①保育士が夜間保育園に転職するメリット3つ
1.夜勤手当がつくので、稼げる!
労
働基準法では、深夜帯に営業している事業主は、深夜帯(22:00~翌5;00)に勤務する従業員に対し「深夜割増賃金」を支払うことが義務づけられています。
夜間保育は、17:00~翌9:00など、日付を超す時間まで営業している施設が多いので、当然、手当を受け取ることができます。
「深夜割増賃金」の金額は、基本時給の25%ほどで、収入モデルは以下の通りです。
- ・アルバイトやパート(時給1200円の場合、1時間当たりの給料)
- 1,000円+深夜割増賃金(250円)=1,250円
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- ・正社員の場合(基本給20万、1時間当たりの時給)
- 時給=20万÷160時間(1日8時間×20日)=1,250円
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- 1,250円×深夜割増賃金(1.25)=1,562円
さらに、夜勤中に残業をした場合、「深夜割増賃金」のほかに「法廷時間外割増賃金」が別に支払われます。
この賃金も、深夜割増賃金と同じく、基本時給の25%の金額です。
つまり、夜間保育園は、通常の保育園に比べて、給料が高めで、残業代も割高なのです。
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2.昼間の時間が、自由になる!
シフトが、17:00~翌9:00なら、半休みたいな感覚になりますね!
夜間保育園には、営業時間が、17:00~翌9:00、もしくは24時間(うち11時間のみ保育営業)という施設が多いです。
通常の保育園は、朝7:00か8:00、遅くとも11:00には出勤しなければなりません。
しかし、夜間保育園の場合、出勤時間が遅いので、それまでの時間を自由に使うことができます。
午前中に銀行や買い物などの雑用を済ませるもできますし、友達や家族とランチに行くこともできるのです!
夜間保育園で働く保育士の中には、昼間の時間を利用してWワークをする人もいるようです。
「朝が弱い」「
昼間の時間を有効活用したい」という人には、ぴったりの労働環境ですね。
3.より家庭的な保育ができる!
夜間保育園の仕事内容は、主に子どもたちの生活の援助!
通常の保育園では、午前の主活動(運動、お散歩、製作など)がメインですが、夜間保育園では、夕食や入浴、睡眠などの援助がメインです。
どちらかといえば、児童養護施設やベビーホテルなどの雰囲気と似ています。
子どもたちが夕食を食べてから、翌日の朝に起きるまで、身の回りのお世話をするので、より子どもたちとの距離が近いのです。
まるで家族のような雰囲気の中で、子どもたちと関われるので「家庭的な保育がしたい」と考えている人にはおすすめです!
②保育士が夜間保育園に転職するデメリット3つ
1.生活リズムが乱れやすい
やっぱり不規則な生活が続くと、生活リズムは乱れがちになってしまいますよね…。
深夜帯のシフトが多ければ、体も夜型に慣れてきてしまい、以前のような規則正しい生活が「キツイ」と感じるようになるのです。
深夜帯は、交代制で仮眠が取れますが、それでも2時間~3時間程度なので、人によっては疲れが取れづらい体質になることも。
ただ、元々夜型の人や、体力に自信のある人には、働きやすい環境ではありますね。
日々の疲れをためないよう、休みの日は、ゆっくりと体を休ませたり、勤務中もこまめに休憩を取ったりするなどの工夫が重要になります。
2.子どもの入れ替わりが激しいため愛着関係が築きにくい
利用する子どもたちの顔ぶれは、日によってガラリと変わります。
通常の保育園と違い、入園と退園のタイミングが不規則で、家庭によって休みの日も異なるので、毎日同じ顔ぶれで生活することはありません。
そのため、上手く友達関係が築けなかったり、保育士と打ち解けられなかったりする子どももいます。
夜間保育園では、こういった環境の変化にも動じず、ひとりひとりの子どもと平等に接する対応力が求められます。
難しい部分もありますが、スキルアップを目指す保育士には、やりがいのある仕事といえるでしょう。
3.夜に子どもの体調が悪化することも
深夜帯は、子どもの体調が変わりやすい時間帯なんです。
「夕方は、元気だったのに、夜になるといきなり体調が悪化して…」なんてことも。
しかも、夜の時間帯は保護者との連絡が取りづらかったり、夜勤中の保護者にお迎えを頼むのも難しかったりします。
認可保育園であれば、園内に看護師が常勤しているケースがありますが、無認可保育園の場合は、園内に看護師がいない場合がほとんど。
そのため、子どもの体調が急に変化した際は、迅速な対応と正確な判断力が求められます。
転職する際は、事前に子どもの健康についての知識を深めましょう。
夜間保育園は年々増えつつありますが、世間のニーズに対してはまだまだ少ない模様。
厚生労働省によると、現在の夜間保育園数は全国で81か所。
まだまだ数は少ないです。
そのため、夜間保育園の求人数も少なく、転職の際は、早めの行動が大切になります。
夜間保育園の転職を考えている人は、なるべく早くに求人をチェックしましょう。
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参考文献:厚生労働省 労働基準行政全般に関するO&A 厚生労働省「各自治体の多様な保育(延長保育、病児保育、一時預かり、夜間保育)及び障害児保育の実施状況について」
※この記事は、保育士が作成しています。