保育園で重要なのが、手洗いの指導です。
インフルエンザやノロウイルス対策のため、うがいとともに手洗いは重要です。
保育園の手洗いについて、お伝えしたいと思います。
保育園で生活を送っていると、子どもたちは様々な生活習慣を身につけていきます。
その中の1つに「手洗い」があります。
保育園では、外で泥だんご作りをしたり保育室で粘土遊びをしたり絵の具で絵を描いたり・・・と、楽しい活動をたくさん行います。
その活動ごとに必ずと言って良いほどセットでついてくるのが「手洗い」です。
保育園において手洗い指導はとても重要です。
「手洗い」は、毎日欠かすことのない生活習慣だからこそ、丁寧にわかりやすく保育士は子どもたちに伝える必要があります。
もちろん、園によって方法や手洗い指導を始める年齢は異なります。
「手洗い」を甘く見ることなく、丁寧に手洗い指導を行うことをおすすめします。
そして、丁寧な手洗いが習慣化すれば、風邪知らずの元気な身体を手に入れることができます。
そのため、せっかく丁寧な手洗いの方法を身につけることができたのであれば、子どもたちがいつまでもその習慣を大切にできるように、保育士は必要に応じて子どもたちをしっかりと認めるようにすることをおすすめします。
「丁寧な手洗いをして当たり前」などと思わず、
などと、具体的に褒めたり認めたりすることで、子どもたちの自信ややる気に繋げることができます。
保育士の声かけ一つで子どもの成長は大きく変わってきます。
子どもたちのやる気に火が付くように、声をかけたり励ましたりするようにしましょう。
手洗い指導を子どもたちに始める際に、何が1番大切なのでしょうか。
何よりも大切なのは
を子どもたち一人ひとりがしっかりと理解することです。
などについて丁寧に子どもたちにわかりやすく伝えることで、子どもたちの手洗いへの姿勢や意識は大きく変わってきます。
そのため、ただ単に「手を洗いましょう」などと伝えるのではなく、
などと、具体的に手洗いをする意味を伝えながら指導することが大切です。
その次に大切なのは、手洗いの方法や手順の伝え方です。
手洗いは、手洗いの仕方次第で大きく効果が変わってきます。
そのため、より効果的な手洗いの方法を子どもたちにわかりやすく丁寧に保育士は伝えることが大切です。
子どもが理解しわかりやすいように、手を洗う方法を保育士が伝えることで、子どもたちは真似をしながら少しずつ手洗いの方法を身につけていきます。
手洗い指導は、早いところでは0歳児クラスから始めている園もあります。
そのため、0歳児の赤ちゃんにも手洗いの大切さがわかるように、声をかけながら一緒に手を持って手洗いの大切さを伝えていくことが大切です。
保育士が子どもたちの見本となり、手洗いの方法を丁寧にわかりやすく伝えていくようにしましょう。
私の園ではこんな工夫してました
子どもたちが飽きずに疎かにせず手洗いをし続けるためには、保育士の伝え方や保育士がアプローチをするタイミングで大きく変わってきます。
そのため、子どもたちが飽きずに手洗いをし続けるためには、保育士の腕の見せどことです。
手洗い指導には、様々な方法や工夫があります。
以下に紹介しているものは、どれも比較的準備物なども少なく、簡単にできるものばかりです。
まず、「手洗いの大切さ」「手洗いの手順」などをわかりやすく簡単に伝えるためには、絵本がおすすめです。
絵本は物語になっているため、子どもたちは集中して絵本のお話しを楽しんでいます。
絵を見てお話しを楽しみながら手洗いの大切さを学び、手洗いの方法や手順を確認することができます。
絵本にはたくさんの種類があるため、クラスの子どもたちに合った内容のものを選んで、読むようにしましょう。
おすすめの絵本
紙芝居は、絵本と違って特別感があり子どもたちはより一層興味深々でお話しを楽しむことができます。
手洗いをテーマにした紙芝居が近所の図書館などで貸し出しをしていれば良いのですが、なかなか良いタイミングで貸し出しすることができない場合は、手作り紙芝居を作ることをおすすめします。
手作りの紙芝居は、物語の内容も展開も全て作り手の自由です。
内容を書き換えることができます。
また、イラストも子どもたちと一緒に自由遊びの時間などに一緒に大きな画用紙に絵を描きながら仕上げることで、オリジナルの紙芝居が完成します。
自分たちで作った紙芝居というものに子どもたちは愛着を示し、喜んでお話しを何度も楽しむことができます。
そのため、手作り紙芝居を作成する際は、事前にイラストだけ保育士が描き色塗りだけでもぜひ子どもたちと一緒にすることをおすすめします。
私の園では手洗い場に、手洗い方法の手順をイラストで描いたものを掲示していました。
1番から番号を振って、どのようにどの部分を洗って行けばよいのか一目でわかるように手のイラストを描いたものです。
水に濡れても破れたりしないようにラミネートをしてから掲示することで、1年間貼り続けていてもふやけることなく安心して使用することができました。
手順を見ながら、洗い忘れた部分はないか友達同士チェックし合ったり手洗いの方法をゆっくりと確認しながら進める子どもの姿がたくさんみられました。
5歳児など字が少しずつ読める子どもたちには、ひらがなで手順のところに文字を書いておくと一生懸命文字を読みながら手を洗う子どもの姿もみられました。
ただ、同じ場所に同じものをずっと貼り続けているとどうしても貼ってあるのが当たり前になってしまいいつの間にか何も見ずに手洗いを済ましてしまう姿もありました。
そのため、手洗いの方法を見直して欲しいという意図から、手洗いの手順の掲示物の貼る場所を定期的に変えたり掲示物のイラストなどを変えて掲示をし直したりするようにしました。
そうすることで、目新しい掲示物に子どもたちは興味を示し、再度手洗いの方法を見つめ直すことができていたので、掲示物を貼る際はしっかりと子どもの姿を見ながら必要に応じて工夫を凝らすようにしましょう。
以前、手洗いを丁寧にできているのかを競い合うコンテストを行いました。あくまでも「スピード」ではなく「丁寧さ」を競うコンテストです。
担任が手洗い場に立ち数人ずつ手洗いを行い、丁寧に手を洗うことができていればシールをその都度渡し、表の自分の名前のところに受け取ったシールを貼っていき早くシールがいっぱいになった子どもがチャンピオンというコンテストです。
コンテストは不定期に開催するため、日頃から丁寧に手洗いを行っていればいるほどより多くのシールをもらうことができます。
またシールを貼る表は保育室に掲示しているため、子ども同士ではもちろんのこと保護者の方にも見てもらうことができるので、子どもたち自身の大きなやる気に繋がっているようでした。
手洗いチャンピオンの子どもには、手洗いの姿をクラスの子どもたちの前でも行ってもらい友達に手洗いの方法や大切さを伝えてもらいました。
担任からだけではなく、友達のそのような姿を見ることで、子どもたちは大変良い刺激となり、その後も意欲的に手洗いに日々励むことができていました。
いつも手洗いをしないまま給食やおやつを食べたり、外遊びから帰ってきても手を洗わないままのかけるくん。
一方、なっちゃんはいつも丁寧に石鹸で手を洗っています。
いつものようにかけるくんが手を洗わないまま給食を食べていると、突然腹痛に襲われます。
かけるくんのお腹の中で、外遊びの際に手に付いていたばいきんきんが大暴れしているということが発覚。
病院に行って、やまね先生から「外遊びのあとや食事の前は必ず手洗いをしようね」と注意をされ、反省するかけるくんでした。
4人の登場人物で、「手洗いをしないとどうなってしまうのか」ということをテーマに劇を行いました。
保育士が劇をすることで、子どもたちはより興味を持って劇のお話しを楽しむことができる上、実際に目の前で表現するためとてもわかりやすいのが職員劇の大きなメリットです。
準備や練習などはある程度必要ですが、子どもたちにわかりやすいように伝えることができれば少しくらい台本通りでなくても構わないので、積極的に保育に取り入れることをおすすめします。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。