幼児クラスになれば少しずつ難しい遊びが求められるようになります。
乳児クラスでは、様々な物に触れて、物の感触を覚える事が大切です。
そんな幼児でも乳児でも使える設定保育がこのスライム遊びです。
今回はスライム遊びの材料から全て紹介していきます。
是非とも設定保育に取り入れてみてくださいね。
早速必要な材料や準備を書いていきます。同時に気を付けなければいけない部分も書いていきますので、必ず守るようにしてください。
乳児はすぐに物を口に入れてしまいます。
保育士がいくらダメだと伝えようにも言葉を理解する前の月齢の場合は注意しても伝わりません。
そこで、最初から口に入れても良い材料で構成すると安心です。
最近は様々な食べ物の粉末が出ていますので、大体の色は用意出来る筈です。
しかし、ここで気を付けたいのがアレルギーです。
アレルギーは食べずとも皮膚に当たるだけで赤く爛れてしまう事があるので、必ずクラスの子ども達のアレルギーに引っ掛からない事を確認してから行うのがいいと思います。
引用元:甲南立正保育園
幼児であれば自分達で混ぜ、保育士の指示で水も入れる事が出来ます。
乳児の場合は保育士が作る過程を見せてあげる事で
スライムがどのように構成されるのかを知る事が出来ると思います。
ですから、幼児の場合は机にはビニールや広告紙を敷き詰め、足元にはビニールシートなどを敷き零しても問題ない状態にしておきましょう。
また、失敗する場合も考えられますので、前もって5個程保育士が見本を兼ねて作っておくと安心です。
保育園のスライム遊びの作り方を見ていきましょう。
引用元:岡山市立認可保育園
水を加える動作は非常に難しいので、子ども達が水を入れるのを保育士が見守った方がいいと思います。
一斉に水を入れさせ、保育士が全部を確認し再び一斉に水を入れるようにすれば入れ過ぎを防止する事も、出来上がりのタイミングも分かりやすいと思います。
出来上がったスライムで今度は遊ぶ段階を紹介していきます。
子どもに守ってもらう約束としては、以下の事が挙げられます。
自分でスライムを作る事で達成感を得た上で、
今度は作った物を大切にする、物の遊び方を覚えてもらう為の大切な約束です。
やはり子ども達は戦いごっこが好きなので、どうしてもそちらに流れてしまいがちです。
戦いをまずは禁止しましょう。
また、子ども達は好奇心旺盛な生き物なので、スライムを壁に投げて貼り付けようとしますので注意が必要です。
また、友達の顔にかけてしまうと目や鼻の穴、口に入って不快な思いをする目に遭いますから、前もってそれはいけない事だと伝えておきましょう。
導入としては、まずは手本となるスライムを子ども達に見せて、子ども達のスライムへの興味や作りたいという欲求を刺激しましょう。
見せる際に、様々な食品粉末で色とりどりなスライムを作っておくと子ども達も大喜びすると思います。
両手で零すように遊ぶ以外にも、スライムの遊び方はあります。
色違いのスライムを組み合わせて食べ物を作る方法もあります。
例えば、簡単な所で赤いスライムと緑のスライムを組み合わせてすいかを作ったり、プリンのカップなどに入れてゼリー屋さんにも使えます。
スライムは耐久性抜群なものなので、踏みつけても大丈夫です。
なので、ふみふみと踏んで足跡がつくのを楽しむのも良いと思います。
手形でも良いですし、乳児クラスはこの踏みつける感触や掌を押し付ける感触を楽しむ事が子ども達の完成を育てる事に繋がります。
ビニールプールいっぱいのスライムを作り、そこに足を入れて足湯気分を味わうのも楽しいと思います。
夏なんかは少し前もって冷蔵庫で冷やしておくと、冷たさを楽しむ事も出来て子ども達も大喜びです。
引用元:児童デイサービスみかん
スライム遊びにもそれぞれの年齢ごとに保育のねらいを持って取り組む事が大切です。
それぞれの年齢ごとにどんな狙いを持てば良いのか、以下にまとめてみました。
この年齢の子ども達は、物の感触を知って感性を刺激し視野を広げていく事が大切です。
ですから、ねらいとしてはスライムの感触を知る事、形が自在に変形する物があるというのを知る事にすると良いと思います。
この年からは、変形する事を利用してどんな遊びが出来るのかを知る事、つまり想像力を鍛える事がねらいとなります。
また、自分で作る事で達成感を得る事も自己肯定間を高める為に大切な事です。
先輩保育士のスライム作りの補助に入りましたが、子ども達は作った後に各々楽しそうに遊んでいました。
家に持ち帰る事が出来るように、前もって牛乳パックを半分に切ったケースを用意していた為に保護者に自分が作ったのだと報告できるのも嬉しそうでした。
また、保護者と子どもの時間を作る目的で、手作りスライムの作り方をプリントして配布していた点も良いなと思いました。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。