子育ても落ち着き、そろそろ保育士として復帰したいと考えている方は、皆さん同じ悩みを持つのではないでしょうか。
「保育士をしながら子育てって両立できるの?」
娘が保育園に入園し復職を考えたときにとても悩み無人は多いでしょう。
実例として、正社員で働いていた時は朝7時には出勤し、35人のクラスを1人でまとめ、子どもたちが降園した後は掃除や次の日の保育、行事の準備などやることは盛沢山。
その他にも、その日に気になる子どもの様子やトラブルなどは保護者に電話連絡をして帰るのは早くて19時。
帰宅後はスーパーの安売りの食材で簡単に夕飯を済ませ、入浴後は髪も乾かさず
電気をつけたまま寝てしまうことも度々。
持ち帰りの仕事もたくさんあり、休みの日もお便り帳を書いたり、配布する手紙の作成をしたりと中々休む暇もありません。
独身時代は、自分のペースで出来ていましたが、家庭を持ったらそうは行きません。
特に小さな子どもを育てるとなると、全て子ども中心の毎日です。
「やっぱり復帰は難しいかな。」
そんな事を考え諦めようとします。
しかし、実際に子育てをしながら働く保育士からアドバイスをもらう事で子育てと保育士の仕事を両立させることが出来ます。
残業や休日出勤もあるのですから、それなりのリスクは伴うものですね。
しかし、保育士を続けたいという強い思いがあれば大丈夫!悩みを整理して、両立できる環境を確認してみましょう。
子育てと保育士両立して、まず直面するのが我が子の病気です。
休まなくてはなりませんね。
でも休めない時もあります。
年中行事などの大切な時期には休めません。
ご両親に預ける、ご主人に休みを取ってもらうことになるでしょう。
ですから、両立には、家族、親族の協力は欠かせないということになります。
我が子の病気の時に交代できる職員体制があるかということです。
出産で一度退職して新たな職場を探すときには、両立を受け入れてくれる保育園を探すことになります。
しかし、保育士不足の今でもある程度の職員体制を整えている園はあります。
次に考えておきたいのは、あなたの体力です。
子育てでさえ、たいへんなのに仕事、それも保育士という心身ともにハードな仕事と両立するのですから、体力がなければ勤まりません。
そこで、必要になるのが、時間勤務が可能かということと業務量を調整してくれるかということです。
保育園側にとってみますと、あなたが考える環境について多少の無理を言っても、あなたに熱意や魅力、自信を感じたならばぜひ欲しい人材だと思います。
多少の無理ならば思い切って園側に伝えても採用には影響しないでしょう。
では、両立できるように環境を考えて採用に至った方、お二人の体験談をご紹介します。
Aさんの体験談
Bさんの体験談
保育士として子育てが両立できる求人とは?
保育園では、年齢層もベテランから若手までバランスよく採用して維持できるように考えるものなのです。
(子育て経験のある方が担任を持つようにしている保育園もあります。)
もちろん子育て経験がひと段落して、子育ての心配のない保育士さんを一番に欲しがります。
保護者の方の立場に立ってみても、自分の子育てで相談のできる保育士さん(子育て経験あり)の方が安心ですね。
しかし、園側にしてみますと、なかなかそういう人が見つからないのが現状です。(潜在保育士が多い。)
そこで注目されるのが、保育士経験があって結婚・出産で退職し、今子育て中の保育士さんです。
保育士経験がある上に(保育について学んできているし)子育てについての悩みを保護者の方と共有できるというメリットを持っていますので、保育園としてはありがたい存在になります。
保育士として子育てが両立できる求人とは?
しかし、パートで保育士をすると、両立してまで働く価値があるのかという疑問を持ってしまいます。
そこで、おすすめの働き方が時短正社員です。
時短正社員制度を設けている園や施設もあります。
正社員よりはお給料の面ではよくありませんが、有給もあり、賞与も出るというメリットがあります。
例えば時短勤務は、1日の4、5時間程度で、保育園によっては早番や遅番などがないという雇用になっています。
子育てと仕事の両立という保育士さんのやる気をサポートしてくれる制度になっています。
最近、保育園業界で求人をしている株式会社などでは、このの制度を取り入れています。
保育士と子育て両立をうまく活かすために必要なこと
ほとんどの人はー
- 「子育てしながら保育なんて周りに迷惑をかけるだけだ」
- 「両立する体力に自信がない」
ーと諦めようとしたこともるでしょう。
この資料からも、保育士職への就労希望が少ない理由として就業時間が合わないことや、雇用形態が合わないことが挙げられています。
引用元:人材不足の現状:保育分野における人材不足の原因・理由①
しかし、面接を受けた園で自分の今の状況やこれは出来るけれど、
これは出来ないということを明確に伝えることで相手にも信用してもらうことが出来ます。
中にはー
- 「あれもこれも出来ないでは採用してもらえないのでは…」
ーと思う方もいるかと思いますが、いざ仕事が始まってー
- 「やっぱり出来ませんでした」
ーでは、それこそ周りに迷惑をかけてしまいます。
自分もいずらくなってしまうでしょう。
無理をせず、自分に合った働き方が出来るようにこちらからもお願いしてみましょう。
そして、担任という立場から外れ補助として保育に参加するには、担任の保育士と上手くコミュニケーションを取らなくてはなりません。
今までは『自分の保育』を運営してきましたが、自分はあくまでも担任の補助ということを忘れてはいけません。
気になることや保護者からの要望、些細なことでも担任に報告しましょう。
時にはー
- 「子どもの接し方でこうゆうときってどうすればいい?」
ーと自分から聞いてみることも大切です。
担任との関係が円満であれば、自分がいざ早退や欠勤をしなくてはならない時にも、相手は快く対応してくれるでしょう。
また、保育士と子育ての両立をするのに最も大切なのは『家族の理解』です。
どんなに自分が頑張って家事と子育てと保育士を両立させようとしても、限界があります。
- 「どうしてもこの日は帰りが遅くなりそう」
- 「この日は行事の準備で忙しいから休めない」
ーという時には、旦那さんにお迎えを代わってもらったり、祖父母に子どもの面倒を見てもらったりすることもあると思います。
仕事を始める前に、きちんと家族にも説明し困ったときは頼らせてもらうことも伝えておけば、いざというときにもお願いしやすいですね。
保育士が求める子育てと両立するための支援
- 保育園の延長保育
- 自治体のファミリーサポート
- 病児保育
ーなどを利用することも出来ます。
保育士であれば毎日延長保育の子がとても可哀想と感じたことがあるでしょう。
延長保育の途中で「寂しい…」と泣き始めてしまう子もいて
「自分の子には寂しい思いをさせたくないな」と思っていたせいもあって中々延長保育をお願い出来ない子育て保育士は少なくないはずです。
しかし、どうしても仕事が片付かず延長保育をお願いし迎えに行く時、寂しくて泣いているんじゃないかと不安はあると思いますが、いざ保育室にお迎えに行くと楽しそうに遊んでいるものです。
「保育園にいっぱいいれて楽しかった!」普段とは違う経験が出来て子どもも楽しむようです。
保育士が誰しも求める支援のひとつとして考えられるのが、自分の園に子どもを預けられる制度です。
子どもを預けている園と職場が遠い場合、子どもの送迎に多くの時間を要してしまうのからです。
同じ園であれば、緊急時もすぐに駆け付けることが出来るので保育士も安心して働くことが出来ます。
私の体験談
こんな私を採用してくれる園があるのかも自信がなく諦めようとも思いましたが、勇気を出して受けた園が快く私を迎え入れてくれました。
家庭があるので、以前のように朝から晩まで働くことはできませんが「今、自分にできること」を常に考え全うすることで、充実した毎日を送ることが出来ています。
当時は分からなかった子どもへの接し方も、子育てを経験してみると分かることもたくさんあり、保護者の意見にも耳を傾けられるようになりました。
夫も協力してくれて、毎日仕事が終わると急いで帰ってきて娘をお風呂に入れてくれます。
私が疲れている時は「少し休んでいなよ」と言ってくれることも増え、今まで以上に子育てや家事に協力的になってくれました。
もちろん保育の仕事は大変ですが、職場の理解や夫をはじめ家族の協力があったからこそ両立が出来ています。
以前の私のように復職を悩んでいる方も、ぜひ勇気を出して前に進んでみてください。
※このコンテンツは保育士の方に作成していただいています。