。
手裏剣は折り紙で保育士が前もって作っておくか、3歳以上であれば設定保育で自分の好きな色の手裏剣を皆で作ってから使用するのもいいと思います。
子ども同士でぶつけ合いになってぐたぐだとならない為にも、共通した的が必要となります。
模造紙で敵の忍者を描き、壁に貼り付けて立ち位置を決めた線に並び一斉に投げるなど、安全に配慮して投げる事を考えましょう。
また、手裏剣に名前を書いておけばすぐにそれぞれが回収する事が出来るので便利だと思います。
引用元:新和さみどり保育園
これも3歳であれば自分達で丸めてテープで固定させる所から行う事が出来ます。
新聞紙を丸めて硬くした筒状の物で、背中に背負うと忍者らしさが増します。
子ども同士で戦わせてしまうと収拾がつかなくなります。
子ども同士で戦わせる場合は時間を決める、安全を確保するなどの工夫が必要となります。
引用元:明石ジャーナル
跳び箱を配置し、その跳び箱を昇って降りるのも子ども達にとっては大冒険です。
2歳児であれば3段程度の跳び箱を用意し、手を使って自力で登って降りる、3歳~4歳になったら今度は手を使わずに足の力だけで登るなどルールを決めると難易度も上がって子ども達も楽しめると思います。
配置としては、目的地に行くまでの障害物として用意するのが妥当だと思います。
引用元:聖徳園保育所ブログ
これは「巻物を探せ」などの何かを探す目的の時に使えるものです。
赤く塗った新聞紙を短冊状に割き、それを床に盛ってその下に巻物を隠しておきます。
そして子ども達が来たら、同じく新聞紙で丸めた紙で「ふー」と息を吹きかけて、息だけで新聞紙をまき散らして巻物を探すなどに使えます。
引用元:はこぶね保育園
子どもに忍者の歴史を伝えるのはなかなか難しい事ですよね。
特に1歳~2歳児には忍者の詳しい事を説明しても難しく、飽きられてしまう可能性があります。
しかし、子ども達に忍者という存在や、自分達が今から何をして遊ぶのかを知ってもらう為にも、ここは手遊びと絵本で忍者を分かりやすく説明したらいいと思います。
忍者の絵本として有名なのが、
です。
また、忍者をテーマにした手遊びは、以下の物があります。
利用して子ども達に忍者を知ってもらいましょう。
1と1で | じゅもんをとなえて |
---|---|
2と2で | かたなをぬいて |
3と3で | ずきんをかぶって |
4と4で | このはにかくれて |
5と5で | しゅりけんなげて |
にんじゃのできあがり にんにん
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。