保育士の悩み解決します。
保育士になる為に絶対に避けて通れない道、それが保育実習です。
慣れない現場に立ち、必死に設定保育を行って、多くの保育の裏方仕事をこなす10日間…体力も精神力もぎりぎりでしょう。
しかし、10日間毎日実習日誌は書かなければなりません。
実習の目標も毎日立てていかなければなりません。
今回は保育実習の目標を書きやすくするコツを紹介していきます。
まだ現場に行った事がなく、はっきりとした保育観がないにしても、教科書や先輩の体験談などを実習センターで見せてもらえば何となく自分の保育観が出来てくる事だと思います。
そんな自分の保育観を実習前にしっかりと確立していない人は特に困る傾向があります。
また、保育士が子どもの世話以外どんな雑用をこなしているか知らない人なんかも、子どもと遊ぶ以外の目標を立てづらいのではないでしょうか。
元から保育士を志していない人は、仕事のハードさから目標を立てる前に心が折れてしまい、実習を辞退する人も多いようです。
困らない人の傾向としては、
この人達はしたい事がぽんぽん頭に浮かんで、そのやりたい事を細分化すれば目標作りに困る事も殆どありません。
まずは保育士に興味を持ち、理解を深める事も大切です。
保育観の詳細は【こう考えよう】保育観が合わない保育士と上手くやるポイントをご覧ください。
保育実習の目標を立てやすくするコツは、目標となりうる事を細分化する事だったのです。
つまり、一つの目標を3日に分けて細分化し達成するといった具合です。
しかし、実際細分化すると一言で言ってもピンとこない人が多いのではないでしょうか?
保育実習が始まって張り切る所ですが、いきなり保育の教科書に頼り切った専門的な目標を立ててしまってはいませんか?
そんな目標を保育素人が達成できる訳がありません。
自分でも達成できる目標を立てて、細分化する事が大切です。
初日(序盤)は、まず保育園に慣れる事から始めていきましょう。
初日は挨拶も大事です。
保育実習で園児が喜ぶ自己紹介や挨拶の方法 鉄板ネタはコレだをご覧ください。
最初であり、最も重要な園の雰囲気になれる事。
つまり、周りを見る事ですね。
例えば家庭的な雰囲気を大切にし、子どもに対して大人が命令や指示ではなく、働きかける声掛けを行う園に実習に行って大声で集団保育のような振る舞いを見せるのは絶対にしてはいけません。
その園の持つ雰囲気や保育理念を理解し、その雰囲気に溶け込めるように努めた方が好印象でしょう。
子ども達が不安にならないように、一日の流れは一定に保つ必要があります。
そこで、一日の流れを把握し、覚えて保育士に合わせて動くのも大切な事です。
一日の流れはなるべく早い段階で掴んだ方が実習がスムーズに進むみますので、一日目~二日目の目標に据えるのが妥当と考えられています。
子どもの名前と好きな遊びを覚えるのも信頼関係を築く上で大切な事であると考えられています。
子どもは実習生が大好きな傾向がありますから、名前を呼んでもらえるだけでとても嬉しいのです。
名前や好きな遊びは常に意識して覚えていくようにした方が子どもとの信頼関係も作りやすいのではないでしょうか。
実習も中盤に差し掛かりました。園の雰囲気や一日の流れを覚え、子どもの名前も覚えて来たら、次に注目したいのは保育士の仕事と子どもへの接し方です。
保育士同士がどんなタイミングで子どもの情報を共有し合っているのか。
普段の子どもの保育をしている間のせわしない時に、どんな風な工夫をして保育士同士で連携を取り合っているのかを確認します。
いずれ自分が現場に立った時に必要となる能力ですから大切ではないでしょう。
周りに目を向ける余裕が出てきた時にまず見ておきたいのは、
保育士がどうやって子どもを諭しているのかです。
頭から怒鳴りつける保育士なんてほとんどいないでしょう。
どうやって子ども同士の喧嘩や言い合いを納得できるように間に入って声掛けを行っているのか、よく見ておくと今後の自分の保育士生活で活きると思います。
保育園の影のドンと言っても過言ではない存在、それが保護者です。
保護者は日々細かな子どもの変化を感じ取り、「我が子がいじめられていないか」「仲間外れにされていないか」と不安を覚えます。
そんな保護者の不安を受け止めた上で、保育士はどんな話し方で保護者の不安を解消しているのか見ておくと非常に勉強になりますよね。
保護者対応の詳細は、保護者の対応で1番困ったことは?現役保育士に聞いてみました。をご覧ください。
実習も終盤に近付きました。
そうなると今度は少しでも現場でしか学べない事をしっかりと吸収したいですね。現場でしか体験できないとなると、子どもや保育士の動きや援助の方法です。
保育士は見本として初日~中盤までは設定保育の補助を実習生にお願いする事が多いでしょう。
そこで、どのようにして保育士が子ども達の心を自分の話す事に集中させているのか、設定保育の流れをどうやって作っているのかを確認しておくと、自分の時に使えて便利でしょう。
保育士が設定保育をいきなり始める事は少ないはずです。
子どもの集中を集める為、何か一つわらべ歌を歌ったり、本を読んで心を静めてから設定保育に入ります。
そこで、保育士がどんなわらべ歌を使っているのか、どんな絵本を読んでいたのかを確認し、何故その絵本を読んでいるかなどをしっかりと見て、理由も考えましょう。
そして、自分の設定保育をする時に相応しいわらべ歌や絵本を選びましょう。
普段の遊びの中で、例えば折り紙が得意であれば折り紙を駆使しで子どもと遊び、関係性を作る事が大切です。
自分の得意分野を活かした保育をするという事を目標に動くと、自主性があると保育園側からも評価されます。
私が実習に行かせて頂いた障害児施設では、一日の流れがその日その日によって全く違いました。
一日の流れを把握するという目標を立てても一向に達成できない可能性があると前もって言われてしまった為に、目標として書こうとしていた項目が一つ減ってしまいました。
しかし、「障害児施設は保育園とはまた違った雰囲気を持つ場所ですから、その場所の持つ特有の雰囲気を大切にし、早く慣れて子ども達と沢山関わり合いたい」と書いてどうにか修羅場を潜り抜けました。
また、施設実習ではどこでも言えますが、年齢層がばらばらなので、遊ぼうと思っても保育園児向けのシアターエプロンや折り紙なんて、高校生には使えません。
保育士としてのスキルを上げるという目標は使えない事に少しだけ困惑しました。
最終的には、「幅広い年齢層にも対応できる保育士になる為に、子ども達一人ひとりと深く関わって信頼関係を築きたい」と目標を立ててどうにかなりました。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。