子どもは0歳でも大人が傍にいるのが分かり、その存在感で安心してリラックスする生き物です。
0歳だとまだまだ言葉も出ないし分からないだろうと言う人もいますが、大人が傍で見守りながら、子どもが視線を欲しがった時に視線を重ね合わせるだけでも子どもは安心感を得ます。
子どもが眠くなる鍵は、『安心感』なのです。子どもに安心感を与えればすぐに眠ってしまいます。
しかし、ずっと傍についていると癖がついてしまい、逆に保育士が傍にいないと眠れないという子どもになってしまいます。
ある程度傍にいる状態で入眠が早くなったら、今度は子どもの視界内の離れた場所に行き、子どもが自分を探す為に視線をさまよわせたら視線を重ねて「ここにいるよ。」と安心させてください。
子どもも、離れていても自分を意識してくれていると感じると安心して入眠する事が出来ます。
肉体的な疲れもお昼寝に大きな影響を与えます。
なかなかお昼寝で眠れない子は、外遊びでもあまり外遊びの際に体を動かしていない可能性があります。
入眠できない子が居たら、積極的にその子を走らせるように誘って一緒に走りましょう。体を動かし疲れさせる事も、古典的ですが効果的な方法です。
子どもの体をとんとんと叩く行為が昔から入眠させる為にはメジャーな方法になっていますが、癖がついてしまいとんとんされないと眠れないという子どもになってしまう可能性があります。
子どもは保育士が傍にいて、自分に触れてくれているという事実だけで十分なのです。
子どもの体に掌を添えておくだけで大丈夫です。
こうする事で子どもは安心し、すぐに入眠します。
2歳以下の子供は、まだまだ大人がいないと不安でいっぱいになってしまう不安定な精神状態です。
傍について「自分はあなたを見ているよ。」と子どもに安心感を与えられるように、沢山視線を合わせて、傍にいる事を伝えていく事が大切です。
視線が合わないと子どもは不安になってしまいますから、必ず視線はどんな時でも合わせるように気を付けてくださいね。
2歳以上になると、担任の数もぐっと減るので一人一人を寝かしつけるなんて無理に決まっています。
2歳以上になったら、視線を合わせるだけで安心し、入眠できるように癖をつけさせる事が必要となります。
その為にも、2歳になってから徐々に保育士が傍に付かずに入眠出来るように癖付けていく事が大切です。
子どもが熟睡したサインとして分かりやすいのが、
が挙げられます。
他にも、熟睡している間は寝返りを殆ど打たずに眠り続けます。
眠りが浅かったり眠れない、不快感を感じている子程寝返りが多く、また激しいのです。
寝付けない子どもに付く際には、こういった特徴のある子について入眠を手助けしてあげましょう。
子どもは刺激に弱い生き物で、保育士がお昼寝の間に連絡帳を書きながらする雑談も気になってしまうのです。
子どもが熟睡をするまではなるべく喋らないようにしましょう。
お昼寝のスペースに保育士を一人配置し、その他の保育士は小声で話しても子供には聞こえない程度の距離を取って打ち合わせなど必要事項の話をするといいでしょう。
最近の子どもに非常に多いのですが、夜に親が子どもを居酒屋やコンビニなど光の刺激が強い場所に連れて行く事で目が冴えてしまいます。
なかなか夜眠れずに朝眠くなり、保育園が始まるぎりぎりまで眠る事で昼寝が出来なくなってしまう昼夜逆転現象が起きてしまっています。
保護者へと昼寝が出来ていない事を伝え、家庭での生活リズムを尋ねてみてください。
昼夜逆転はかなり子どもには悪影響を与えるので、もしも生活リズムが崩れている場合は保護者と話し合って改善が必要です。
保護者とつなぐ連絡帳のことは保育士の連絡帳が保護者に伝わらない 伝わらない事の悪影響をご覧ください。
お昼寝をさせない親も中にはいます。
土日しか子どもとの時間を作れない事で土日をお昼寝せずに目一杯遊んだりする親もいます。
他にも、お昼寝をしてしまうと夜の入眠が悪いからとお昼寝をさせたくないという保護者もいます。
子どもはまだまだ体力が付かず、午前中沢山遊んだら疲れが出る生き物です。
そこでお昼寝する事でリフレッシュし、再び午後元気に遊べるように充電を行うのです。
お昼寝は必要なので、させてあげてくださいね。
とある寝かしつけ方法がテレビで紹介され、その絶大な効果に子育てママ達や保育士が絶賛しました。
それが『すーすーねんね』です。
これは非常に簡単で、寝転んだ子どもに覆いかぶさって、耳元で「すーすー」と寝息を子どもの呼吸に合わせて出すだけ。
たったこれだけで魔法のように子どもが寝入るのです。
2歳児でやんちゃ真っ盛りな子どもでも、このすーすーねんねを行うと10分もしない内に入眠してしまうのです。
0歳~2歳まで寝かしつけに幅広く使えるのですが、効く為の条件もあります。
まずは子どもがいつも眠っている時間である事。
決まった時間にお昼寝をする保育園や、夜眠る時間を決めているご家庭だと余計に効果があるのです。
次に、子どもが寝る体勢である事。
おむつが汚れていたり、喉が渇いているとそちらが気になって眠れません。
また、この技は保育士が子どもに覆い被さるので、保護者から見られてしまうと驚かれてしまう可能性があります。
ですから、すーすーねんねを行う場合は必ず前もって保護者へと説明を行い、行っても良いという了承を取る様にするとトラブルを防げます。
私が一番効果を実感したのは、体力消耗+見守りです。
外遊びの時に園庭を元気に駆け回り、普段よりも沢山体を動かすように誘導し、その後お昼寝の時間になったら寝転んですぐに傍について身体に掌を添えます。
「あなたを見ているよ。」とサインを出しながら安心出来る入眠環境を作ってあげる事で、普段はお昼寝を30分もしない子どもがしっかりと寝入りました。
子どもにとって保育士が傍についているのは、安心にもなりますが「悪い事を出来ない(※隣の子にちょっかいをかけたり、寝返りを沢山打って遊んだり)」と自制の心を持たせる効果もあります。
お昼寝は子どもの成長にとっては欠かせないもの、必ず入眠させて子どもの健康を守りましょう。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。