保育士の悩み解決します。
女性の職場である保育園、幼稚園。保育士の私が実際に体験したいじめについて、お伝えしたいと思います。
【体験談】は、以下のとおりです。保育士さんに何かが届けばと思い、書いています。
悩んだら、転職という手もあります。あまり思いつめないで、新天地を探すようにしましょう。
保育士不足ですから、保育士が転職するといえば、引く手数多です。
保育士のいじめ
体験談1 園児のけがはすべて私の責任?
5年目の中堅の先輩のお話をします。
先輩は非常に人当たりがよいので、同僚や保護者の方からも信頼され慕われていました。
初めの頃は新人の私にも非常に優しくて、そんな先輩を憧れの人にまで思っていました。
時々叱られるのも、私がまだまだドンくさいから、仕事が遅いからと思って、先輩に叱られないようにがんばろうと思っていました。
半年が過ぎ、いよいよお遊戯会という大きなイベントが迫ってきた頃のことです。
その頃、先輩があまりにも何でもできすぎるのが見えてきて、少し怖い感じがしていたのです。
10月・・・
保護者の方との会話が、聞こえてきたのです。
○○ちゃんはいつもほんとうによくがんばっているんですよ。
今日は、A先生(私です)が目を離していたようで、膝をすりむいちゃったんです。
私がそれを見つけてすぐに消毒をして大事には至らなかったんですけどね。
A先生には私から強く指導しておきましたので・・・
私は、驚きのあまりその日は早退しました。
「うそです!」先輩の本性が分かりました。
先輩は、自分が一番!
自分の非は認めない、人に押し付ける、そんな人だったんです。
自分が園児や保護者に一番好かれていないと気が済まない人です。
その後はもうお分かりでしょう。
子どものけがの責任は全部私・・・
「○○ちゃん、A先生がこんな所に置いとくからけがをしたんだね。お母さんも言うんだよ。」
「痛かったね。A先生が見ていてくれなかったんだね。」
教室だけではなく、遊具でのけがも私の責任、と指摘されるようになりました。
体験談2 私の保育の邪魔を
二人体制で保育をする5歳児の副担任でした。
先輩がリーダーでチームワークよく保育をすすめるのが基本だと思っていたのです。
B先輩は、協力という姿勢が感じられず、新人の私をフォローをするどころか、未熟な私の保育の邪魔をしてきました。
園児たちと手遊びをしていると、「なにやってるのかな?面白くないね。ほら、こんな遊びがあるよ」と言って邪魔をしたり、私が指導して制作した作品も、「なにこれ?もう一度先生と作ろうか。」と言ってくしゃくしゃにされたりしたこともあります。
当然、園児たちは「この先生はだめな先生」というレッテルを貼ってしまい、私のところに来る園児は皆無になってしまいました。
はじめのうちは「私の保育のどこがよくないのですか」と聞いていたのですが、明確な答えもなく今では聞く気にもなれません。
体験談3 保育園でセクハラ?
保育園でもセクハラがある!
「先生ってまだ結婚していないんだよね。園児や保護者のことをわかろうと思ったら早く結婚した子どもを持つべきよ。」
「先生はお父さん方から人気があるようだけど、若いのも今のうち、30過ぎたら可愛さなんてなくなるよ。」
女同士でも男性が言ったとしたら問題になるような発言があればセクハラです。
よくあるのが、言われた瞬間はそんなにも気にならないものが、家に帰って冷静に考えてみると激怒!ということです。
結婚や出産の話題は、女性の多い保育園ですから当然話しの中で出てくるでしょう。
でも同じようなことを毎日言われたら・・・怒りがたまってストレスになりますよね。
保育士のいじめに対処する方法
いじめが絶えない保育園での対策
保育園は女社会です。
男性保育士や男性職員の数は全体の10%とも言われます。
職員同士でいじめが起こる原因は、まず、園内という閉鎖的な雰囲気、女のプライドなどがあげられます。
よく言われますが、いじめに立ち向かおうとすると、余計に陰湿になってしまう可能性があります。
朝起きるのもつらくて我慢できないようないじめにあっているのなら、保育園の転職を真剣に考えたほうがいいでしょう。
ストレスを溜め込みすぎて、あなた自身がだめになってしまうからです。
ただ、あなたがいじめに遭いやすい人柄なのかもしれません。
あなた自身も、その辺のところはよく考えて転職をしないと、また同じようないじめにあってしまいますよ。
園児たちのためだけに一生懸命になれる職場で働きたいものですね。
職場いじめやセクハラを受けても、辞めるわけにもいかず「我慢」して耐えている方が多いようです。
でも、耐えるだけではいじめの状況は変わりません。
いじめをするのは大人気ないという軽蔑の思いを持つことです。
また、相手が喜ぶ反応とは違った反応をすることです。
先輩に尊敬の念を向けるなどです。
そして、職場いじめは違法だという強い思いや意識を持つことです。
そして、今後園長先生や主任に報告する場合や外部機関への相談に必要になる記録や証拠を残すことです。
小さなことでもいじめの記録というものは大切な証拠になります。
また、場合によっては(中傷する内容の落書きや言葉など)があったときには、写真や録画で記録を取る、暴言が続く場合には、ICレコーダーで録音するなどの方法もよいでしょう。
協力者
先輩の中で、信頼のおける人はいませんか。
園長先生でもいいでしょう。
いじめに対処する方法として、まず試みてみたいのが信頼のおける人への相談です。
あなたのことを親身になって考えてくれる人なら、相談することによって、見守りをしてくれたり、場合によっては証拠としてICレコーダーで録音して、と言われたりするでしょう。
ただ、その方もいじめやセクハラの証拠をつかんだからといって、すぐには解決できません。
女の社会、保育士同士ですから慎重になる分、時間は必要になるでしょう。
もちろんプライベートでの友人や信頼のおける家族にもあなたの気持ちを話しておく必要があります。
心の大きな支えになるはずですよ。
一人で抱え込むようなことは絶対にしないでください。
転職という切り札
いじめに対処する方法で一番大切なのは、自分自身が職場と自分のこれからの人生を天秤にかけてみることでしょう。
いじめられて悩んでいる自分は、友人や恋人との楽しい食事の時間を無駄にしていないだろうかということです。
いやな思いをしてまで仕事をしますか。
かけがえのない園児に影響は出ていませんか。
あなたがもし、これ以上のいじめで、自分や園児を含めた周りの人に迷惑をかけると思ったならば転職という切り札を切りましょう。
- 「実家で親の介護をしなければならなくなったので、この3月で退職することにしました。」
- 「日々の疲れがたまって続けることがしんどくなり3月で退職します。」
いじめの場合は、どんな理由があるにしても、いじめる側にとっては関係ないと思っておいたほうがいいでしょう。
相手は新人が1年でやめるのだから、この際徹底的にやってやろうとするものです。
「園児のことも十分できないのに親の介護なんてできるわけがない」という心ない言葉を浴びせられたり「しんどくなったのは私のせい?私のどこが悪いの?」と開き直られたりして、辞めるまでの間に、いじめがエスカレートしていくのです。
上述の「いじめに対処する方法」や次項の「相談する場所」を参考にされて、自分なりの対策を考えてください。
辞めたいと感じたら【経験者に聞きました】保育士を辞めたい辛い。どうするべき?をご覧ください。
相談する場所
いじめの度合、園全体がいじめに加担している、加害者が直属の上司であるなど、園内に信頼のおける方がいない場合は、外部機関に相談をすることも考えましょう。
厚生労働省や労働局などには、相談窓口を設けられています。
「どうしたらいいかわからない」というときには思い切って電話をし、冷静な意見を聞いてみましょう。
胸にたまった思いを吐き出すだけでもかなり心が軽くなるものです。
相談したときには、担当者、助言を受けた内容などの記録をするようにしましょう。
- 厚生労働省総合労働相談センター
(都道府県の相談コーナーに入ると電話番号が出てきます。) - 法務省インターネット人権相談窓口
残念ながら、どんな職場にもいじめやセクハラはあります。
保育園内という狭く閉ざされた職場では、いじめが起これば長続きしてしまうものです。
1年で前の保育園を「いじめ」が原因で退職したあなたが、新しい環境で働くのですから、面接を受ける保育園で辞めた理由を伝えるにも慎重にいかなければなりません。
ここで、「面接で辞めた理由を伝えるベスト回答」のポイントをご紹介します。
前保育園からの情報で、あなたが「いじめ」が原因で退職したことが伝わっているかもしれない(同じ都内なら、保育士や園長先生のつながりで可能性はあります)ことは、頭においておきましょう。
「いじめられた」は禁句です。
「人間関係で悩んだ」にしておきましょう。
どこの園でも人間関係のもつれのようなことがありますから、転職先の園長先生も分かってくださるでしょう。
「具体的にどんな悩みでしたか」と質問が来ることが予想されます。
「私の未熟さからきたものだと思っています。人への接し方、コミュニケーションのとり方など、休職中にいろいろな人と話したり本を読んだりして、成長したと思っています。」
悩みの原因は「私の未熟さ」と流し、新たなあなたを表現するようにします。
転職への強い意志、意欲、決意が伝わるように、履歴書のアピール欄にしっかりと思いを書きます。
園児のため、保護者のため一生懸命に働く決心が伝わるようにします。
面接に関する詳細は保育士中途採用の面接と志望動機の対策。圧迫面接って当たり前?をご覧ください。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。