保育士の悩み解決します。
外国人のお子様が増えてきている今日、英語や中国語で、日中の出来事を保護者に伝える場面も出てきています。
英語も中国語もペラペラに喋れるレベルまでは、必要ないのかもしれませんが、言いたいことを伝えられるくらいには、必要になっていますね。
保育の場面で、英語は、どうとらえられているのか、お伝えしたいと思います。
ネイティブティーチャーを招いて月中行事に組み込んで行うなど力を入れているところもあります。
また、社会でも小学校から英語科として評価を行い、子どもの英語力を高めようというところまできています。
こういう社会情勢の中で、幼児期の英語についても注目を集め、幼児英語教育を行う保育園が急増しているのです。
しかし、まだまだ日本語も十分でない園児に英語を教えるのはどうかという問題があります。
そこで、多くの園で実践されているのが、英語に親しむことです。
幼児期に大切なことは、英語の発音に慣れておくことなのです。「rとl」の発音など、日本語では説明の難しいことを園児にいくら説明してもわかりません。
「rとl」の発音を含む単語になれることが重要ということになります。
このような英語教育の必要性から、就職や転職の際に、英語力を試される保育園があります。
幼児英語教育に力を入れている保育園に入職するためにはどうすればよいのでしょうか。
保育園側にとってみましても、英語に精通している人は、欲しいけれども、それは優先させません。
なぜなら、本来の保育業務やピアノがしっかりと弾ける人の方が大切だからです。
では、どれほどの英語レベルを求めているのでしょうか。
幼児英語教育に力を入れている園では、ネイティブティーチャーを講師として契約しているところがあります。
(幼稚園に多いですが)ですから、保育士の役割としては、ネイティブティーチャーとともに、園児の前で先生になることです。
ここで、保育士に求められるのは、通訳です。
ネイティブティーチャーが園児に要求することを、噛み砕いて伝えることです。ですから簡単な英語を聞き取る力ということになります。(ネイティブティーチャーもあなたのことをわかっていますから難しい表現はしません。)
幼児英語教育を実践している保育園に入職するためには、簡単な会話ができるようになっておくといいということになります。
幼児英語教育を取り入れ始めたばかりの保育園の場合、幼児向けの英語の歌やカルタのようなものに慣れておきましょう。
先生が歌って見本を見せるというよりは、CDなどで聞かせて、先生がサポートするというような感じで保育を進めるようにします。
あくまでも、正しい発音に自信がなくても、英語に触れてきている程度でも入職できます。
幼児期に英語に親しむこととは、音楽や遊びを通して日本語とは違う言語に触れたり、簡単な会話の言い回しを覚えたりすることで、小学校から始まる英語を学ぶことにつながるのです。
1歳の乳児に、英語の教材(アメリカの子どもが遊ぶ様子などのVTR)を見せますと、結構長い時間でも、飽きずに集中して見聞きします。
これは、日本語そのものに触れるのと同じように英語に触れているのです。
ですから、英語を習慣化して繰り返し見聞きさせることは非常に大きな意味があるといえます。
保育園でも同じように、幼児保育がしっかりとできる人の採用をしてきていますので、英語に精通している保育士は、少ないということです。
今では採用時に英語を重視している園も増えてきていますが、英語を園児にどう与えればいいかがわからない保育士が多いということがデメリットといえます。
また、園児への英語の示し方を誤ると、小学校での英語教育に悪い影響を与えてしまうというデメリットもあります。
外国人をネイティブとして定期的に招いて計画性を持ったカリキュラムが組めればいいのですが、なかなかそうはいかないのも事実です。
もちろん、英語を一切話すことができない人でも、園によっては保育のサポート役として求人募集がある場合もあります。
しかし、やはり幼児英語教育に力を入れている保育園では、ある程度の英語力を備えている保育士が求められています。
幼児英語教育を行っている保育園に就職する際に取得していると有利な「保育英語検定」について詳しく見て行きましょう。
一般社団法人 保育英語検定協会 が行っている民間の検定試験であり、検定に合格することができると「イングリッシュエキスパート保育士証」を取得することができます。
英語を扱いながら子どもや保護者とのコミュニケーションを円滑にとることができる者に発行される検定で、TOEFLや英検などとは違い、子どもたちと関わる中で実際に使うことのできる英語が主になった検定です。
受験資格は特にありません。そのため、誰でも検定を受けることができます。
全てで6段階までレベルがあり、入門編から専門レベルまであります。各レベルによって、必要な能力は大きく異なってきます。
高レベルなコミュニケーション能力と文章作成能力が必要です。
保護者や子どもとの英語でのコミュニケーションに、 特に困ることのないようなレベルです。
必要な語彙力は約5000語です。
保護者や子どもとのコミュニケーションを英語で円滑に行うことができる必要があります。
また、ある程度の文章作成能力も必要です。
英語のみを扱いながら保育を行うことができるレベルです。
必要な語彙力は約3000語です。
簡単な文章の作成ができたり、日常的に子どもや保護者と英語を扱いながらコミュニケーションをとることができたりする必要があります。
英語のみで保育を進めて行く中でのサポート役を行うことができます。
必要な語彙力は2000語です。
保育英語の基本的な英文法を理解し、子どもと英語でコミュニケーションをとることができる必要があります。
また、 保護者と英語の会話を流暢にすることができなくても、聞きとることができるレベルです。
必要な語彙力は約1000語です。
一般的なフレーズなどを使うことができる必要があります。
簡単な定型文などを使いながら子どもたちとコミュニケーションをとることができるレベルです。
必要な語彙力は約500語です。
初歩的なフレーズや単語などを理解することができていれば合格することができます。
簡単な英語の絵本などを読むことができるレベルです。
必要な語彙力は約200語です。
試験内容は、レベルによって大きく異なります。
予想問題集などを解いて対策をして、試験に挑むようにしましょう。
テキストによってはCDがついている場合もあるので、リスニング対策も忘れずに行うようにしましょう。
尚、1~4級は会場で試験を受けますが、5級に関してはインターネットで試験を受けることができます。
幼児期より英語を学ぶことは、いくつものメリットがあります。
まず、幼児期より英語に慣れ親しんでおくことにより、音として英語独特の発音を耳から学ぶことができます。
そのため、日本人にとって難しいとされている「L」と「R」の発音も、幼児期から英語を聞いて親しんでいることで、自然と身につけることができます。
また、保育園では一般的に学校で行うような勉強法ではなく遊びながら楽しく英語を学ぶことができます。
そのため、子どもは英語に対する嫌悪感や劣等感などを感じることなく、楽しく触れながら学ぶことができます。
さらに、幼児期は失敗などを恐れることなく恥ずかしがることなく、どんなことにも意欲的に積極的に挑戦することができます。
そのため、 失敗を怖がることなく英語を使って前向きにコミュニケーションをとろうとすることができます。
母国語である日本語の習得や発達に遅れが生じる場合があります。
どうしても、 保育園で英語の保育を進めて行くことで子どもによっては正しい日本語を習得しきれない場合があります。
日本語と英語をバランスよく学ぶためには、日本語を話す保育士の日本語はもちろん、家庭との連携が大変重要になります。
家庭と連絡を密に取りながらお互いが連携をしながら、英語と日本語を子どもたち自身で使い分けることができるように、指導する必要があります。
そのため、幼児英語教育を行っている保育園に就職をする場合は、自分自身の英語力を磨くだけではなく保育士自身も自分の日本語が正しい日本語なのかと再度改めて見つめ直し、子どもたちに日本語の素晴らしさも伝えられるようになるべきです。
全国的に、インターナショナル保育所などのように幼児英語教育に力を入れている園はたくさんあります。
英語をただ単に学ぶのではなく、 サイエンスの立場から英語に触れることができるようにしています。
様々なものを観察をし、そこから色々なことに気付いたり触れたりすることができるように、スタッフがサポートをしています。
生後6か月の子どもから6歳までの子どもの受け入れを行っています。
楽しい環境の中で、のびのびと学びながら安全に過ごすことができることに重きを置きながら日々の保育を行っています。
子どもたちが自分たち自身で道を開きながら成長していくことができるようにサポートをしている園です。
英語に関してはハイレベルなスタッフが揃っています。
また、家族とのコミュニケーションを大切にしているため、毎日送迎時に30分間のコミュニケーションタイムがあります。
スタッフと英語と日本語を使用しながらコミュニケーションをとり、園と家庭との連携を密に取っています。
スクールの中は、 日本人の保育士も在籍していますが使われている言語は完全に英語のみです。
そのため、そのような環境下の中で生活をすることで、自然と英語力が身についていきます。
また、「話す」「聞く」だけではなく「読み」「書き」にもポイントを置きながらバランスよく英語教育を行っている園です。
開園から16年を迎えるインターナショナルスクールの中では比較的歴史ある園です。
子どもに愛情を持ちながら関わる外国人講師が在籍しているため、子どもたちは安心してスクールに通うことができます。
また、園内は完全に英語のみだけで運営がされていますが、英語の時間だけではなく体育や音楽や製作遊びや日本語教育などバランス良く様々な活動を行っています。
園内は完全に英語だけではなく、8割英語・2割日本語で運営されています。
そのため、母国語である日本語の習得に困ることもなく英語と日本語の両方をバランスよく学ぶことのできる園です。
幼児教育に力を入れている園なので、英語教育に力を入れているだけではなく子ども一人ひとりに合った援助も丁寧に行っています。
参照元
保育士資格を取得するのに、英語力というのは特に必要ありません。
英語が話せなくても、聞き取れなくても保育士として働くことは可能です。
インターナショナルスクールなど幼児英語教育に力を入れているような園で働く意志のある方は、もちろん英語の勉強は行うべきです。
しかし、インターナショナルスクールなどで今後働く予定がなくてもこれからも保育士として働こうと考えている人は、英語を学ぶことをおすすめします。英語を学んでいることで、保育士としての将来性の幅がぐんと広がります。
現在、国際化が進んでいるため、多くの外国国籍の方が日本に住んでいます。
海外から転勤で日本にきて過ごしている家族はもちろん、国際結婚をして日本に住んでいるという外国の方もたくさんいます。
そのような方が子どもをインターナショナルスクールではなく一般的な地域の保育園に預けるという場合もよくあります。
その際、英語が話せない職員ばかりだと、保護者とのコミュニケーションはなかなか取れず信頼関係を築くためには時間がかかってしまいます。
しかし、 英語が話せる職員が1人でも園内にいればたとえ担任でなくても必要に応じて英語で担任に代わってコミュニケーションを図ることができます。
英語を母国語として話す保護者がいつ入園してくるかは分かりません。
そのため、そのような状況になって慌てることのないように英語を話すことができる保育士がいることは園にとっても大変重宝されます。
園内に英語を話す子どもや保護者がいなくても、園の近くの地域社会にはもしかしたら外国の方が生活をしているかもしれません。
子どもたちと散歩や遠足に出かけた際に、外国籍の人と担任が英語でコミュニケーションをとっているのを見ると子どもたちは一気に興味を抱き、楽しみながら積極的に異文化交流を行うはずです。
グローバルな社会でこれから生きて行く子どもたちのためにも、ある程度の英語力を保育士が備えているということは、大変良いことです。
オリンピックや世界のニュースなどをきっかけに、5歳児などであれば外国に興味を抱く子どもたちも増えます。
世界には、実に面白いことがたくさん潜んでいます。子どもたちと一緒に地球儀を見たり世界地図を見たりしていく中で、日本語とは異なる言葉があるということに子どもたちは気付き始めるでしょう。
その際に、保育士が英語を話すことができたり書くことができたりすると、子どもたちは英語に喜んで触れ、少しずつ親しんでいきます。
そのため、ハイレベルなものではなくてもある程度の英語力を身につけておくことは、保育士としてのスキルアップにも繋がるので、ぜひ時間がある場合は、保育の勉強と並行をしながら英語の勉強も行うことをおすすめします。
※この記事は、保育士が作成しています。