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保育士の転職サイトで必ず目にする小規模保育園。
少ない土地と利用費で建てられることから、現在では都心を中心に増えつつあります。
転職に小規模保育園も視野に入れている人も多いのですが、実際のところメリット・デメリットはどんなものがあるのでしょうか?
今回は、転職を検討中の保育士さん向けに、小規模保育園の定義やメリット・デメリットをご紹介します。
保育士の転職で大人気の小規模保育園とは?
現在、保育士の間でも人気が高い小規模保育園。まずはその定義や現状について解説します。
小規模保育所とは、2015年に制定された「子ども・子育て支援制度」で、新たに作られた保育所形態を指します。
対象年齢は0~2歳児、定員は6~19人程度。
小さくてアットホームな雰囲気の保育園です。
小規模保育園はA型、B型、C型の3つに区分されていて、それぞれ定員数や職員数、保育室の規模が若干異なります。
土地代が高く、施設を建てる場所が少ない都心部では、ビルの一室を借りて小規模保育園を開園する施設も多いです。
2016年時点の小規模保育園数は約2,429件で、前年の2015年よりも700件以上も増えており、今後もさらなる増加が予想されます。
保育士が転職で小規模保育園を選ぶメリット
① 子どもとの距離が近く家庭的な雰囲気の保育ができる
小規模保育園は定員数が少ないため、子どもたち一人一人との距離が近いです。人数が少ない分、一人一人と関わる時間が長く、子どもそれぞれの成長発達や個性を深く理解できるのです。
大人数では見逃しがちな、子どもの心の変化や子ども同士のトラブルにも迅速に対応することができるので、子どもも保育士に対し「先生は自分をよく理解してくれる」絶大な信頼を寄せます。
まるで「家」のような、より家庭的な雰囲気で保育をしたい人にはおすすめの施設です。
② 定員数が少ないため保育士ひとりの負担が少ない
子どもが少ない分、作業量も少ないのも魅力!
小規模保育園は、1クラス3~7人程度の施設がほとんど。
そのため、連絡帳や個人記録、日誌などの書類作業や、保育の準備も少ないのです。
また、小規模保育園はイベントが少なく、中にはお遊戯会や運動会を実施しない保育園もあります。
昼休みをつぶして日誌や連絡帳を書いたり、行事の準備に追われたり…なんてことはありません。
保育園によって行事数は前後しますが、作業量は格段に少ないので、「仕事量が多くてつらい…」と悩んでいる保育士にはおすすめです!
保育士が転職で小規模保育園を選ぶデメリット
① 職員数が少ないため休みが取りづらい
小規模保育園は定員数が少ない分、保育士の数も少ないのです。小さな保育園の場合、正社員が3人だけで、あとは全員パート保育士なんてことも。
大規模保育園の場合は、休んだとしても他のクラスから保育士を呼んで穴埋めをしもえらますが、小規模保育園ではそうはいきません。
休んだ保育士の代わりに、別のクラスの保育士が2つのクラスを掛け持ちで面倒を見ることになるのです。
保育士はただでさえ有休が取りづらいのに、さらに取りづらくなるのは避けたいですね。
もしも転職するなら、職員が多い小規模保育園を選びましょう。
② 3~5歳児との関りがないため物足りなさを感じることも
小規模保育園の対象年齢は0~2歳です。
無認可の場合は、0~5歳児までを対象とする保育園もありますが、ほとんどの認可の小規模保育園では、0~2歳児のみが対象です。
乳児保育が中心になるため、3~5歳児向けの折り紙や工作、運動遊びができず、物足りなさを感じる人もいます。
特に、幼稚園から小規模保育園に転職した人が、保育内容のギャップに戸惑うことがあるようです。
乳児保育と幼児保育、自分にはどちらが向いているのかを事前にじっくりと考えてから転職に踏み出しましょう。
保育士の転職では中・大規模保育園も視野に入れて
子どもとの距離が近く、アットホームな雰囲気が特徴の小規模保育園。
しかし、中・大規模保育園の中にも、好待遇な施設はたくさんあります。
例えば、職員数を多く設定して、急な休みやシフト希望にも柔軟な保育園や、クラスを細分化して1クラスの人数を減らし、まるで小規模保育園のように密接な保育を展開している保育園が挙げられます。
求人サイトでのリサーチや、園見学を通して、あなたにぴったりの職場を見つけてくださいね。
小規模保育園や中・大規模の保育園の求人を知りたい人は、<転職なら保育士求人プロ>をご覧ください。
参考元:厚生労働省 地域型保育事業の件数について 小規模事業について
※この記事は、保育士が作成しています。